予算1000万円でどこまでリフォームできるの?施工事例5選と費用相場を紹介!
新築物件を購入するよりも中古物件を購入してリフォームやリノベーションした方が安く理想の住まいを手に入れられるため、近年注目を集めています。
とはいえ、どのくらいの費用がかかるか予算感が分からなかったり、どのような住まいに作り変えられるかイメージがつかない人も多いでしょう。
そこで今回は予算1000万円でどのくらいリフォームできるのかと工事場所別のリフォーム費用相場について紹介します。
予算1000万円でリフォームできる?
「予算1000万円でリフォームできるか?」が、多くの方が気になることでしょう。
まずは予算1000万円でリフォームできる内容について紹介します。
内装はフルリフォームできる
リフォームの予算が1000万円の場合、一戸建て・マンションともに内装をフルリフォームできます。
内装のフルリフォームには以下のような工事が含まれます。
・壁紙や床材の張り替え
・水回り設備の移動
・間取り変更
・キッチンや洗面の造作を変更
また、既存の設備をグレードアップさせることもできるため、快適な生活を送ることができるでしょう。
しかし、住まいの広さによってリフォーム費用は異なるため、面積の広い一戸建ての場合予算を超えてしまう可能性があります。
1000万円以上リフォーム費用がかかってしまう場合は?
リフォームを行った方を対象にした調査の結果によると、リフォーム費用の平均金額は390万円です。
そのため、予算が1000万円あれば、ほとんどのリフォーム工事を行うことができます。
しかし、建物の状態や構造によっては、1000万円以上費用がかかってしまうこともあるので注意しましょう。
特に以下のケースでは、リフォーム費用が1000万円以上かかる可能性が高いです。
・一戸建てで外壁塗装や屋根工事も一緒に行うケース
・リフォーム対象の建物が築40年以上のケース
一戸建ては、内装だけでなく、外壁や屋根もリフォームすることができます。
リフォームすることで、建物の外観イメージを変えたり、劣化してる箇所を修繕できるメリットがありますが、追加で費用がかかってしまいます。
また、築年数が古い建物は劣化部分や耐震性、断熱性の補強が必要なため、費用が高額になることが多いです。
工事箇所別のリフォーム費用相場
ここからは工事箇所別のリフォーム費用を紹介します。
リフォームしたい箇所と予算を考慮しながら理想のプランを立てましょう。
水回りのリフォームにかかる費用
水回りでは、キッチン・お風呂・トイレ・洗面所などの設備を交換したり、壁紙や床材を水に強い素材に変えるリフォームが一般的に行われます。
施工箇所 | 費用相場 |
キッチン | 80万〜200万円 |
お風呂 | 60万〜150万円 |
トイレ | 30万〜60万円 |
洗面所 | 10万〜30万円 |
水回りは毎日使うため劣化しやすい場所とされています。
そのため、中古物件を購入した場合は、基本的にリフォームしたほうが良いでしょう。
また、設備を新しいものに変えたり、グレードアップすることで、快適な生活を送れます。
ただし、設備のグレードによっては費用が高額になるため、予算に合わせて設備を選びましょう。
内装のリフォームにかかる費用
リビングやダイニング、寝室などの内装をリフォームした場合の費用相場は以下のとおりです。
施工箇所 | 費用相場 |
壁紙の張り替え | 1,100〜1,500円/㎡ |
床材の張り替え | 4万〜17万円/6畳 |
間取り変更 | 100万~300万円 |
和室を洋室に変更 | 50万~90万円 |
内装をリフォームすることで、自宅の雰囲気を大きく変えることができます。
また、段差を解消したり、手すりを設置するなどバリアフリー化工事も内装リフォームに該当します。
外壁や屋根のリフォームにかかる費用
一戸建ての場合は、外壁や屋根のリフォームも建物の状況に合わせて行う必要があります。
施工箇所 | 施工方法 | 費用相場 |
外壁 | 塗装 | 90万~100万円 |
重ね張り | 120万~220万円 | |
