2024.8.3

リノベーションの準備から引き渡しまでの流れ!手順や注意点、費用相場をわかりやすく解説

 

「リノベーションをしたい!」と思っても、具体的に工事期間や必要な費用がどれくらいかかるのかイメージできない方も多いのではないでしょうか。

 

リノベーションを成功させるためには、やるべきことがたくさんあり、「最初に何から始めればいいのかわからない」と迷ってしまうこともあるかもしれません。

 

そこで今回は、リノベーションの全体の流れをわかりやすく整理し、期間や費用について詳しく解説していきます。

 

手順をしっかり理解しておけば、次のステップが明確になり、不安なくリノベーションを進められるようになるでしょう。

 

リノベーションにかかる期間の目安

リノベーションにかかる期間は、施工中の期間だけではありません。

 

物件の現地調査やプランニングのためのヒアリング、デザインの提案や打ち合わせ、設計、さらには引き渡し後の引っ越しなど、さまざまな工程が必要です。

 

一般的な目安としては、工事開始前の準備に2~3か月、工事期間に2.5~3か月ほどかかり、全体でおよそ半年程度の時間を見込んでおくと良いでしょう。

 

リノベーションのスケジュールを短縮するには、具体的なイメージや予算を明確にしておくことが重要です。

 

「このインテリアを取り入れたい」「目的に合ったこの間取りに変更したい」「予算内でこのようなリノベーションをしたい」といった具体的な要望があるほど、プランニングの期間を短縮することができます。

 

リノベーションを始める前に、多くの事例を参考にしながら、イメージや予算をしっかり詰めておきましょう。

 

リノベーション工事から引き渡しまでの流れ

リノベーションの流れは、大きく5つのステップに分かれます。

 

1.イメージの具体化と予算を決める

2.ヒアリング・現地調査

3.プラン提案と設計

4.見積もり提示・契約

5.施工・引き渡し

 

それぞれのステップについて詳しく解説します。

 

イメージの具体化と予算を決める

どのような部屋に仕上げたいかを具体的にイメージするために、過去の事例をたくさん調べ、参考画像を集めることが重要です。

 

特にリノベーション物件の事例集は、工事前の状態や築年数、実際にかかった費用や工期など、詳細な情報がまとめられており、具体的な計画を立てやすくなります。

 

さらに、家族でじっくり話し合い、今後のライフステージに合った間取りや優先事項を整理しましょう。

 

家族の希望を共有し、意見をすり合わせることで、一体感を持ちながら理想の家づくりを進められます。

 

また、前段階でリノベーションにかけられるおおよその予算を決めることも忘れないようにしましょう。

 

ヒアリング・現地調査

インターネットなどでリノベーション会社を探し、気になる会社を見つけたら連絡を取り、現地調査やヒアリングを依頼しましょう。

 

リノベーション会社には、それぞれ得意とする工事内容やデザインの分野が異なるため、希望するリノベーションが実現可能かを打ち合わせの中で確認しておくことが重要です。

 

なお現地調査の結果によっては、初めに考えていたプランの実現が難しい場合もあるため、その際は家族の意見や価値観をしっかり伝えた上で代替案を提案してもらいましょう。

 

また、リノベーション事例を紹介しているサイトを活用して、複数社から見積もりを取ることで比較検討がしやすくなります。

 

プラン提案と設計

リノベーション会社から提案されたプランを比較し、最終的なリノベーションの内容を詰めていきます。

 

プランのテーマやイメージスケッチ、3Dパースなどを活用しながら、どのような仕上がりにするかを細かく決定しましょう。

 

また、銀行からリノベーション資金の借り入れを考えている場合、この段階でローン審査を進める必要があります。

 

仮審査から本審査に至るまで、手続きを進めるために概算見積もりが必要です。

 

事前に必要書類を準備しておきましょう。

 

見積もり提示・契約

工事内容や費用が最終決定したら、詳細なスケジュールも確定させます。

 

リノベーション資金をローンで賄う場合は、本申請手続きもこの段階で進めましょう。

 

