中古戸建てがリノベーションでおしゃれに!?気になる費用相場や施工事例を紹介
近年は不動産価格の高騰の影響もあり、新築戸建てではなく中古戸建てを購入してリノベーションする人が増えています。
しかし、設備の古さや耐震性の低さなど、中古戸建てにマイナスなイメージを持っている人も多いでしょう。
中古戸建てもリノベーションすることで、新築同様の新しい住まいに生まれ変わります。
そこで今回は、中古戸建てをリノベーションするメリットや費用相場、施工事例を紹介します。
中古戸建てを購入してリノベーションするか悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
中古戸建てを購入してリノベーションするメリット
中古戸建てを購入してリノベーションすることには、以下のようなメリットがあります。
・新築戸建てを購入するよりも費用を抑えられる
・理想の間取りに変えられる
・立地の良い場所に住める可能性が高い
まずは、メリットについて詳しく確認していきましょう。
メリット1.新築戸建てを購入するよりも費用を抑えられる
従来は新築の分譲戸建てを購入したり、土地を用意して注文住宅を建てるのが一般的でしたが、最近は中古戸建てを購入してリノベーションする事例も増えています。
そのメリットとしては、住宅取得費を抑えられることにあります。
当然ながら新築戸建てよりも中古戸建ての方が物件価格は低いです。
リノベーション費用を差額以内に収めれば、新築同様の新しい戸建てを安い予算で手に入れられます。
メリット2.理想の間取りに変えられる
中古戸建てを購入してリノベーションすることで、家族構成やライフスタイルに合わせて理想の間取りに変更することができます。
新築の分譲戸建ての場合は、すでに間取りが決められているため、家族の人数に対して部屋が少ない場合もあるでしょう。
リノベーションすることで、生活動線が繋がったり、全ての部屋を有効活用できるようになります。
メリット3.立地の良い場所に住める可能性が高い
駅の近くなど、人気の立地にはすでに建物があるため、新しく家を建てることが難しいでしょう。
しかし、中古戸建ては既存の住宅が対象となるため、人気の立地で見つけることができる可能性が高いです。
立地にこだわりたい方は、中古戸建てを購入してリノベーションすることをおすすめします。
中古戸建てリノベーションの費用相場
中古戸建てを購入してリノベーションする場合は、戸建ての購入費用とリノベーション費用がかかります。
ここからは、それぞれの費用について詳しく紹介します。
中古戸建ての購入費用
中古戸建ての価格は、エリア・築年数・広さによって異なるため、一概にいくらとは言えません。
令和3年度に国土交通省が実施した調査によると、中古住宅の平均購入額は2,959万円という結果が出ています。
また、自己資金は約1,300万円のため、残りの金額は金融機関で住宅ローンを組んだり、家族から支援を受けている人が大半です。補助金などの制度を利用できる場合もあるので、条件など確認してみましょう。
リノベーション・リフォームの費用相場
中古戸建てリノベーションの費用相場は、3LDKの住宅で600万〜1,200万円と幅広いです。
劣化が少ない戸建てであれば500万円以内に収まるケースもあり、基礎部分から大規模にリノベーションする場合は数千万円かかるケースもあります。
ここからは、施工内容別のリフォーム費用を紹介します。
水回りのリフォーム
施工内容 | リフォーム費用 |
キッチンの交換 | 50万〜150万円 |
浴室の交換 | 50万〜150万円 |
トイレの交換 | 10万〜50万円 |
洗面台の交換 | 10万〜50万円 |
内装のリフォーム
施工内容 | リフォーム費用 |
壁紙の張り替え | 約1,000円/㎡ |
床材の張り替え | 1万〜7万円/帖 |
間取り変更
施工内容 | リフォーム費用 |
間仕切り壁の撤去 | 7万〜23万円/箇所 |
間仕切り壁の設置 | 8万〜25万円/箇所 |
リビング拡張 | 40万〜90万円 |
