2024.9.26

リノベーションで自宅に防音室は作れる?費用相場や施工時の注意点を紹介

趣味を楽しめる自宅を作るためにリノベーションを行う人が近年増えています。

 

しかし、

 

「楽器を演奏したら近隣に迷惑がかかる?」

「ホームシアターを作るなら防音室が必要?」

 

などと疑問をお持ちの方も多いでしょう。

 

防音性が足りない部屋で大きな音を出してしまうと、近隣トラブルに発展する可能性が高いです。

 

そこで今回は、自宅に防音室を作りたい方に向けて、防音室を作るリノベーション方法や費用相場、施工時の注意点を紹介します。

 

防音性能を表す3つの言葉について

防音性能を表す言葉は1つだけではないことを知らない方も多いでしょう。

 

まずは防音の仕組みや言葉の種類を理解する必要があります。

 

・防音

・遮音

・吸音

 

ここからは、以上の3つの言葉について詳しく説明します。

 

防音とは?

防音とは、室内の音が外に漏れ出したり、反響することを防ぐことを指す言葉です。

 

そして、防音性能の中に、遮音と吸音があります。

 

そのため、防音性能を表す総称と覚えておきましょう。

 

遮音とは?

遮音とは音の侵入や漏れを防ぐことを意味します。

 

例えば、室内の大きな音が外に漏れないようにしたり、外部の騒音が室内に入らないようにする効果があります。

 

防音室を作る際に遮音性は重視した方が良いでしょう。

 

吸音とは?

吸音とは音を吸収して反響を抑える性能のことです。

 

音楽室やスタジオの壁に設置されている穴の開いたパネルなどが該当します。

 

このような吸音材は、音を吸収して外部への漏れを防ぐだけでなく、室内での音の反響を減少させる効果があるため、防音効果に加えて音質をクリアに保つ役割も果たします。

 

防音室を作るリノベーション

ここからは自宅に防音室を作る際に行われるリノベーション方法について説明します。

 

壁のリノベーション

壁の内側に「吸収材」や「遮音シート」と呼ばれる素材を敷き詰め、その上に石膏ボードを取り付けるリノベーションを行うことで、防音性能の高い部屋を作ることができます。

 

そして、石膏ボードは二重にすることで防音性を高めます。

 

また、壁に換気口がある場合は、換気口を防音性能の高い者に交換することで、音漏れをさらに防ぐことが可能です。

 

窓のリノベーション

窓の防音効果を高める方法として一般的なのが、二重窓を設置する方法と防音ガラスに交換する方法です。

 

二重窓にする場合は、既存の窓ガラスの内側にガラスをもう1枚取り付けることで防音性を高めることができます。

 

また、防音ガラスは「異厚複層ガラス」と「防音合わせガラス」の2種類に大きく分かれます。

 

リノベーション会社にどちらの防音ガラスが適しているか相談すると良いでしょう。

 

さらに、防音性能を高めたい場合は、二重窓にした上で内側のガラスを防音ガラスにしましょう。

 

床のリノベーション

床は音の振動が伝わりやすく、騒音トラブルを引き起こす原因の1つです。

 

主なリノベーション方法としては、床下に遮音性や吸音性の高い素材を敷き詰めたり、防音性能の高い床材に張り替えたりする方法が挙げられます。

 

また、ドラムのような大きな振動を発生させる楽器を使う方は、どちらのリノベーションも行うと良いでしょう。

 

それでも騒音問題が解決しない場合は、床材の上に防音カーペットを敷くことをおすすめします。

 

防音室を作る際の床リノベーションは、防音性能を高める工事だけではなく、思い楽器や音響設備を置いても大丈夫なように、床下補強を行うのが一般的です。

 

ドアのリノベーション

防音室を作るリノベーションでは、壁や床、窓など注目してしまいがちですが、防音性の高いドアにすることも必要です。

 

一般的な住まいには木製のドアが採用されていますが、スチール製のドアにすることで防音性は高まります。

 