施工範囲、費用、工期、支払い条件、アフターフォローなど、書面にまとめて内容を双方で確認した後、正式な契約を行います。

 

契約時には着手金として費用の半額を支払い、工事完了後に残額を支払うのが一般的です。

 

ただし、規模の大きい工事では、3回に分けて支払うケースもあります。

 

また、マンションをリノベーションする場合は、契約後に管理組合へ正式な工事許可申請を提出します。

 

施工・引き渡し

工事が始まる前に、近隣住民や管理組合に工事日程を改めて連絡し、挨拶を行います。

 

特に音が響きやすい上下階や隣接住戸には丁寧な説明を心掛けましょう。

 

施工の内容によっては、仮住まいが必要になる場合もあります。

 

その際は、ウィークリーマンションへの引っ越しや荷物を貸倉庫などに一時保管するなどの準備をしなければなりません。

 

また、工事中は進捗状況の報告をこまめに受け、疑問点や不安があれば早めにリノベーション会社に相談しましょう。

 

早期に連絡を取ることで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。

 

そして最後に、施工完了後には立ち会いの確認を行い、問題がなければ引き渡しとなります。

 

設計費用や追加工事費用を含む残額を精算し、すべての工程が完了です。

 

購入した中古物件をリノベーションする際の注意点

ここからは購入した中古物件をリノベーションする際の注意点について解説します。

 

住宅ローンを受けることができるか

住宅ローンを利用して物件を購入する際には、金融機関ごとに設定されている条件を把握しておくことが重要です。

 

物件の築年数が一定以上になると資産価値が低下し、担保価値が認められなくなるケースがあります。

 

万が一購入予定の物件に担保価値がないと判断された場合、ローン審査に通ったとしても、融資金額が希望する物件価格に届かない可能性もあるので注意が必要です。

 

希望通りのリノベーションができるか

物件選びの際には、リノベーションが希望通りに行えるかを事前に確認しましょう。

 

例えば、マンションにおいては「壁式構造」と呼ばれる建物の構造が存在します。

 

この構造では、建物を支えるための壁を取り除くことができず、大規模な間取り変更が難しい場合があります。

 

また、マンションリノベーションは専有部分のみが対象となりますが、専有部内でも管理規約によってリノベーション内容が制限されることがあるため確認が必要です。

 

例えば「防音対策として特定の床材しか使用できない」などの条件が挙げられます。

 

事前に物件の構造や管理規約を詳しく確認し、希望するリノベーションが可能かどうかを専門家に相談しながら見極めてください。

 

中古物件リノベーションの費用目安

リノベーションを計画する際は、事前におおよその費用相場を知っておくことが重要です。

 

フルリノベーションの場合、戸建て住宅では約1,500万円~2,500万円、マンションでは約700万円~1,500万円が一般的な費用目安とされています。

 

施工箇所ごとの費用は以下の通りです

施工箇所 費用相場
屋根・外装 100万~300万円
内装 60万~200万円
リビング・ダイニング 120万~250万円
キッチン 50万~150万円
浴室 60万~120万円
トイレ 15万~30万円
洗面所 20万~80万円
寝室 40万~70万円
収納 20万~40万円
耐震補強・断熱改修 100万~500万円

 

ただし、使用する建材や設備のグレードによって費用は大きく異なります。

 

そのため、あらかじめ工事の優先順位を決めておくことが重要です。

 

どの部分に予算を多く割くべきか、どの部分にこだわりたいかを明確にして、全体の費用を計画内に収めるようにしましょう。

 

まとめ

中古物件のリノベーションは、新築物件の購入よりも低コストで自由度の高い間取りや機能性を追求できる点が魅力です。

 

そのため、費用を抑えながら理想の住環境を実現でき、家族との絆を深める良い選択となるでしょう。

 

ただし、物件選びやリノベーション会社の選定を慎重に行うことが成功のポイントです。

 

豊富な実績を持つ優良会社を見つけ、理想のリノベーションを実現してください。

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