リノベーションをする前に知っておきたいデメリットは?失敗しないためのポイントについても紹介!
理想のマイホームを手に入れる方法はいくつかありますが、費用を抑えて希望を叶えられるリノベーションが近年注目を集めています。
しかし、マイホームの購入は人生に一度の大きな買い物のため、不安に感じている方も多いのではないでしょうか?
「リノベーションをする前に知っておいた方が良いことは?」
「リノベーションをするときの注意点は?」
本記事ではこのような疑問をお持ちの方に向けて、リノベーションをする前に知っておきたいデメリットや失敗しないためのポイントについて紹介していきます。
リノベーションをした後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、ぜひ最後まで読んでください。
リノベーションをする前に知っておきたい6つのデメリット
まずは、リノベーションをする前に知っておきたい6つのデメリットについて紹介していきます。
耐震性能が優れていない
リノベーションは築年数が経った中古の物件を購入して行うのが一般的ですが、古い物件ほど耐震性能が低いです。
戸建てを購入した場合は建て替えることで耐震性能の問題は改善されますが、中古マンションの場合は建物全体を改修することは現実的に難しいため、耐震性能に不安が残ったままとなってしまうでしょう。
特に1981年に耐震基準が大幅に改正されたため、それ以前に建てられた物件は万が一大きな地震が発生したときに倒壊してしまう可能性もあります。
断熱性が低い
断熱材は室内の気温を整えて快適に暮らせる環境をもたらしてくれます。
最近建てられた物件は壁や床、天井に断熱材が十分に敷かれていますが、古い物件には全く断熱材が入っていない場合もあります。
断熱材がないことで、冷暖房を使用したとしても効果が半減してしまい、電気代も高くなってしまうでしょう。
防音性が低い
マンションなどの集合住宅に住むとなると防音性を気にする方も多いのではないでしょうか?
防音性が優れていれば、近隣住宅の騒音が聞こえづらくなるため快適に生活をすることができるでしょう。
また、小さい子どもがいる家庭では子どもが夜中に泣き叫んでしまい、近所に迷惑をかけることもありません。
しかし、古い物件では隣の部屋との隙間が狭かったり、天井や床が2重になっていないなど防音性が低いことが考えられます。
電気設備が古い
各住まいには電気容量が定められています。
電気容量とは同時に使用することができる電気の量を指し、電気容量が少ない住まいでは複数の電化製品を同時に使うことでブレーカーが落ちてしまうでしょう。
中古物件の電気設備は古い傾向にあるため、入居前に必ず大家や管理会社に確認してください。
もし、設備を新しくするとなると大規模な工事が必要になり、リノベーションにかかる費用が高額になるケースもあります。
外観が古い
リノベーションを行うことで内装は新築同様に綺麗にすることが可能ですが、建物の外観は古いままです。
また、外観は古く見えなかったとしてもエントランスや廊下などの共用部分がきれいではない場合もあります。
外観にもこだわりたい方は外壁塗装などの修繕がされている物件を選びましょう。
費用が高額になってしまう場合もある
リノベーションは新築の物件を購入するよりも安く理想の住まいを手に入れられる方法ですが、条件に優先順位がつけられず、希望を全て叶えようとすると費用が高額になってしまう可能性もあります。
また、購入した物件の築年数によっては購入後に価値が大きく下落してしまい、割高になってしまうこともあるでしょう。
中古マンションを購入してリノベーションを検討している方は、物件価格の下落が緩やかになる築20年ほどのマンションを購入するのがおすすめです。
リノベーションをする3つのメリット
リノベーションをするデメリットについて確認したところで、メリットについても知っておきましょう。
ライフスタイル・家族構成に合わせて自由にデザインできる
既存の住まいをリノベーションすることで内装や設備をライフスタイル・家族構成に合わせて自由にデザインすることができます。
また、物件の構造によっては間取り変更も可能なため、部屋を増やしたりリビングを広くすることができます。
新築よりもコストを抑えられる
理想の住まいを実現する方法として新築の注文住宅を購入することも選択肢として考えられます。
しかし、新築物件の購入は中古マンションを購入してリノベーションした場合と比べると費用が高くなってしまうのが一般的です。
住まいの内装や設備にこだわりたい方は中古物件を購入してリノベーションすることをおすすめします。
エリアや物件条件の選択肢が広がる
中古物件は新築物件と比べて流通量が多いため、エリアや物件条件の選択肢が広がります。
築年数が経っている物件でもリノベーションをすることで快適に住めるようになるため、エリアなどの変えることができない条件を優先して探しましょう。
中古物件を購入してリノベーションする際に気をつけるべきポイント
ここからは中古物件を購入してリノベーションをする際に気をつけるべきポイントについて紹介していきます。
1981年6月より前に竣工された物件か確認する
前述したように、1981年6月に耐震基準は大幅に改正され、その後も定期的に見直しがされています。
しかし、それ以前に建てられた物件は耐震性能が優れていないため、万が一震災が発生した際に倒壊してしまう可能性もあります。
物件を選ぶ際はいつ建てられた物件なのか必ず確認し、1981年以前に建てられた建物であれば耐震補強工事が行われているかも合わせて確認してください。
水回りの設備を内見時に確認する
水回りの設備は毎日使う場所だからこそ、劣化のスピードが早いです。
劣化状態を確認せず購入をしてしまうと後から大規模な工事が必要になる可能性があるため、内見時に確認しましょう。
・洗面台の排水管に問題はないか、カビが生えていないか
・蛇口やシャワーの水量
・浴室タイルのひび割れはないか
・トイレは問題なく流れ、水漏れはないか
以上を内見時に確認しておき、問題があればリノベーション業者に工事の見積もりをもらうようにしましょう。
防音性能を内見時に確認する
快適に生活するために防音性能は欠かせません。
性能を上げるリノベーションを行うとなると、建物の躯体部分を修繕しなければならないため費用は高額になり、工期も長くなります。
内見時に管理会社の許可をもらい壁を叩いたりして音が外に漏れていないか確認をしましょう。
また、可能であれば建物の構造が分かる図面をもらっておくとリノベーション業者に相談する際に役立ちます。
修繕履歴や修繕計画を確認する
リノベーションをすることで、内装は自分好みにデザインすることができますが、外観や共用部分は変えることができません。
過去に修繕を行っているか管理会社に問い合わせ、修繕履歴を見せてもらいましょう。
また、マンションは修繕を行うと多額の費用がかかるため、修繕計画を立てて計画的に修繕をすることが義務付けられています。
修繕がされていない物件であれば、いつ修繕を行う予定なのか修繕計画も確認しておくと良いでしょう。
管理規約を確認する
中古マンションには管理規約が定められており、その中にはリノベーションの制限に関する内容も記されています。
もし、管理規約を確認せずに物件を購入してしまうと、後から希望通りの施工ができないと気付き、後悔することとなるでしょう。
特に間取り変更など大規模なリノベーションは構造上できない物件もあるため、特に注意が必要です。
まとめ
今回はリノベーションで失敗しないために、事前に知っておくべき注意点やポイントについて紹介してきました。
リノベーションは理想の住まいを比較的安く手に入れられる方法のため、人気が高まっています。
しかし、メリットがある一方でデメリットもあるため、それぞれを理解した上で検討することが重要です。
高い費用を払えばデメリット部分もリノベーションすることができますが、予算は限られているため、内見時に必要な情報を収集しておくことをおすすめします。