猫と幸せに暮らすためのリフォーム・リノベーション!アイディアや費用相場を解説
近年、ペットも「大切な家族」であるという考えを持つ人が増えています。
しかし、人間にとって快適な住まいも愛猫にとっては快適とは限りません。
猫を飼っていて、リフォームやリノベーションを検討している方は、愛猫も快適に暮らせる住まいに作り変えることを検討してみてはいかがでしょうか?
今回は愛猫が快適に暮らすためのリフォーム・リノベーションアイディアやポイントを紹介します。
愛猫と一緒に幸せに暮らしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
愛猫と幸せに暮らすための10個のポイント
まずは愛猫と幸せに暮らすためのポイントを10個紹介します。
愛猫の性格を理解する
まずは、一緒に暮らしている愛猫の性格を理解するところから始めましょう。
猫の性格は種類や性別によっても異なります。
例えば、活発で遊ぶのが好きな猫であれば、走り回れる広いスペースを確保したり、キャットウォークを設置すると良いでしょう。
また、いつもまったりしている猫であれば、日当たりが良い場所や人目が届かない静かな場所にキャットタワー・クッションを設置して、愛猫が安心できるプライベート空間を作ってあげましょう。
愛猫の行動や動線を把握する
愛猫が普段どのように過ごしているか把握しておくことも、リフォーム・リノベーションする上で重要です。
「どの場所にいることが多いか」「活発に動く時間帯」「部屋を移動することが多い」など、愛猫の行動パターンを確認して、プランニングに反映させましょう。
キャットウォークのサイズに気をつける
猫は高い場所を好む傾向にあるため、キャットウォークを設置することをおすすめします。
また、キャットウォークは壁に取り付けられるため、キャットタワーのように大きな場所を取りません。
しかし、キャットウォークを設置する際はサイズに気をつけるようにしましょう。
キャットウォークの上にくつろげるスペースがなければ、せっかく取り付けたキャットウォークを愛猫は使わない可能性があります。
そして、歳をとるごとにジャンプ力が低下していくため、低い位置からステップを付けたり、ステップの間隔を狭めておくことをおすすめします。
抜け穴は愛猫が通れるサイズにする
いくつかの部屋を行き来したがる猫もいます。
しかし、ドアが閉まっていると自分では開けられないため、ストレスを感じてしまうでしょう。
飼っている猫がよく部屋を行き来している場合は、通り抜けるための穴をつくることをおすすめします。
ただし、穴のサイズが小さいと通り抜けられず、大きすぎると冷暖房の効果が下がってしまうので、ちょうどいいサイズで穴を開けるようにしてください。
引き戸を多く採用する
開き戸を怖がり近づかない猫もいます。
もし、ドアの横に抜け穴をつくっても、警戒して通り抜けてくれないでしょう。
少し臆病な性格の猫を飼っている方は、引き戸がおすすめです。
引き戸であれば、開けっ放しにしていてもスペースを邪魔することなく、隣の部屋と繋ぐことができます。
掃除のしやすい床にする
特に毛の長い猫は抜け毛が多く、頻繁に掃除が必要です。
そのため、掃除がしやすい床材を採用したり、できる限り段差のない造りにしましょう。
また、子猫はトイレ以外の場所でおしっこやうんちをしてしまうことがあるので、耐汚性の高い床材もおすすめです。
愛猫がくつろげる日当たりの良い場所を確保する
猫の多くは体力を温存するために、日中のほとんどを寝て過ごしています。
また、猫も人間と同じように太陽の光を浴びることで「セロトニン」が分泌されるため、日光を長時間浴びずにいると元気がなくなってしまうでしょう。
そのため、愛猫が安らかに睡眠をとることができる、日当たりの良い場所を確保しましょう。
猫が隠れられるプライベート空間をつくる
猫は本能から暗く狭い場所に隠れることが多いです。
もし、そのような空間がないことは、人間にとって寝室がなく、プライベートな空間が一切ないのと同じです。
愛猫が隠れて安らげるような空間を必ず確保しましょう。
脱走しないように防止対策をする
好奇心旺盛な猫は自ら屋外に出ていこうとしてしまいます。
特に、帰宅時や外出時に入れ違いで脱走されてしまうことが多く、ペットの捜索依頼の8割は猫と言われています。
