部屋をおしゃれに変える内装リノベーション!費用や注意点、施工事例を紹介
住宅の改修ポイントはたくさんありますが、その中でも内装は部屋の雰囲気を大きく変えられるリノベーション箇所です。
築年数の経った住まいも内装をリノベーションするだけで、現代的で洗練された住まいにつくり変えられます。
そこで今回は、内装リノベーションを検討している方に向けて、費用や注意点を解説します。
また、内装リノベーションの施工事例を紹介するので、デザインを決める際の参考にしてください。
内装リノベーションとは?
内装リノベーションとは、内装デザインや間取りなどに手を加えて古くなった物件を一新し、新しい価値を生み出す住宅工事のことです。
また内装リノベーションは以下のように分かれます。
・フルリノベーション
・間取り変更リノベーション
・既存部分を活かしたリノベーション
それぞれについて詳しく解説します。
フルリノベーション
フルリノベーションとは、柱や梁などの躯体部分のみを残し、壁紙や床材を全て新しいものに変えるリノベーションです。
他のリノベーションと比べ工事の規模が大きくなり、工事に要する時間も長くなりますが、自分好みのデザインに変えられるメリットがあります。
また、部屋ごとにデザインを変えたい場合もフルリノベーションは有効です。
間取り変更リノベーション
部屋を仕切っている壁を撤去したり、新たに設置することで、家族構成やライフスタイルに合った間取りに変更することができます。
既存の間取りが理想どおりではない場合や同居する家族の人数が変わった場合に有効な内装リノベーションです。
既存部分を活かしたリノベーション
既存の床材に合わせて壁紙だけを変えたり、LDK部分だけを内装リノベーションしたり、既存部分を活かしてリノベーションする選択肢もあります。
リノベーション範囲を絞ることで、費用の一部を削減できます。
ローコストで住まいを変えたい場合は、有効なリノベーション方法です。
内装リノベーションにかかる費用
ここからは内装リノベーションにかかる費用について解説します。
壁紙・クロスのリノベーション
壁紙・クロスをリノベーションすることで部屋の印象を変えられるだけでなく、アクセントにもなります。
また、使用する素材や壁の広さによっては相場以上に費用がかかる可能性があります。
施工内容 | 費用相場 |
クロスの貼り替え | 750〜1500円/㎡ |
床材・フローリングのリノベーション
部屋全体の床材・フローリングを新しくするだけで、雰囲気を一変させることができます。
また、素足で過ごすことが多い場合は、使用する素材によって暮らしやすさが変わります。
以下は6畳の部屋の床材・フローリングをリノベーションした場合の費用相場です。
施工内容 | 費用相場 |
複合フローリングの貼り替え | 9万〜14万円 |
無垢フローリングの貼り替え | 12万〜20万円 |
フローリングの重ね貼り | 6万〜14万円 |
部屋の間取り変更
子供が大きくなり新たに部屋を作りたい場合やリビングと隣接する部屋を繋げて広いリビングにしたい場合は間取り変更をおすすめします。
また、部屋を仕切る場合は、どのような方法で仕切るかで費用は変わります。
施工内容 | 費用相場 |
ドアで仕切る | 15万〜20万円 |
格子戸で仕切る | 15万〜20万円 |
パーテーションで仕切る | 15万〜20万円 |
障子や襖で仕切る | 3万〜5万円/枚 |
新たな壁で仕切る | 8万〜25万円 |
既存の壁を撤去する | 15万〜25万円 |
和室から洋室に変更
築年数の古い住まいの一室が和室になっている場合があります。
そして、和室にもメリットや魅力がありますが、現代の生活スタイルに合わせて洋室に変更するケースが多いです。
施工内容 | 費用相場 |
畳をフローリングに変更 | 6万〜30万円 |
襖からドアに変更 | 8万〜15万円 |
壁の変更 | 10万〜35万円 |
収納の変更 | 15万〜50万円 |
内装リノベーションで部屋をおしゃれにする際の注意点
内装リノベーションで部屋をおしゃれにする際は、押さえておくべき注意点がいくつかあります。
リノベーションのプランを決める前に必ず確認してください。
・やりたいことと予算のバランスを考える
・希望通りの工事ができるか構造や管理規約を確認する
・4つのポイントで素材を選ぶ
・施工実績の多い業者を探す
やりたいことと予算のバランスを考える
フルリノベーションを行ったり、素材にこだわりすぎてしまうと予算を超えてしまいます。
やりたいことを書き出して優先順位をつけ、予算に収まるようにバランスを考えましょう。
また、部屋を絞ってリノベーションするのも、費用を抑える方法の1つです。
希望通りの工事ができるか構造や管理規約を確認する
建物の構造によっては希望通りの工事ができない可能性があるため注意が必要です。
建物の構造は「壁式構造」と「ラーメン構造」に分かれます。
ラーメン構造は柱や梁が建物を支えているため、壁を撤去しても特に問題はありませんが、壁式構造は壁が建物を支えているため、壁を撤去すると建物が崩れてしまう恐れがあります。
間取り変更を検討している方は、建物の構造を必ず確認しましょう。
また、マンションの場合は管理規約による制限が設けられている場合があります。
管理規約を取り寄せ、希望通りの工事ができるか確認してください。
4つのポイントで素材を選ぶ
内装リノベーションで重要なのが素材選びです。
以下の4つのポイントを踏まえて素材を選ぶと良いでしょう。
・好みの見た目や質感か?
・機能性は高いか?
・手入れがしやすいか?
・経年劣化を楽しめるか?
施工実績の多い会社を探す
デザインや間取りにこだわって設計したとしても、施工会社が適当に工事をすれば台無しになってしまいます。
そのため、施工実績の多く、評判・口コミの良い会社を探し、リノベーションの依頼をすることをおすすめします。
また、施工会社を見極める際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
・要望を実現できる業者か?
・丁寧に対応してくれる担当者がいるか?
・リノベーション費用は相場から逸脱していないか?
内装リノベーションの施工事例
ここからは内装リノベーションの施工事例を紹介します。
どのようなデザインにするか迷っている方は、参考にしてください
事例1.ドラマのワンシーンの部屋
ラワン材やネイビーのクロスなど、“好き”を詰め込んだインテリアに囲まれ、明るく広々とした空間に仕上げています。
また、間取りを大胆に変更し、リビングと隣室の壁に採光・通風にも優れた「ルーバー」を採用しています。
事例2.厳選された自然素材で作る部屋
LDK全体を自然素材で作り上げているため、自然の温かみを感じることができるでしょう。
床材には人気の広葉樹「オーク材」を採用しています。
また、ダイニングスペースの壁には木のパネルで仕上げ、両端をネイビーのクロスにすることでアクセントを加えています。
事例3.光と景色のくつろぎ
リビング正面はクロス貼りではなく、存在感抜群のセメント素地を生かした内装材に変えているのが特徴です。
素材の持つ温かさが、リビングをより柔らかな雰囲気にしてくれます。
また、その他の壁は木目調のインテリアと相性の良い白色のクロスで統一することで費用を抑え、おしゃれな北欧風の住まいを実現しています。
まとめ
本記事では、部屋をおしゃれに変えられる内装リノベーションについて詳しく解説しました。
内装リノベーションには、壁紙や床材を変えて部屋の雰囲気を変えたり、間取りを変更して快適性を向上させられるメリットがあります。
しかし、こだわって設計したとしてもリノベーションを依頼した会社が優良でない場合、希望通りの部屋を完成させることができません。
複数の施工会社に相談し、慎重に選びましょう。