2024.1.18

リノベーションで土間のあるおしゃれな住まいを実現しよう!活用事例や費用相場を紹介

土間といえば屋内と屋外の中間にあたるスペースで、古い日本家屋で採用されるというイメージを持っている方も多いでしょう。

 

近年では屋内の一部の床をコンクリートやタイルにすることで、土足で移動できるスペースにリノベーションし、土間として活用している事例が増えています。

 

昔の家屋では炊事場や農機具を置く場所として土間は使用されていましたが、現在の土間は大きな荷物を置いたり、趣味の物を飾ったりと様々な用途で使用されています。

 

本記事では、土間の活用事例や費用相場についての情報を詳しく紹介しますので、リノベーションで土間をつくろうと検討している方は参考にしてください。

 

土間リノベーションのメリット

土間リノベーションを行うメリットには次のようなことが挙げられます。

 

・玄関に広がりができる

・土足で使用できるスペースを作れる

 

それぞれについて詳しく解説します。

 

玄関に広がりができる

土間は屋外と屋内の中間的なスペースとして活用されることから、玄関部分に作られることが多いです。

 

玄関スペースが広がることで、屋外に置いておきたくない自転車やベビーカー、釣り・ゴルフ道具を屋内にしまうことができるメリットがあります。

 

また、玄関が広くなることで、来客が来た際も靴の置き場に困ることが無くなり、空間の利用面でも便利になるでしょう。

 

土足で使用できるスペースを作れる

土間は土足で移動することができます。

 

そのため、趣味の道具を手入れしたり、ガーデニングをしたりと汚れてしまうような作業も土間があれば外に出ずに行うことができます。

 

また、ベランダと隣接させることで屋外との出入りもしやすくなるでしょう。

 

そして、手洗い場を土間に設ければ、綺麗な状態で部屋に入ることもできるため、居室スペースは清潔な状態で保つことができます。

 

土間リノベーションのデメリット

土間リノベーションを行うデメリットには次のようなことが挙げられます。

 

・居室スペースが狭くなってしまう

・底冷えの対策が必要になる

 

それぞれについて詳しく解説します。

 

居室スペースが狭くなってしまう

住まい全体の広さには限りがあるため、土間にスペースが取られてしまうことで、居室スペースが狭くなってしまうでしょう。

 

長い時間を過ごす居室部分に不満があると、快適に生活することはできません。

 

あらかじめ居室に必要なスペースを決めた上で、土間の広さを考えると良いでしょう。

 

底冷えの対策が必要になる

コンクリートやタイルは冷えやすい素材のため、冬場も快適に使用できるように、底冷えの対策が必要です。

 

リノベーションを行う際に、暖房設備の導入も検討すると良いでしょう。

 

また、土間スペースの寒さが居室内に入り込まないように、土間と居室の間に仕切りを設けることもおすすめです。

 

土間の活用事例

ここからは土間の活用事例について紹介します。

 

リノベーションプランを立てる際の参考にしてください。

 

趣味をさらに楽しめる土間

こちらのリノベーション事例では、ルーフバルコニーに出入りする手前の居室の一部を土間に変えています。

 

玄関の近くに土間をつくることで自転車の出し入れがしやすくなり、屋外に置いておく必要がありません。

 

また、お客様の趣味であるガーデニングを室内で行うことができるため、天候の影響を受けずに手入れをすることができます。

 

来客を魅了するお店のような土間

グリーン系のタイルを敷きつめ、壁にはライトグリーンの珪藻土を使ったこちらの土間は個性的なデザインで、まるでお店に来たような雰囲気を演出してくれます。

 

玄関部分を土間にリノベーションする場合は、デザイン性にこだわることで来客を迎え入れても恥ずかしくない空間に仕上げることができるでしょう。

 

ただし、タイル素材は割れやすいため、収納棚の上に置いてあるインテリアが落ちてしまわないよう固定したり、床にものを置くときは慎重に下ろしましょう。

 