外壁・屋根のリフォーム
施工内容 | リフォーム費用 |
外壁塗装 | 1万〜3万円/坪 |
外壁張り替え | 100万〜200万円 |
屋根塗装 | 30万〜70万円 |
屋根葺き替え | 150万〜250万円 |
住宅性能向上リフォーム
施工内容 | リフォーム費用 |
耐震補強 | 20万〜200万円 |
断熱材の充填 | 4千〜3万円/㎡ |
バリアフリーリフォーム | 手すりの設置:5千〜5万円
段差の撤去:5万〜28万円 |
中古戸建てをリノベーションする際の注意点
ここからは、中古戸建てをリノベーションする際の注意点を解説します。
注意点1.構造によっては自由に間取り変更ができない
間取りを自由に変更できることがリノベーションのメリットですが、建物の構造によっては間取り変更に制限がかかる場合もあります。
木造戸建ての構造は大きく「造軸組工法」と「ツーバイフォー(2×4)工法」の2つに分けられます。
造軸組工法は柱や梁が建物を支えているため、壁をある程度自由に撤去して間取り変更できるのが特徴です。
一方、ツーバイフォー(2×4)工法は壁が建物を支えているので、壁を撤去してしまうと建物が崩れてしまう可能性があります。
自由に間取りを変えたい方は、造軸組工法の戸建てを購入しましょう。
注意点2.旧耐震基準の戸建ては耐震性が低い
建物の耐震基準には、旧耐震基準と新耐震基準があります。
この2つの違いは、建築基準法の耐震基準が大幅に改正された1981年よりも前と後のどちらに確認申請が行われたかで判断されます。
旧耐震基準で建てられた戸建ては新耐震基準の戸建てよりも耐震性が低いため注意が必要です。
とはいえ、後から耐震補強工事を行っている場合もあるので、不安な方は購入前にインスペクションを行うと良いでしょう。
注意点3.再建築不可物件はローン審査が通りづらい
再建築不可物件はローン審査が通りづらい可能性があります。
再建築不可物件とは、建築基準法や都市計画法の改正により建て替えができない建物のことです。
とはいえ、相場よりも安く購入できる可能性があり、リノベーションをすることはできるため、自己資金だけで購入できる人は検討しても良いでしょう。
中古戸建てのリノベーション事例3選
ここからは中古戸建てのリノベーション事例を3つ紹介します。
リノベーションアイデアに迷っている方は参考にしてください。
白を基調にしたシンプルな戸建て
壁紙を白で統一し、シンプルなデザインにリノベーションしたこちらの戸建てのリノベーション事例です。
白を基調にすることで部屋全体が明るい雰囲気になり、大きな窓を採用することでリビングに自然光が入る設計となっています。
また、インテリアにはグレーを多く取り入れることで、メリハリをつけているのが特徴です。
そして、写真手前にあった部屋の壁を撤去し、リビングを広くすることで、家族と過ごす時間が楽しくなるリビングに間取り変更を行っています。
木材を贅沢に使った落ち着きのある戸建て
ドアや窓枠にも木材を使用し、木の温かみを感じられる戸建てにリノベーションしています。
また、梁をむき出しにして天井の高さを出すことで、ゆとりのある空間を演出しているのが特徴です。
リビングスペースに家具やインテリアを置かないことで、落ち着きのある戸建てに仕上がっています。
高級感のあるおしゃれな戸建て
お客様の希望で大型のテレビを壁掛けにし、高級感のあるリビングに仕上げています。
また、テレビ上部に横スリット窓を取り入れるのがおしゃれなポイントです。
壁紙もバランスを考えながら違う素材を使用するなど、こだわりの詰まった戸建てとなっています。
まとめ
本記事では中古戸建てのリノベーションについて、費用相場や施工事例などの情報を紹介してきました。
新築戸建てを購入するよりも費用を抑えられたり、自分の希望通りの住まいや暮らしを実現できたりとメリットが多いですが、耐震性が低いなど注意点もあります。
また、構造によっては自由にリノベーションできない可能性もあるので、物件を購入する前にリノベーション会社へ要望を伝えて相談しましょう。