リノベーション業界の仕事内容は?魅力・転職方法・求人情報について徹底解説!
近年住宅業界の中でリノベーションに注目が集まっています。
リノベーションをすることで、中古住宅を自分のライフスタイルや家族構成に合わせてつくり変えられるため、住宅購入時の新たな選択肢となっています。
将来的に増えていくと予想されるリノベーションですが、仕事にするのはどうでしょうか?
そこで今回はリノベーション業界に就職や転職を考えている方に向けて、仕事内容や必要なスキルについて解説していきます。
リノベーション業界の仕事内容
ここでは、営業からアフターフォローまで、リノベーション業界の主な仕事内容について詳しく解説します。
・営業
・現地調査
・設計・プランニング
・見積もり作成・契約
・工程表作成
・施工管理
・アフターフォロー
営業
まずは、中古住宅の購入を予定している人や所有物件の修繕を検討している方に向けて、営業活動を行うところから始まります。
飛び込み営業、電話営業、反響営業など、さまざまな営業手法がありますが、リノベーション業界では飛び込み営業は少なく、電話営業や反響営業が基本的です。
そして、リノベーションに興味を持ったお客様をショールームに呼び込み、接客を行います。
接客では、リノベーションを考えた経緯やどのような家にしたいのか、予算などをヒアリングし、具体的な提案を行います。
現地調査
お客様からのヒアリングだけでなく現地調査を行い、調査結果をもとに設計・プランニングを進めていきます。
現地調査では、建物の採寸や構造の劣化状態を確認します。
現地調査の対象となる物件は、一戸建て・マンションなどさまざまなため、幅広い建築知識が必要です。
設計・プランニング
お客様からのヒアリングと現地調査の結果をもとに設計やプランニングを行います。
リノベーションの設計やプランニングは、予算・要望・改善したい箇所・デザインなどを理想の形にしていく仕事です。
図面作成など建築知識が必要な作業も多いため、営業担当やプランナーから仕事を引き継いで別の担当者が行うことが一般的です。
見積もり作成・契約
お客様の要望を反映したプランが完成したら、実現するために必要な材料費や人件費を算出し、見積もりを作成することも重要な仕事です。
見積もりの金額がお客様の予算をオーバーしている場合、施工内容の変更や設備のグレードを変更して、予算内に収まるように調整します。
そして、お客様の合意を得られたら契約へと進んでいきます。
工程表作成
リノベーション工事にはさまざまな工程があるため、スムーズに作業を進めるためにも工程表を作成します。
また、工程表通りに進められるように材料を手配することも重要です。
設計事務所のように、施工管理ができる担当者や作業員がいない場合は、施工会社へ工事を依頼します。
施工管理
リノベーション工事を始める前には、各種申請や近隣への挨拶が必要です。
また、工程表や図面通りに工事が進んでいるかをチェックし、管理しなければなりません。
施工管理は、実際に工事作業をするわけではありませんが、現場に行って工事全体を確認する重要な仕事です。
アフターフォロー
工事が完了した後の定期的なメンテナンスや点検もリノベーションの重要な仕事の一つです。
営業担当者や施工管理責任者が兼任する場合もあれば、大手のリノベーション会社の場合は専門のスタッフがアフターフォロー(サービス)の対応をすることもあります。
リノベーション業界の魅力
ここからは、リノベーション業界の魅力について解説していきます。
将来性がある
立地の良い場所に新しい土地が見つからないことや不動産価格の高騰などの理由で、これからの日本では中古住宅のリノベーションにさらなる注目が集まるでしょう、
実際に野村総合研究所の調査によると、新築物件の着工数は2021年の約87万戸から2040年には約49万戸に減少すると予想されています。
一方で中古住宅市場では、2020年の約25万戸から2040年には約33万戸まで増加するという予測が立てられています。
そのため、少子高齢化が進み、人口は減少していきますが、リノベーション業界は将来的に成長していくでしょう。
お客様のライフイベントに関わることができる
マイホーム購入は人生に一度の大きなライフイベントです。
お客様のマイホームづくりを手伝い、喜んでもらえることは、大きなやりがいとなるでしょう。
また、リノベーションした住まいを引き渡した後もアフターフォローを行うため、お客様とは一生の付き合いになります。
たくさんの住まいづくりに携わることができる
本来住まいづくりは人生に一度の機会ですが、リノベーション業界で働くことで、たくさんの住まいづくりに携わることができます。
時代の変化にともないニーズも変化していき、リノベーションはお客様それぞれの希望に合わせて設計されるため、全く違う物件に関われる点も魅力です。
リノベーション業界の仕事に就く前に知っておきたいこと