ペットも暮らしやすい土間

こちらは、LDKと寝室の間を土間へ大胆にリノベーションした事例です。

 

仕切り扉を透明にすることで奥まで続いて広く見えるような造りがこだわりポイントです。

 

また、住まい全体がインダストリアルなテイストにリノベーションされているため、土間との相性もマッチしています。

 

水に強い土間の特徴を活かし、写真の奥側に見える土間には「アイアンレール」を設置することで、雨の日でも洗濯物を干すことができるようにつくられています。

 

また、手前のスペースと寝室の間にはペットだけが通れる小さな抜け穴を作ることで、ペットも暮らしやすい住まいを実現しました。

 

土間のリノベーション費用相場

土間リノベーションの費用相場は、施工内容によって異なります。

 

例えば、玄関先の一部分を土間仕様にリフォームして収納棚を設置するだけであれば30万〜50万円程度ですが、壁を取り除き間取りを変更するような大規模リノベーションを行う場合は100万円以上の費用がかかることもあります。

 

土間の使用目的に合わせてどのような工事が最適か、どのくらいの費用がかかるか、リノベーション会社に相談しましょう。

 

土間リノベーションの仕上げ方法

土間のリノベーションは、床にコンクリートを敷き詰めて平らにする方法が一般的ですが、主な仕上げ方は全部で5種類あります。

 

・金鏝(かなごて)仕上げ

・刷毛(はけ)ひき仕上げ

・洗い出し仕上げ

・スタンプコンクリート仕上げ

・塗装仕上げ

 

どの方法で土間を仕上げるかによって、性能やデザインが大きく変わります。

 

それぞれの仕上げ方法について確認していきましょう。

 

金鏝(かなごて)仕上げ

金鏝仕上げは土間の表面をツルツルに仕上げ、滑らかにするのが特徴で、土間だけでなく外構や駐車場にも用いられる方法です。

 

見栄えの良さだけでなく、ツルツルな表面は掃除もしやすいため、最も人気があります。

 

ただし、雨の日のあとは足元が滑りやすくなるため、注意が必要です。

 

刷毛(はけ)ひき仕上げ

刷毛ひき仕上げは金鏝仕上げと同様に、土間の仕上げ方法として良く用いられます。

 

敷き詰めたコンクリートの表面を平にした後に刷毛でなでることで、あえて凹凸を作るのが特徴です。

 

凹凸があることで濡れていても滑らないメリットがあります。

 

洗い出し仕上げ

洗い出し仕上げは、コンクリートに石や砂利を入れて表面を均一にした後、コンクリートが固まる前に洗い出し、石や砂利の頭を出す方法です。

 

個性的なデザインに仕上げることができ、濡れていても滑りにくいのが特徴です。

 

スタンプコンクリート仕上げ

コンクリートが固まる前に専用の型をスタンプの様に押し当てて模様をつける方法です。

 

木目やレンガ、大理石など様々なデザインに仕上げることができるのが特徴です。

 

塗装仕上げ

コンクリートを固めた後、専用の塗料を施します。

 

塗装には土間の表面を保護する役割があり、土足で移動することの多い土間に汚れがつきにくくなります。

 

まとめ

今回は土間のリノベーションについて紹介しました。

 

土間は玄関スペースを広げて、自転車やベビーカーを屋内で保管したり、ゴルフや釣りなど趣味の道具をメンテナンスをする場所として活用することができます。

 

また、庭のような感覚で植物を置き、インナーガーデンとして活用する事例もあります。

 

自由に活用できる土間の人気が高まっている一方で、自由度の高さゆえにどのような土間にするか迷ってしまうでしょう。

 

リノベーションで住まいに土間をつくりたい方は、戸建てに限らず、マンションでも可能な場合もあるので、本記事を参考にリノベーション会社と相談を重ねながらプランを検討してください。

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