オフィスリノベーションの成功事例を紹介!メリットや注意点についても解説
2019年4月から施行された働き方改革の影響で、働きやすいオフィスにするためにリノベーションを行う企業が増えています。
オフィスをリノベーションすることで、従業員のモチベーションがアップするだけでなく、社外からのイメージアップにも繋がるでしょう。
しかし、オフィスをリノベーションする場合は、一般的な住宅リノベーションよりも費用がかかります。
また、押さえておくべきいくつかの注意点があります。
本記事では、オフィスリノベーションの成功事例やメリット、注意点について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
オフィスリノベーションとは?
オフィスリノベーションとは、建物の機能や設備を再生してオフィスの価値を高めるために行う工事のことです。
働きやすい職場環境を整えるためにオフィスを変える企業も多いですが、オフィスをリノベーションすればコストを抑えて環境を整備できます。
オフィスリノベーションのメリット4つ
ここからはオフィスをリノベーションするメリットを4つ紹介します。
・働く環境を良くすることができる
・オフィスの固定費を削減できる
・社内のコミュニケーションが活性化する
・企業イメージの向上を図れる
メリット1.働く環境を良くすることができる
オフィス環境が整備されると「業務の効率化」と「従業員のモチベーション向上」に繋がり、これまで以上の成果を生み出せるでしょう。
例えば、これまで指定のデスクで働いていたのをフリーデスクにすることで、従業員はリフレッシュしながら働くことができます。
また、ミーティングルームを設けることで、数人でのコミュニケーションがしやすくなります。
業務効率や従業員のモチベーションが低下していると感じている企業は、オフィスリノベーションも検討しましょう。
メリット2.オフィスの固定費を削減できる
オフィスをリノベーションする際に既存の照明を蛍光灯からLEDに変更したり、壁・床・天井を断熱性の高い素材に変えたりすることで、光熱費を削減できます。
また、空調設備の効率を高めるために、間取りを変更をするのも良いでしょう。
より良いオフィス環境を求めてオフィスを移転させるためには、高額な費用や手間がかかるため、コストを抑えてオフィス環境を整えるためにもオフィスリノベーションは効果的です。
メリット3.社内のコミュニケーションが活性化する
従業員同士のコミュニケーションが不足してしまうと、職場環境の悪化や業務効率の低下に繋がります。
リノベーション時にコミュニケーションを取りやすい席の配置にしたり、オフィスの間取りを変えることで、このような課題も解消できるでしょう。
また、休憩スペースをつくることで、仕事に関する話以外のコミュニケーションも活性化され、従業員同士の関係が深まります。
メリット4.企業イメージの向上を図れる
オフィスは従業員が働く場所としてだけでなく、企業のコンセプトやブランドをアピールするためにも活用できます。
例えば、取引先の担当者が訪問した際に好印象を持ってもらえたり、ホームページに掲載したオフィスの写真を見た人がこの会社で働きたいと思うかもしれません。
イメージを向上させたい企業は、オフィスをリノベーションすることも一つの選択肢でしょう。
オフィスリノベーションの種類や費用相場
オフィスリノベーションの種類は主に以下の3つです。
・フルリノベーション
・ポイントリノベーション
ここからは、各リノベーションの特徴やリノベーションにかかる費用の相場について解説します。
フルリノベーション
フルリノベーションとは、柱や梁などの基礎部分を残し、内装や設備を全て取り替える大規模なリノベーション工事のことです。
全体を一新することで希望通りのオフィスを実現できますが、リノベーションにかかる費用は高くなり、工期も長くなるので注意が必要です。
とはいえ、耐震性なども高められるので、築年数が古い建物にオフィスが入っている場合はフルリノベーションをおすすめします。
フルリノベーションにかかる費用は1坪10万~30万円が相場です。
ポイントリノベーション
ポイントリノベーションとは、部分的にリノベーションを行う工事のことです。