ここからはリノベーション業界への就職・転職を考えている方に向けて、仕事に就く前に知っておきたいことを紹介します。
大卒が採用条件でないところが多い
リノベーション業界の求人は大学卒が採用条件でない場合も多く、高卒や専門卒でも働ける可能性が高いです。
とはいえ、職種によっては以下のような学部を卒業している人が優先される傾向にあります。
・建築学科
・住居学科
・デザイン学科
・インテリア学科
専門的な知識が必要になる職種に就きたいと考えている学生の方は、将来を考えて学部や学科を選びましょう。
未経験でも応募できる求人が多い
リノベーション業界は学歴だけでなく、業界未経験の人でも就職しやすい傾向にあります。
また、リノベーションの営業職であれば、違う業界での営業や接客経験も活かせるでしょう。
ただし、施工管理などの専門性が高い仕事は、未経験での入社の場合、給与が前職よりも下がってしまう可能性があります。
建築関連の資格を取得しておくと有利
リノベーション業界で働くために必須な資格はありませんが、取得しておくと有利に就職・転職活動を進められる資格がいくつかあります。
・一級・二級建築士
・宅地建物取引士
・マンションリフォームマネージャー
・マンションリノベーションアドバイザー
・インテリアコーディネーター
・ライティングプランナー
・住空間収納プランナー
資格によって取得するための勉強時間や難易度は異なります。
建築士や宅地建物取引士のように難易度の高い国家資格から、比較的取得しやすい民間資格まであるので、スキルアップのため少しずつ挑戦してみましょう。
求人情報
コーディネーター職・設計職・施工管理職の求人情報について一部紹介します。
これからリノベーション業界への就職・転職を考えている人は参考にしてみてください。
コーディネーター職
募集職種 | コーディネーター |
業務内容 | ・ヒアリング
・ご予約いただいたお客様へセミナーの実施 ・物件探しのお手伝い ・プランや仕様決めの打ち合わせ ・ラフプランの作成 ・見積もり業務 ・発注業務 ・お引渡し …等 |
勤務時間 | 9:00~18:00(休憩時間/60分) |
応募資格 | ・ 必須:普通自動車運転免許(AT可)
・ 歓迎:宅地建物取引士有資格者 不動産業界での営業経験をお持ちの方(3年程度) 住宅業界での営業経験をお持ちの方(3年程度) 建築資材の営業経験をお持ちの方(3年程度) |
設計職
募集職種 | 設計 |
業務内容 | お客様の理想の暮らしの実現に徹底的に寄り添い、”らしい暮らし”の実現に向けてお客様をリードしていただきます。
・カウンセリング営業からの引継ぎ業務 ・ リノベーション対象物件の現地調査 ・ お客様との打ち合わせ(リノベーションプランのご提案やデザインの詳細決定) ・ 企画設計、基本設計、実施設計 ・ 設計監理業務 ・ お引き渡し ・ アフターフォロー |
勤務時間 | 9:00~18:00(休憩時間/60分) |
応募資格 | ・ 必須:ハウスメーカー、設計事務所、リフォーム・リノベーション企業等での住宅の新築の意匠設計もしくはリフォーム・リノベーション設計業務のご経験をお持ちの方
・使用CAD:Vectorworks、AutoCAD、Walk in home ・ 歓迎:有資格者(二級建築士、一級建築士)歓迎
コツコツ継続できるタイプの方が活躍しています |
施工管理職
募集職種 | 施工管理 |
業務内容 | ・ リノベーション対象物件の現地調査
営業が提案したコンセプトに基づき、どのような内装に仕上げるのかを、施工管理・設計・営業が現場で話し合いをしながら決定します。積極的に施工管理の観点から意見を出していただけることを期待しています。 ・工程表の作成 プランをもとに図面・積算・工程表を作成。 納期や予算を確認しながら工事を進めていただきます。 また、協力会社に工事の依頼を行ない、スケジュールを調整していきます。 ・進捗チェック、各種検査の実施 外部の協力会社に依頼し、指示だしや発注・進捗管理を行ないます。物件の購入後すぐに施工をスタートさせます。施工期間は平均2~2.5ヶ月です。 |
勤務時間 | 9:00~18:00(休憩時間/60分) |
応募資格 | ・必須:リフォーム施工管理の経験(3年以上)
普通自動車免許(AT限定可) ・歓迎:パソコンの基本操作 コミュニケーション力のある方 現場で働くことが好きな方 |
まとめ
建築・不動産業界の中でもリノベーション業界は大きな注目を集めています。
また、リノベーションの需要が高まると予想されることから、将来性も見込まれる業界です。
学歴や経歴に関係なく就ける職種も多いため、キャリアチェンジを考えている方は、リノベーション業界への就職・転職も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?