和室は自分でDIYできる?和室をDIYでリフォームする方法やポイントについて解説!
新築物件の多くが洋風なデザインを採用しているため、和室と聞くと古い住まいをイメージしてしまう方も多いでしょう。
しかし、近年は和とモダンを共存させた「和モダン」なテイストに注目が集まっています。
そのため、和室のある中古物件を購入してリノベーションしたり、自分でDIYする人も増えています。
ホームセンターで簡単に工具や材料を揃えることができるので、和室は簡単に自分でDIY可能です。
そこで今回は和室をDIYする際の方法やリフォーム時のポイントについて解説します。
和室は自分でDIYできる
DIYをしたことがない方は、「和室を自分でDIYすることができない」というイメージを持っているのではないでしょうか?
近年はホームセンターなどで工具や材料を揃えることができ、誰でも簡単に空間を新しく、和室をDIYできてしまいます。
ここからは和室を自分でDIYする場合にどのようなことができるかを紹介します。
畳をDIYする場合
畳からフローリングに張り替える
和室といえば畳が特徴的ですが、現代の生活とは合わないため、生活の快適性を向上させるためにフローリングに変える人が多いです。
和室の畳をフローリングにする場合は、畳をまずは撤去して根太材を敷き、高さの調整や強度を補強します。
そして、その上にフローリングを敷く方法が一般的な工法です。
また、床材にはフローリング以外にクッションフロアもよく使われます。
クッションフロアは柔らかい素材のため子供やお年寄りにも優しく、足音が響きづらくなることで防音対策にもなります。
洋風畳に変更する
和室で使われている畳は長方形をしていますが、正方形の洋風畳に変えることで和室の雰囲気を変えられます。
洋風畳は畳の良さを残しながら、色やデザインが豊富で自分好みにアレンジできます。
和モダンテイストの住まいにしたい方には洋風畳がおすすめです。
また、畳にはさまざまな種類があるため、好みに合わせて組み合わせると良いでしょう。
壁をDIYする場合
壁紙を貼り替える
壁紙の貼り替えは、最も行われるDIY作業の1つです。
壁は室内の大部分を占めるため、壁紙を貼り替えてデザインを変えることで、住まいの雰囲気を一変させることができます。
壁紙の貼り替えで失敗しないためのポイントは下地処理です。
下地処理がしっかりと行えていれば、壁紙が剥がれにくくなるので、下地のアクが出ないようにシーラーを塗ってから貼り替えの作業をしましょう。
珪藻土を塗る
珪藻土とは、化石化した石を砕いて粉末状にしたものです。
調湿や消臭効果に優れていて、優しい色合いが和室とマッチします。
珪藻土への塗り替えはDIYでもよく行われる作業ですが、既存の壁がひどく劣化している場合は下地強化が必要です。
また、砂壁や土壁に珪藻土を塗る場合は高い技術力が必要なため、プロの業者に依頼することをおすすめします。
扉をDIYする場合
扉の表面を貼り替える
和室の扉は木製の場合がほとんどです。
そのため、扉の表面に壁紙を貼りつけてデザインを変えてみるのも良いでしょう。
ただし、扉に貼り付ける用の壁紙はないため、サイズを必ず確認してから購入してください。
開き戸に変更する
和室の扉は引き戸の場合が多いですが、扉を左右にスライドさせるためのレールが必要になり、小さな段差が生じてしまいます。
しかし、引き戸を開き戸に変更することで、段差を解消することができ、室内をバリアフリー化できます。
また、お掃除ロボットが部屋の間を移動できるようになるなど、メリットが多いです。
しかし、引き戸は和室の特徴の1つでもあるため、和室の雰囲気を残したい方は慎重に検討してください。
和室をリフォームするメリット
ここからは和室をリフォームするメリットについて解説します。
和モダンでおしゃれな内装に変えられる
和と洋のテイストを共存させた室内デザインのことを和モダンといいます。
