外壁リフォーム・リノベーションの施工内容や費用相場を徹底解説!工事すべきおすすめのタイミングも紹介
住宅の外壁には、住まいの外観を綺麗に見せたり、雨風などの外部影響から家を守る役割があります。
しかし、築年数が経った中古住宅の外壁にはさまざまな劣化症状が表れるようになるため、定期的にリフォームを行うようにしましょう。
今回は外壁リフォームの施工内容や費用相場、リフォームを行うおすすめのタイミングについて解説していきます。
築年数や外壁に使われている素材によっても変わるため、外壁リフォームを検討している方は自宅の外壁と比較しながら読んでください。
外壁リフォームの施工内容と費用相場
外壁は紫外線や雨風の影響を強く受けるため、とくに劣化が進みやすい箇所と言えます。
メンテナンスが全く必要ない外壁は存在しないため、素材によって適切な時期や施工内容は変わりますが、必ず外壁リフォームを行いましょう。
ここでは、主な外壁リフォームの施工内容と費用相場について解説していきます。
外壁塗装
どの住宅の外壁にも行われる一般的な外壁リフォームが「外壁塗装」です。
外壁は毎日紫外線や雨の影響を受けることで塗膜が劣化してしまうため、外壁塗装をすることで外壁を保護し、劣化のスピードを抑えます。
また、塗料の色を変えることで外観のデザインを大幅に変えることもできます。
何十年も住んでいる家の印象を変えたい方や中古住宅を購入して自分好みのデザインに変えたい方にもおすすめのリフォームです。
塗膜の劣化状況にもよりますが、10~15年の周期で外壁塗装をするのが一般的で、30坪の家であれば80万~120万円が相場です。
塗装は下塗り・中塗り・上塗りと3回に分けて行われ、それぞれ塗料が乾燥するまで日数を開けなければならないため、気候条件によっては外壁塗装が完成するまでに1ヶ月以上もかかってしまうことがあります。
部分補修
外壁の一部分に劣化が見られる場合には部分的にリフォームすることが一般的です。
主な部分補修の施工内容と費用相場は以下の通りです。
・ひび割れ補修:2万円~
・コーキングの打ち替え:1000円/㎡
・サイディングの部分交換:10万円~
外壁の角部分はひび割れを起こしやすいため、部分補修を行いましょう。
全体的な劣化が見られないからといって部分補修をしない場合、劣化している箇所から雨が染み込んでしまい被害が拡大してしまう可能性があります。
余計なリフォーム費用がかかってしまうこともあるため、一部分が劣化している場合は部分補修をすることをおすすめします。
サイディングの張り替え
サイディングとは住宅の外壁に使用される外壁材のことで、主に以下の4種類に分けられます。
・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・木質系サイディング
・樹脂系サイディング
築年数が経った住まいでは既存のサイディングを剥がして、新しいサイディングに張り替えるリフォームを行う必要があります。
サイディングの張り替えにかかる費用は外壁材の種類や面積によっても異なりますが、150万~300万円程度が相場です。
カバー工法
外壁のリフォーム方法としては、サイディングの張り替え以外に既存の外壁の上に外壁材を張るカバー工法があります。
カバー工法にかかる費用は120万~250万円程度が相場です。
サイディングの張り替えと同様に、外観を新築同様に変えられるメリットがある一方で外壁が二重になることで重量が増えてしまうデメリットもあります。
住宅に負荷がかかってしまったり、解体にかかる費用が高額になってしまうこともあるので注意しましょう。
断熱リフォーム
古い住宅に使用されている断熱材の性能は低い可能性が高く、築年数によっては断熱材が使用されていない場合もあります。
そのため、築年数が経ってしまった自宅をリフォームする際や中古物件を購入した際には外壁面の断熱リフォームを行うことをおすすめします。
外壁の断熱リフォームは2種類の施工方法があり、費用相場は以下の通りです。
・外張り断熱:150万~300万円
・断熱塗装:120万~160万円
外壁リフォームの費用を抑えるコツ
外壁リフォームの施工内容や費用相場について前述しましたが、ここからは外壁リフォームにかかる費用を抑えるコツについて解説していきます。