防音室リノベーションにかかる費用

ここからは防音室リノベーションにかかる費用について、以下の2つのケースに分けて紹介します。

 

・部屋全体を防音室にするケース

・部屋の中に組み立て式防音室を作るケース

 

部屋全体を防音室にするケース

部屋全体を防音室にすることで、快適に趣味を楽しめる部屋を作ることができます。

 

また、リノベーションにかかる費用は使用用途によって異なるため、以下の一覧を参考にしてください。

使用用途 費用相場
ホームシアター・オーディオルームとしての使用 180万〜300万円
ピアノの練習として使用 200万〜400万円
ドラムやレコーディングスタジオとして使用 280万〜500万円

 

部屋の中に組み立て式の防音ユニット室を作るケース

防音室を作る方法は、部屋全体を防音室にするだけでなく、組み立て式の防音ユニット室を作る方法もあります。

 

防音ユニット室の大きさによって費用は異なりますが、部屋全体をリノベーションするのと比べて費用を抑えられることがメリットです。

 

ただし、部屋の一部を防音室にするため、ある程度の広さが必要となるため注意しましょう。

 

部屋の中に組み立て式の防音ユニット室を作る場合の費用相場は、50万〜300万円程度です。

 

防音室リノベーションの注意点

リノベーションで防音室を作る際は、いくつかの注意点があります。

 

注意点を守ってリノベーションを行わないと十分な防音性のある部屋を作れないため、必ず押さえておきましょう。

 

使用用途に合わせて十分な広さにする

防音室を作る際は、使用用途に応じて十分な大きさを確保しましょう。

 

使用用途に合わせて最適な防音室の広さは次のとおりです。

防音室の広さ 使用用途
0.8畳 ・クラリネット、ウクレレの演奏

・歌の練習

1.2畳〜1.5畳 ・ギター、バイオリン、サックスの演奏

・在宅ワーク

2畳〜3畳 ・トロンボーン、アップライトピアノの演奏

・様々な機材を使用した音楽制作

4.5畳〜5畳 ・ドラムの演奏
5畳〜 ・グランドピアノの演奏

 

とはいえ、間取りの形によっても最適な広さは異なるため、詳しくはリノベーション会社のプロに相談してください。

 

天井の高さを考える

防音室を作る際は、床や天井にも防音効果のある素材を敷き詰めるため、天井までの高さが低いと圧迫感のある部屋になってしまうでしょう。

 

防音室を作る部屋では、少なくとも2.4mの高さがあると良いでしょう。

 

防音室を作ったことを後悔しないように、完成後の天井の高さを事前に確認しておきましょう。

 

床の強度を考える

防音室を作ると遮音材の重さが床に加わるため、強度が低いと床が歪んでしまうなどのトラブルに繋がります。

 

特に木造住宅の2階以上の部屋やマンションの床は強度が低い傾向にあるため注意が必要です。

 

ドラムやグランドピアノなどの重量がある楽器を置く予定の方は、必ず床の補強工事を行いましょう。

 

マンションに防音室を作る場合は管理規約を確認する

マンションの部屋をリノベーションする際は、定められている管理規約に従和なければなりません。

 

管理規約は建物によって異なるため、あらかじめ確認していないと、思い通りにリノベーションできない可能性があります。

 

特に中古マンションを購入してリノベーションする方は、物件の取得費用が無駄になってしまわないように、必ず確認してください。

 

まとめ

自宅の部屋をリノベーションして防音室にすることは可能です。

 

防音室を作ることで、周りを気にせず歌を歌ったり、楽器を演奏したりできるため、趣味を十分に楽しむことができるでしょう。

 

ただし、防音室を作る場合は、部屋の一部だけでなく、全体を適切に工事する必要があります。

 

また、使用用途によっても、施工方法や費用は異なるため、自宅に防音室を作ろうと考えている方は一度リノベーション会社に相談してみてください。

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