ペットと快適に暮らすためのリノベーションアイデアを紹介!費用相場や注意点も解説
現在ペットを飼っている、もしくは将来的に飼いたいと思っている人の中で、ペットと快適に暮らせる住まいを手に入れたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
賃貸住宅では「ペット不可」という物件も多く、もし飼えたとしてもペットに優しいつくりになっていない場合がほとんどです。
ペットも大切な家族として、快適に生活して欲しいと思っている人は、中古住宅を購入してリノベーションすることをおすすめします。
今回はペットと暮らすためのリノベーションアイデアや費用相場、注意点を解説します。
ペットに優しいリノベーションアイデア
室温・物音・汚れなど、細かい部分にも気を配ることで、人間もペットも暮らしやすい住まいにすることができます。
また、ペットに優しい家をリノベーションでつくるには、ペットの習性も理解しておくと良いでしょう。
ここからはペットに優しいリノベーションアイデアを紹介していきます。
床
床材の種類には、フローリング・クッションフロア・フロアタイルの3つがあります。
それぞれに特徴がありますが、ペットと暮らす住まいにはクッションフロアがおすすめです。
クッションフロアは柔らかい素材でできているため、ペットだけでなく人間の足にも優しく、遮音性や保温性も高いことが特徴です。
また、水を弾く性質のため、掃除がしやすいこともクッションフロアが選ばれる理由でしょう。
壁
壁紙の種類は大きく分けて以下の6種類があります。
・壁紙クロス
・ビニールクロス
・布クロス
・木質系壁紙
・無機質系壁紙
・オレフィン壁紙
この中でもオレフィン壁紙は傷や汚れに強く、拭き取るだけで簡単に掃除ができてしまいます。
また、消臭効果も高いのでペットと暮らす場合の壁紙にはおすすめです。
とはいえ、他の壁紙と比べるとデザインの種類が少ないため、デザインを重視したい人は他の壁紙を選びましょう。
階段
一般的な住宅では直階段を採用しているケースが多いですが、勾配が急なため踏み外してしまうと大きな事故に繋がります。
そのため、人間もペットも安全に上り下りができるように勾配を緩くすると良いでしょう。
ただし、階段を緩やかにするとデッドスペースが生まれてしまうので、収納スペースとして活用するリノベーションアイデアを取り入れてみてください。
ドア
ドアの種類は大きく分けて開き戸・引き戸・折れ戸の3種類があります。
開き戸と引き戸は足元に小さな穴を開けることで、ドアを閉めていてもペットがすり抜けられる入り口を作ることができます。
一方、折れ戸はペットと暮らす住まいに適していないため、リノベーションでドアを取り替えましょう。
窓
窓のリノベーションは工法によって費用が大きく変わります。
特にはつり工法は足場を設置しなければならないため、費用が高額になりやすいです。
断熱性を高めたい人はカバー工法がおすすめです。
適切な室温に保たれることで、ペットを暮らしやすく、冷暖房を使う頻度も減るため、節約にも繋がります。
ベランダ・バルコニー
外の空気を浴びたいペットもいるため、ベランダやバルコニーは重要なスペースになります。
しかし、ベランダとバルコニーの違いについて分からない方も多いでしょう。
まず、ベランダの特徴は、屋根が付いているため雨を凌げますが、光が差し込みづらいです。
一方、バルコニーは屋根がない分、雨や紫外線の影響はありますが、日差しは入りやすいです。
どちらもメリットとデメリットがあるため、使用目的に合わせて選びましょう。
ただし、ペットが外に飛び出してしまわないように安全柵は設置してください。
ペットと暮らすためのリノベーション費用
ペットと暮らすためのリノベーションにかかる費用は1,200万〜1,500万円が相場です。
一般的なリノベーションよりも素材や設備にこだわるため、費用が高額になります。
また、ペットが部屋を自由に行き来できるように壁に穴を開けたり、壁の高い位置にキャットウォークを取り付けたり、通常では行わない工事をするため、ペットリノベーションの実績がある会社に相談しましょう。
費用を抑えたい人はDIYも選択肢に入れておく
リノベーション費用を抑えたい方は、DIYの選択肢も考えておくと良いでしょう。
工具や建材はホームセンターで揃えることができ、業者に依頼するよりも数万円費用が安くなります。
また、自分でDIYすることで、ペットと一緒に暮らす家に愛着が湧くでしょう。
とはいえ、仕上がりの品質は業者に依頼した場合よりも下がり、かなりの労力もかかってしまいます。
ペットリノベーションで注意すべきポイント
ペットリノベーションで注意すべきポイントは次のとおりです。
・ペットの安全性を考えて素材を選ぶ
・衛生面を考慮した素材を選ぶ
・利便性を考慮した設計にする
ポイント1.ペットの安全性を考えて素材を選ぶ
ペットと暮らす家をつくる際は、安全性を考えて素材を選びましょう。
床を柔らかい素材を使ってケガをしないようにするだけでなく、家電やゴミ箱をいたずらしないように対策しておくことも重要です。
ポイント2.衛生面を考慮した素材を選ぶ
ペットを飼っていると、通常の家よりも匂いが残り、汚れも溜まりやすいです。
そのため、衛生面を保てる素材を選びましょう。
また、汚れてしまっても掃除がしやすい素材にしておくことで、手入れが楽になります。
ポイント3.利便性を考慮した設計にする
ペットと暮らす上であった方が利便性が上がるものがいくつかあります。
例えば、散歩から帰ってきてすぐに足を洗える場所を玄関に設置したり、リードなどを引っかけておくフックを取り付けると良いでしょう。
ペットリノベーションの実績がある会社に相談すると、さまざまなアイデアを教えてもらえるため、参考にすることをおすすめします。
ペットのためのリノベーションした施工事例
ここからはペットと暮らすためのリノベーションを行った施工事例を紹介します。
ペットリノベーションを検討している方は、アイデアの参考にしてください。
猫と寛ぎの家
インダストリアルなテイストにリノベーションしたこちらの事例では、「猫」と「寛ぎ」をコンセプトに無骨さの中に寛ぎを取り入れたカフェのような心地よい空間に仕上げています。
また、3LDKを1LDKに間取り変更し、リビング横の部屋を程よい「こもり感」があるヌックとして活用しているのが特徴です。
そして、WICと個室の部屋以外は、猫が自由に行き来できるように「猫の通路穴」を作っています。
猫想いなやさしさがあふれる家
こちらの住まいは、梁を活かしたキャットウォークがLDKのアイコンとなっていて、隣の部屋との壁には猫が通り抜けられるような室内窓を設置しています。
そして床材には、人にも猫にも足に優しい無垢材を使用しているため、床でくつろいでいる可愛らしい姿をみることができるでしょう。
また、床は掃除もしやすいようにフルフラットにするなど、愛猫と暮らすためのこだわりが詰まっています。
まとめ
ペットと快適に暮らせる住まいを手に入れたい方は、中古住宅を購入してリノベーションする選択肢がおすすめです。
また、ペットに優しい家を実現するためには、ペットの性格や習性を理解した上で、今回紹介したアイデアを取り入れてください。
ただし、素材や設備にこだわり、一般的なリノベーションでは行わない工事もするため、リノベーション費用は高額になります。
リノベーション費用を抑えたい人は部分的にDIYを行うと良いでしょう。