1部屋だけ和室になっているような物件は、和モダンテイストにリフォームすることで、住まい全体のテイストをまとめられます。
また、現代的なインテリアや家電との相性も良くなるため、部屋づくりの選択肢が広がるでしょう。
メンテナンスコストを下げられる
畳やふすま、障子などの建材は耐用年数が短く、定期的なメンテナンスが必要です。
また、畳を張り替える場合は1枚あたり1万円程度、ふすまや障子の張り替えは1枚あたり5千円程度かかります。
メンテナンスコストや手間を減らしたい方は、和室を洋室化することをおすすめします。
和室をリフォームするデメリット
ここからは和室をリフォームするデメリットについて解説します。
室温や湿度が適切に保たれなくなる
和室には室温を適温に保ったり、調湿する機能があるため、洋室に変えてしまうと快適性が下がってしまう可能性があります。
和室を洋室にする場合は、断熱材を入れるなど、室温や湿度を適切に保つための対策を施しましょう。
防音性が低下する可能性がある
和室はもともと防音性が高いため、畳をフローリングに変えてしまうと生活音が響きやすくなってしまうでしょう。
騒音は近隣住民とトラブルになってしまう原因となるため、クッションフロアを選ぶなど、防音に対する対策を行ってください。
和室をリフォームする際のポイント
和室をリフォームして失敗しないためには、次のポイントを押さえておきましょう。
1.作業に必要な工具を把握する
2.色味やデザインを統一する
3.素材にこだわる
4.家具やインテリアを置きすぎない
この4つのポイントを押さえておくことで、和室をそのまま活かしても、洋室に変えても快適な住まいを作ることができます。
作業に必要な工具を把握する
自分でDIYをする場合は、どの作業にどの工具を使うか把握しておく必要があります。
工具が不足している状態で無理に作業をしてしまうと、仕上がりが悪くなってしまうでしょう。
和室を自分でDIYしようと考えている方は、以下の表を参考にしてください。
作業内容 | 工具 |
壁紙の張り替え | カッター、パテ、金へラ、糊、壁紙やふすま紙、おさえ刷毛、地ベラ、おさえローラー、ステンレス定規、引き手金具 |
床材の張り替え | のこぎり、電動ドライバー、鉛筆、
メジャー、手袋断熱材、合板、指金、 床材カッター、ゴムハンマー |
塗装 | ペンキ、ローラー刷毛、刷毛、
ローラーバケツ、伸縮棒、新聞紙 |
色味やデザインを統一する
完成した後の住まいをイメージして素材を選ぶことが重要な上に、全体のバランスも考える必要があります。
素材ごとのデザインは納得のいくものを選んでも、全体としての統一感がないと「まとまりがない・派手すぎる」部屋になってしまうでしょう。
2色程度をベースカラーとして考え、1色をアクセントとして取り入れるように配色するとおしゃれなデザインになるのでおすすめです。
素材にこだわる
質の高い素材を使用することで、生活の快適性が上がるだけでなく、メンテナンスの手間も少なくなり、結果的にコストを抑えることができます。
インターネットでも材料を購入することができますが、できるだけ現物を見たり、触ったりして選ぶようにしましょう。
家具やインテリアを置きすぎない
和室での生活は、基本的に床へ直接座ったり、寝転ぶことが多いため、その分のスペースを確保する必要があります。
また、立っているときと比べて座っているときは、家具やインテリアの圧迫感を感じやすくなります。
そのため、家具やインテリアを置きすぎず、不要なものはすぐに片付けられるように収納スペースも必ず確保しましょう。
まとめ
和室は工具や材料を揃えれば誰でもDIYすることができます。
また、和モダンな部屋にリフォームすることで、他の部屋とは被らない個性的な住まいを作り上げることができるでしょう。
和室をDIYしたいと考えている方は、本記事を参考にチャレンジしてみてください。