張り替え | 150万~240万円 | |
屋根 | 塗装 | 50万~100万円 |
重ね葺き | 100万~150万円 | |
葺き替え | 150万~200万円 |
外壁や屋根のリフォームには主に3つの施工方法があります。
また、外壁や屋根のリフォーム費用は面積に応じて異なるため、注意が必要です。
耐震・断熱リフォームにかかる費用
築年数の古い建物では、耐震や断熱のリフォームを行うことで、快適な住まいに変わるでしょう。
耐震・断熱リフォームにかかる費用は次のとおりです。
施工箇所 | 費用相場 |
耐震リフォーム | 100万~200万円 |
断熱リフォーム | 200万~500万円 |
1981年の建築基準法改正にともない耐震基準が大きく変わりました。
そのため、1981年以前に設計された建物は新築物件と比べると耐震性に不安があります。
また、古い住まいは十分に断熱材が入っていないため、室内気温が適切に保たれなくなってしまうでしょう。
築年数40年以上の物件を購入してリフォームする場合は、耐震・断熱リフォームも検討してみてください。
予算1000万円でリフォーム・リノベーションした事例
ここでは、予算1000万円でリフォーム・リノベーションした事例を3つ紹介します。
事例1.猫と寛ぎの家
無骨さが好きなお客様の要望に合わせてインダストリアルテイストの住まいにリフォームした事例です。
また、「猫」と「寛ぎ」をコンセプトに、無骨さの中に寛ぎを取り入れたカフェのような心地よい空間に仕上げています。
事例2.ドラマのワンシーンの家
ドラマのインテリアをヒントに、理想の住まい創りを叶えたリフォーム事例です。
ラワン材やネイビーのクロスなど、「好き」を詰め込んだインテリア空間で明るく広々としたLDKが特徴です。
また、3DKを2LDKに間取り変更し、リビング横の部屋の壁には採光・通風にも優れた「ルーバー」を取り入れています。
事例3.都心の小さな家
木目と白をベースに、落ち着いたカジュアルなデザインに仕上げています。
リビングとひと繋ぎの土間玄関には、植物を置いたり、自転車を置いたり、インナーテラスとして利用したりとアイデアは無限大です。
リフォームローンと補助金制度を上手に活用しよう
中古住宅をリフォームしようと考えている方は、リフォームローンと補助金制度を上手に活用すると良いでしょう。
ここからは、リフォームローンと補助金制度について詳しく解説します。
リフォームローンを組んで資金を調達できる
リフォーム費用を自己資金で用意できない方は、各金融機関が提供するリフォームローンを利用すると良いでしょう。
リフォームローンは無担保型のローンのため、担保となる資産がなくてもお金を借りることができます。
また、審査がスピーディーで通りやすい特徴があります。
ただし、借入限度額が少なく、金利が高いというデメリットがあるので、注意しましょう。
補助金制度の利用でお得にリフォームできる
国や地方自治体は既存住宅の再利用を促進しており、さまざまな補助金制度を用意しています。
補助金制度を利用することで、リフォーム費用の全額または一部を負担してくれるため、自己資金が少ない方でもリフォームを行えるでしょう。
しかし、補助金事業の予算が上限に達した段階で終了となるため、補助金の利用を検討している方は早めに申請を行いましょう。
また、工事の着工前までに申請が必要なため、あらかじめリフォーム会社に相談しておくことをおすすめします。
まとめ
中古住宅を購入してリフォームすることで、新築住宅を購入するよりも安くマイホームを手に入れられます。
また、予算1000万円あれば、住まいの内装全体をリフォームすることができるので、デザインや設備、間取りなど、自分の理想に近づけることができるでしょう。
とはいえ、一戸建ての外装をリフォームしたり、耐震補強工事を行う場合は1000万円以上かかる可能性もあるので注意が必要です。
築年数よりも、「おしゃれな家にしたい」「最新の設備を設置したい」と考えている方は、中古住宅のリフォームがおすすめです。