壁を張り替えたり、床にタイルカーペットを敷いたりするのが一般的で、エントランスを改修する場合もポイントリノベーションに該当します。
ポイントリノベーションの費用は、工事をする場所や面積によって変動します。
また、水回りをリノベーションする場合は、取り付ける設備のグレードによって価格に大きな差があるので、予算に合わせて選びましょう。
オフィスリノベーションの成功事例
ここからはオフィスリノベーションの成功事例を紹介します。
休憩スペースの導入でコミュニケーションの活性化を実現
個々のデスクとは別にフリーデスクと休憩スペースをつくり、違う部署同士が交流しやすい環境を整えました。
これにより、社内全体のコミュニケーションが活性化し、部署間での連携がスムーズに行えるようになりました。
また、休憩スペースでは定期的に食事パーティーを行い、業務外での交流の機会も設けています。
ミーティングスペースの設置でいつでも会議ができる環境を整備
会議室とは別にミーティングルームを設置したことで、プロジェクトメンバー同士のミーティングが気軽に行えるようになりました。
また、オンライン商談をする場合も他の従業員から離れて行うことで、商談に集中でき、成約率が向上しています。
オフィスリノベーションの注意点
ここからはオフィスリノベーションの注意点について解説します。
・リノベーション工事中の作業場所を用意する
・賃貸オフィスは原状回復について考慮する
・建築基準法や消防法を確認する
・リノベーションできる範囲を確認する
・リノベーションをする目的や理由を明確にする
注意点1.リノベーション工事中の作業場所を用意する
オフィスをリノベーションしている間も業務を継続できるように作業場所を用意しておく必要があります。
リノベーションの規模にもよりますが、フルリノベーションのようにオフィス全体を工事する場合は、一時的に別のオフィスを借りる必要があるでしょう。
別のオフィスを手配したり、設備や備品を移動させるのに時間がかかるため、計画的にオフィスリノベーションを進めましょう。
注意点2.賃貸オフィスは原状回復について考慮する
現在のオフィスが賃貸物件の場合、退去時に原状回復費用を請求される可能性があります。
つまり、リノベーションによって変えた内装や設備を元の状態に戻す工事を行なわなければなりません。
賃貸オフィスをリノベーションしようと考えている企業は、賃貸借契約書で原状回復について確認してください。
注意点3.建築基準法や消防法を確認する
リノベーションを行う際は、建築基準法や消防法の基準に満たしていなければなりません。
まずはリノベーションを行うにあたり、「建築確認申請」を役所や民間の建築確認検査機関に提出しましょう。
そして、オフィスの間取りを変更する場合には、管轄の消防署へ届出を出す必要があります。
注意点4.リノベーションできる範囲を確認する
賃貸オフィスのリノベーション自体は認められていますが、工事できる範囲に制限が設けられている可能性があります。
また、ビルの共用部分や外観に関わる変更は基本的にリノベーションできません。
リノベーションできる範囲は契約内容によって異なるため、貸主や管理会社に確認しましょう。
注意点5.リノベーションをする目的や理由を明確にする
オフィスをリノベーションする場合は、あらかじめ目的や自社の課題を明確にしておきましょう。
オフィスを移転するよりも費用を抑えられるとしても、高額な費用がかかるため、目的が明確でないとリノベーションをした効果が十分に発揮されません。
どのようなレイアウトにリノベーションするかアイデアが思い浮かばない場合は、リノベーション会社に相談し、最適なリノベーションアイデアを提案してもらいましょう。
まとめ
オフィス環境を整えるために移転を行う企業は多いと思いますが、リノベーションをすることでコストを抑えながら快適なオフィス環境を実現することができます。
また、業務効率や従業員のモチベーションが向上するため、企業の業績に良い影響を与えるでしょう。
とはいえ、退去時に原状回復しなければならないなど、オフィスリノベーションには注意点があります。
これからオフィスリノベーションをしようと考えている企業は、本記事を参考にしてください。