少しでも費用を抑えて外壁リフォームをしたいと考えている方は参考にしてください。
定期的な点検と適切なタイミングでメンテナンスをする
外壁は年数が経つにつれて自然と劣化していきますが、1日では大きく変化しないため、素人目では劣化に気づきにくいです。
そのため、リフォーム業者に定期的に点検してもらうことをおすすめします。
定期的に点検することで劣化を初期段階で見つけることができ、適切なタイミングでメンテナンスすることができるでしょう。
点検を業者に依頼する費用はかかってしまいますが、その費用を節約しようと点検やメンテナンスを後回しにしていると大規模なリフォームが必要になり、かえって費用が高くなってしまいます。
費用対効果を考える
外壁リフォームに使用する外壁材や塗料にはさまざまなグレードがあります。
グレードが高いものは耐久性にも優れていますが、費用は高額になってしまうのが一般的です。
グレードの低い外壁材や塗料だけでリフォームを行えば、1回のリフォームにかかる費用は抑えることはできますが、劣化してしまうスピードは速いため、長く住む予定の家をリフォームするのであれば、グレードが高いものを選びましょう。
ただし、外壁の種類によっては使用することができないものもあるため、必ずリフォーム業者に相談をしてください。
補助金を利用する
外壁リフォームにかかる費用に対して、各自治体が補助金を用意している場合があります。
補助金を利用することで、自己資金の負担が減るため費用を抑えて外壁リフォームをすることができるでしょう。
ただし、補助金を受け取る条件は自治体により異なり、人数や予算の上限に達し次第終了してしまうため、あらかじめ住んでいる自治体のホームページなどで補助金制度を確認しておくことをおすすめします。
外壁リフォームを行うべきタイミングと施工内容
外壁の劣化状況は5年ごとに大きく変化すると言われているため、定期的にメンテナンスを行うことをおすすめします。
ここからは、年数別に行うべき外壁リフォームの施工内容を紹介していきます。
お住まいの自宅やこれから購入予定の中古住宅の築年数と比較しながら確認してみてください。
築10年
築年数が10年経過した家は、1回目のリフォームを検討するタイミングです。
大きな劣化は出ていないことがほとんどですが、新築時に行われた外壁塗装には販売価格を抑えるためにグレードが低いものが使われている場合が多いです。
そのため、今後の劣化スピードを遅くするためにも外壁塗装を行うようにしましょう。
築20年
外壁塗装の耐用年数は10年前後と言われているため、1度外壁塗装を行っている場合でも期間が10年以上経っていれば外壁塗装を検討しましょう。
ただし、サイディングの種類によっては、雨が染み込んで膨らんでいたり、ひび割れを起こしている可能性があります。
そのような劣化が見られる場合は、サイディングの張り替えを行いましょう。
築30年
築30年は本格的にリフォームを考えるタイミングでもあります。
今住んでいる家でどのくらい暮らす予定か考えた上で施工内容を決めると良いでしょう。
近い将来にマンションや平屋に住み替える予定がある人は外壁塗装など比較的簡単なリフォームで現状を維持するのも1つの手段です。
築40年
築40年以上が経過している住宅は外壁全体をリフォームする必要があります。
また、古い家の場合外壁面に断熱材が入っていない、もしくは性能が低い可能性があるため、外壁の張り替えと同時に断熱リフォームもすることをおすすめします。
築40年の家でも適切なリフォームをすることで長く住み続けることができるため、建て直す必要はありません。
まとめ
外壁は住まいを守るための重要な役割があるため、適切なタイミングでメンテナンスをする必要があります。
さらに、外壁をリフォームすることでデザインを変えられるため、おしゃれで満足度の高い住に仕上げることができるでしょう。
リフォームをしなくてよい外壁は存在しないため、リフォーム業者に点検をしてもらい、劣化状況に合わせてメンテナンスを行うことをおすすめします。
これから外壁のリフォームを検討している方は失敗しないためにも、本記事を参考にしてください。