リビングと玄関前に猫が出られないドアを新設したり、納戸にストッパーを付けて、脱走しないように対策しましょう。
キャットフードやトイレ用品をしまう収納スペースをつくる
キャットフードや猫のトイレ用品をまとめて購入する人は多いでしょう。
しかし、収納スペースがないと生活空間を圧迫してしまい、人間にとっても猫にとっても快適な住まいではなくなってしまいます。
また、キャットフードが猫の届く範囲にあると、意図せず食べられてしまうでしょう。
普段どのくらいの量の猫用品をストックしているか確認した上で、扉付きの収納スペースを確保してください。
猫と幸せに暮らせる住まいにするための費用
ここからは猫と幸せに暮らせる住まいにするためのリフォーム・リノベーション費用について解説します。
壁のリフォーム・リノベーション
壁をリフォーム・リノベーションする際は、耐久性の高い素材を選ぶと良いでしょう。
猫によっては壁で爪研ぎをしてしまう場合があり、耐久性がない壁紙ではすぐにボロボロになってしまいます。
また、ペット独特の匂いを消すために消臭機能のある素材もおすすめです。
壁紙の貼り替え費用は選ぶ素材や部屋の広さにもよりますが、1㎡あたり1万〜1万5,000円が相場です。
床のリフォーム・リノベーション
愛猫と快適に暮らすためには床材にこだわりましょう。
人間にとっては選んだ床材によって掃除のしやすさが変わります。
そして愛猫にとっては、クッション性のある床材を敷くことで、足腰への負担を軽減することができます。
おすすめの床材は「クッションフロア」と「コルクタイル」で、貼り替えの費用は次のとおりです。
・クッションフロアへ貼り替え:4万〜10万円
・コルクタイルへ貼り替え:10万〜20万円
6畳の部屋をリフォーム・リノベーションした場合の費用のため、広さによって費用は変動します。
ペット専用ドアの設置
愛猫が部屋を自由に移動するために有効なのが、ペット専用のドアです。
主に既存のドアとは別に小さな扉を設けたり、足元に小さな穴を開ける方法があります。
それぞれの工事にかかる費用は次のとおりです。
・既存ドアにペットドアを追加:1万円
・ペットの抜け穴を開ける:6万〜10万円
キャットタワー・キャットウォークの設置
愛猫をずっと室内で飼っていると、運動不足になってしまいがちです。
猫の運動不足を解消するためにもキャットタワーやキャットウォークを設置しましょう。
大きさにもよりますが、設置費用は5万〜9万円が相場です。
愛猫のためにリフォーム・リノベーションした施工事例
愛猫のためにリフォーム・リノベーションをしたいと考えている方も多いでしょう。
しかし、どのようにプランニンしたら良いか迷ってしまうと思います。
なかなかプランニングを立てられていない方は、これから紹介する施工事例を参考にしてください。
事例1.猫と寛ぎの家
「猫」と「寛ぎ」をコンセプトに、インダストリアルテイストの中に寛ぎを取り入れた住まいです。
リビング横のヌックには程よい「こもり感」があり、猫も日向ぼっこをしながら寛げます。
事例2.猫も喜ぶ北欧ルーム
猫と一緒にリラックスできる住宅にリノベーションされたのがこちらの事例です。
ナチュラルで明るい北欧テイストが特徴で、青色の壁がアクセントとなっています。
また、壁や梁にキャットウォークを設置しているため、愛猫のプライベート空間を確保し、運動不足も解消できるでしょう。
事例3.愛猫と暮らすリノベーション
梁を活かしてキャットウォークにするなど、愛猫のためにこだわりを詰め込んだ事例です。
また、床材には無垢材を使用することで、人も猫にも優しく、フルフラットのため掃除も楽々できてしまいます。
まとめ
本記事では猫と幸せに暮らすためのリフォーム・リノベーションアイデアについて紹介しました。
リフォームやリノベーションは人間のためだけにするのではなく、愛猫が快適にくらすためでもあります。
家族全員が幸せに暮らせる住まいを実現したい方は、この機会にリフォームやリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか?
ただし、猫によって性格は異なるため、まずは愛猫の普段の様子を観察してから、リフォーム会社に相談してください。