リノベーション設計に必要な資格は?建築士に依頼するメリットや選ぶ際のポイントを解説!
「リノベーションにこだわりたいけど、建築士に依頼した方がいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
一級・二級建築士の資格を保有する方は、専門の知識を持ち合わせているため、お客様の要望に合わせて最適な提案をしてくれます。
そこで今回はリノベーション設計に必要な資格や建築士に依頼するメリット、建築士を選ぶ際のポイントについて解説します。
リノベーションで理想の住まいを実現したい方は、本記事をぜひ参考にしてください。
リノベーション設計に必要な資格は?
建築士は、建築士法に基づき以下の3種類に区分されています。
【一級建築士】
国土交通大臣から免許を受けた建築士で、「一級建築士」の名称を使用し、技術的に高度で複雑な全ての建築物の設計や工事監理が可能です。
- 高さが13mを超える、または軒の高さが9mを超える建物
- 鉄筋コンクリート造や鉄骨造で延べ面積300㎡を超える建物
【二級建築士】
都道府県知事が免許を交付し、「二級建築士」の名称で設計や工事監理を行えます。
- 鉄筋コンクリート造や鉄骨造で延べ面積30㎡を超え300㎡以下の建物
【木造建築士】
都道府県知事から免許を受け、「木造建築士」の名称で木造建築物の設計や工事監理が可能です。
- 2階建て以下の木造建築物で延べ面積が100㎡を超え300㎡以下のもの
ただし、建築士法上の「設計・工事監理等の業務」は、主に新築工事を対象としており、リノベーションを行う場合は必ずしも当てはまるわけではありません。
リノベーションを建築士に依頼するメリット
リノベーションを建築士に依頼するメリットとして、以下のようなことが挙げられます。
- デザイン性の高い設計になる
- プロの考えるアイデアを取り入れられる
- 機能性の高い住まいをつくれる
- 工事の品質が向上する
それぞれについて紹介します。
デザイン性の高い設計になる
建築士は住宅設計のプロフェッショナルであり、依頼主の理想や希望を反映しつつ、唯一無二のデザイン性を備えた住まいを提案します。
また、おしゃれなデザインや個性を活かした間取りを取り入れ、他にはない特別な住宅を形にすることが可能です。
ただし、建築士ごとに得意分野やデザインスタイルが異なるため、自分の好みに合った建築士を選ぶことがポイントです。
公式ホームページやSNSを活用して、気に入ったデザインを手がける建築士に依頼してみましょう。
プロの考えるアイデアを取り入れられる
建築士に依頼することで、デザインだけでなく、プロ視点の間取りアイデアを取り入れることができます。
間取り設計は住まいの使いやすさを左右する重要なポイントであり、動線やプライバシーの確保など、ライフスタイルに合わせて最適な提案を受けられます。
特に家事効率を考慮した動線設計やプライベートスペースの確保など、暮らしやすさを追求したい方は建築士に設計を依頼しましょう。
機能性の高い住まいをつくれる
リノベーションを通じて、建築士はこれまでの住宅の不便さをヒアリングし、より機能的な住まいを設計します。
例えば、将来を見据えた子ども部屋の間取りや、収納計画を組み込んだ客間の設計など、細部にまで配慮した提案が可能です。
現在の暮らしを充実させながら、将来的な課題を解消し、長く快適に住める家を作り上げてくれるでしょう。
工事の品質が向上する
建築士は設計図を基に工事内容が正確に進行しているか、法律や規則に沿っているかをチェックします。
そのため、工事ミスや手抜き工事を防ぎ、品質を高める役割を担います。
一般的な工事監督とは異なり、建築士は第三者の立場で厳しい目を持って現場を管理するため、リノベーションの仕上がりに安心感を得られるでしょう。
リノベーションで個性と機能性を両立した住まいを目指す方は、ぜひ建築士への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
リノベーションを建築士に依頼するデメリット
リノベーションを建築士に依頼するメリットとして、以下のようなことが挙げられます。
- 時間と手間がかかる
- 設計費などのコストが高くなる
- 地域によっては建築士を見つけることが難しい
それぞれについて紹介します。
時間と手間がかかる
建築士にリノベーションの設計を依頼する場合、通常のリフォームに比べてスケジュールや作業量が増える可能性があります。
具体的には、建築士との綿密な打ち合わせや設計図の作成に時間を要し、その分工事開始が遅れる場合があります。
そのため、建築士に依頼する際には、十分な時間の余裕を持って計画することが大切です。
設計費などのコストが高くなる
建築士に設計をお願いすると、設計費や工事監理費などの追加費用が発生します。
これらの費用は工事総額の10~20%が相場とされており、たとえば1000万円のリノベーションなら、100万から200万円を建築士に対する費用として支払うことになります。
一方で、施工会社に直接デザインを依頼する場合は、これらの費用が無料または割安になるため、建築士への依頼は割高と言えるでしょう。
地域によっては建築士を見つけることが難しい
お住まいの地域によっては、理想の建築士を探すのが難しい場合もあります。
特に有名な建築士や実績の多い専門家は都市部に集中していることが多く、地方では建築士の数が限られる可能性があります。
また、遠方の建築士に依頼すると、交通費や出張費などの追加負担が生じることがあり、コストがさらに高くなるリスクもあります。
地域の事情を考慮し、依頼先を慎重に選ぶことが重要です。
建築士への依頼はデザインや品質の向上といった利点がある一方、上記のようなデメリットもあるため、十分な検討と計画が求められます。
建築士を選ぶ際のポイント
リノベーションの設計を建築士に依頼して失敗しないためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
提案力があるか
建築士を選ぶ際に重要なのは、理想の住まいを実現するための提案力があるかどうかです。
おしゃれで個性的なデザインの住宅は魅力的ですが、実際の生活では使い勝手が悪くなる場合もあります。
そのため、生活を快適にする家事動線や利便性を考慮したアイデアを提案してくれるかがポイントです。
収納や動線など、生活スタイルに合わせたプロフェッショナルな提案をしてくれる建築士を選びましょう。
十分な実績があるか
前述した資格を保有している建築士であっても、実際に設計や施工に携わった実績があるとは限りません。
そのため、公式ホームページなどを見て、十分な実績があるかどうかを確認しましょう。
また、得意分野やデザインの傾向は建築士によって異なります。
依頼する予定の建築士が手がけた住まいが自分の好みに合っていることも必ず確認してください。
好みや希望条件をすり合わせられるか
建築士選びでは、自分が描く理想の住まいのイメージをどれだけ共有できるかが鍵になります。
具体的な希望やこだわりのポイント、また避けたい要素を明確に伝えることが重要です。
例えば、「生活感を抑えつつ、収納力が高い洗面台が欲しい」「和のテイストを取り入れながら、カジュアルさも残したい」といった具体的な要望を整理しておくとスムーズです。
さらに、リビングやキッチン、浴室など、部屋ごとにイメージ画像を用意しておくと、理想に近いデザインを実現してもらいやすくなります。
まとめ
オリジナリティあふれるデザインや独自の間取りアイデアを実現できるのが、建築士に設計を依頼したリノベーションの魅力です。
ただし、建築士を選ぶ際には、探す手間や費用面などの課題を十分に理解しておかないと、後悔する可能性もあります。
メリットとデメリットをしっかり比較した上で、建築士の依頼が難しいと感じた場合は、リノベーション専門店への相談も選択肢のひとつです。
プロシードデザインでは、建築士資格を持つスタッフや豊富なリノベーション経験を活かし、理想の住まいづくりを全力でサポートします。
マンションや戸建てなど、幅広いご相談に対応可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。