マンションの管理費と修繕積立金の違いは?相場や目安、購入時の注意点を解説!
マンションを購入すると、住宅ローンの返済とは別に「管理費」と「修繕積立金」を支払うことになります。
ザックリとは知っていても、両者の違いや金額の相場など、詳しいことはよく分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、この2つについてじっくりと深掘りしましょう☆
マンションの「管理費」って何?
まず管理費とは、マンションの維持・管理・修繕のために必要となる経費のことで、住民が毎日快適に暮らしていくために使われます。
例えば、フロント・廊下部分の光熱費や清掃にかかる費用、管理人さんの人件費、エレベーターなどの保守点検費用、植栽のメンテナンス費用、損害保険料などがこれに当たります。
平成30年に国土交通省が行った「マンション総合調査」の結果を見ると、マンション管理費の全国平均は1戸あたり月額10,862円、駐車場代を含む場合は15,956円だそうです。
※国土交通省が発表しているデータはこちら
https://www.mlit.go.jp/common/001287412.pdf
ちなみに福岡を含む九州・沖縄エリアのマンション管理費平均額は、駐車場代など込みで15,057円でした!
※詳しくはこちら(176ページ目)
https://www.mlit.go.jp/common/001287645.pdf
福岡でマンションリノベーションを手がける私たちの肌感としても、大体それくらいの金額が相場だと感じています!
傾向としては、新築に近い場合や総戸数が20戸以下の場合には管理費が高めになります。
またヴィンテージマンションのように、きちんと丁寧に清掃・メンテナンスされている物件や、ジムやプールなど共有部分が充実している物件は、それ相応に管理費がかかります。
マンションの「修繕積立金」って何?
これに対して、修繕積立金は外壁の改修や屋上などの防水、台風などの災害や事故による修繕、敷地や共用部分の改修といった、もっと大規模な修繕のために使われるお金です。
マンションも戸建てと同様に、長い年月が経つと大掛かりなメンテナンスが必要となるため、各建物ごとに「長期修繕計画」という一定年数ごとの修繕計画&そのための資金計画が立てられています。その計画を実行するために徴収されるのが、修繕積立金です☆
修繕積立金に関しても国土交通省の調査データがあり、全国平均は月額11,243円(駐車場代などからの充当額を含む場合は12,268円)でした!
※詳しくは国土交通省のデータをご覧ください(8ページ目)
https://www.mlit.go.jp/common/001287053.pdf
こちらも若干の地域差はありますが、福岡の平均額はほぼ全国と同じようです。
一つ注意していただきたいのは、築古マンションほど大掛かりな修繕が必要となるため、年数が経って費用が足りなくなった場合は、将来値上げされる可能性もあるということです。
そのため、マンションを購入される前には「長期修繕計画」や「重要事項調査報告書」をきちんとチェックし、相応の積立金が集められているかどうか確認することが大切です!
【結論】管理費や修繕積立金は安ければ良いわけではない!
管理費や修繕積立金は、マンションの資産価値を維持するため、また住民の快適な暮らしをサポートするために欠かせないお金です。
そのため、決して「安ければ良い」というわけではなく、費用の内訳などを見て妥当な金額かどうかを確かめることが重要なんです☆
もっとも、何をどう見ればその金額が妥当なのか、ご自身で判断するのは難しいですよね?そのため当社では、お客様に物件をご紹介する時には、詳しい資料を集めて一緒に精査するようにしています!
他の不動産屋さんで探している人にも、「長期修繕計画だけはチェックしてくださいね」とアドバイスしているので、これだけは心に留めておいてくださいね♪