UR賃貸住宅の人気が高まっている理由とは?団地リノベーションのメリット・デメリットを解説
敷地内に広々とした公園があり、レトロな雰囲気の外観が特徴のUR賃貸住宅ですが、あまり良いイメージを持っていない人も多いのではないでしょうか?
最近では内装を綺麗にリノベーションされ、おしゃれなインテリアが最初から揃っている物件も増えています。
また、ur都市機構とさまざまな企業がコラボレーションした部屋もあり、人気が高まっています。
しかし、団地に住むデメリットもあるため、マイホームに何を重視するか明確にして慎重に検討しましょう。
そこで今回はurの賃貸住宅の特徴や団地リノベーションのメリット・デメリットについて解説していきます。
UR賃貸住宅の特徴
UR賃貸住宅の特徴は次のとおりです。
・礼金や仲介手数料などがかからない
・お得な家賃プランがある
・毎月の家賃支払いでPontaポイントが貯められる
・敷地内に公園や便利な施設がある
それぞれについて詳しく紹介します。
礼金や仲介手数料などがかからない
UR賃貸住宅は住み始めるタイミングからメリットがたくさんあります。
賃貸住宅を借りる際に礼金や仲介手数料がかかるのが一般的ですが、UR賃貸住宅はこれらの費用がかからないため、初期費用を抑えられます。
また、保証人も不要なため、保証会社に保証料を支払う必要がありません。
そして、保証料もかからないため、長く住み続けるほどお得になります。
お得な家賃プランがある
3年間の定期借家契約を結ぶことを条件に、以下のようなお得な家賃プランを利用できます。
・U35割:契約者が35歳以下の場合
・そのママ割:18歳未満の子供を扶養している場合
その他に、家賃を最大20%サポートしてくれる「子育て割」が最長9年間利用できたりと、お得に住み続けられるプランが充実しています。
毎月の家賃支払いでPontaポイントが貯められる
専用のはがきを送るか、サイトから申し込むことで「URでPonta」というお得なサービスを利用でき、毎月の家賃支払いでPontaポイントを貯めることができます。
貯まったポイントは提携しているお店で利用できます。
敷地内に公園や便利な施設がある
UR賃貸住宅は広大な敷地内の一角にありますが、敷地内には公園や広場、保育園、病院、スーパーなどがあります。
敷地内で生活が完結するため、便利かつ安心して暮らせます。
快適に暮らせる団地を見つけるポイント
団地は古くて暮らしづらいというイメージを持っている方も多いでしょう。
しかし、団地の中には現代のライフスタイルに合わせてリノベーションされた住宅もあります。
そこでここからは、快適に暮らせる団地を見つけるポイントについて解説します。
ポイント1.生活しやすい間取りになっているかどうか
古い団地は2DKや3DKの間取りとなっていることが多く、和室の部屋も少なくありません。
また、水回りの設備が北側に集中していて、自然光が入りづらいレイアウトとなっていることが多いです。
このように現代的ではない間取りの場合がある団地ですが、最近ではリノベーションを行うことで、生活しやすい間取りへと生まれ変わった団地も増えています。
そのため、団地を探している方は、家族構成やライフスタイルに間取りが合っているか内見時に確認しましょう。
ポイント2.壁や床が綺麗にリノベーションされているか
大部分を占めている壁や床によって部屋の印象は大きく変わります。
また、最新の家電やおしゃれなインテリアを揃えても壁や床が古さを感じる素材のままや汚れているままでは台無しになってしまうでしょう。
そのため、壁や床が綺麗にリノベーションされている団地を選ぶようにしましょう。
ポイント3.水回りの設備が交換されているか
水回りの設備の耐用年数は短く、10年前後で新しいものへ交換した方が良いと言われています。
また、設備が新しくなっていたとしても、配管が古いままで錆びたり、腐食したりしている場合は、水道水が濁ってしまう可能性もあるので注意しましょう。
ポイント4.団地の良さが活かされているか
どこか懐かしいレトロな雰囲気が団地の良さです。
団地の雰囲気が好きという方は、現代的な部屋にリノベーションされた団地ではなく、団地の雰囲気が残った住宅を選ぶようにしましょう。
UR賃貸住宅で暮らしていてよくある後悔
UR賃貸住宅で暮らすメリットがある一方で、入居してから後悔している人も多いのが事実です。
ここからは、UR賃貸住宅で暮らしていてよくある後悔を4つ紹介します。
住民の質が低い可能性がある
UR賃貸住宅は、入居する際に保証人が不要というメリットがありますが、裏を返せば誰でも審査に通ってしまうとも言えます。
そのため、素行の悪い人や外国人が同じ建物の内で暮らしている可能性が他の賃貸物件と比べると可能性が高いです。
トラブルが頻繁に起こるとは言い切れませんが、自分とは違う価値観の人たちが暮らしていることでストレスを感じてしまうかもしれません。
また、UR賃貸住宅は築年数が古い建物が多いため、天井や壁が薄い傾向にあります。
そのため、足音や話し声が聞こえてくると気になってしまう方は注意が必要です。
水漏れトラブルが起こりやすい
UR賃貸住宅でよくあるトラブルが水漏れです。
洗濯機を置くための防水パンがない物件も多く、天井から水滴が落ちてくるという事例も少なくありません。
水漏れの被害を受ける可能性もありますが、自分の部屋が水漏れの原因となってしまう可能性があるので、内見時に防水パンがあるか確認して、ない場合は別途設置しましょう。
光回線が導入できない
UR賃貸住宅の中には、光回線が導入されていない物件もあります。
順次導入を進めている状況ですが、UR賃貸住宅は国が管理している住まいのため、個人で光回線を導入することができません。
コンセントに差し込んで使えるルーターなどを自分で用意する必要があるので、注意してください。
網戸がついていないケースが多い
UR賃貸住宅では網戸がついていない部屋があるのも珍しくありません。
以前入居していた人が網戸を取り付けてそのままにしているケースもありますが、基本的に付いていないものと考えておくと良いでしょう。
網戸がないと換気をした際に虫が入り込んでしまう可能性もあるので、内見時に寸法を測り、網戸を設置しましょう。
金額よりも暮らしやすさを重視するなら中古マンションリノベがおすすめ
UR賃貸住宅は初期費用を抑えて住み始められるだけでなく、家賃が安くなるさまざまなプランがあります。
しかし、建物や設備の古さや近所付き合いなど、デメリットもあるため注意が必要です。
そのため、金額よりも暮らしやすさを重視したい方は、中古マンションを購入してリノベーションすることをおすすめします。
中古マンションであれば新築マンションを購入するよりも費用を抑えることができ、リノベーションすることで内装や設備を新しくすることも可能です。
まとめ
今回は、ur賃貸住宅の特徴やメリット・デメリットについて紹介しました。
ひと昔前の団地とは違い、urにもリノベーションされたおしゃれな部屋も多く、敷地内に公園やスーパー、病院などがあることから、人気が高まっています。
しかし、人気が高まっていることもあり、人気のUR賃貸住宅は抽選で選ばれた人しか住めず、古い物件はデメリットも多いです。
そのため、希望エリアにUR賃貸住宅がない場合は、中古マンションを購入してリノベーションする選択肢も検討してみてください。