戸建てのリノベーション・リフォームにかかる費用は?注意点やメンテナンス時期について解説!
現在住んでいる戸建てや中古戸建てを購入してリノベーションする事例が増えています。
古くなった住まいを新築のように生まれ変わらせることがリノベーションのメリットです。
また、家族構成やライフスタイルに合わせた快適な住まいに作り変えられます。
とはいえ、気になるのがリノベーションにかかる費用でしょう。
そこで今回は戸建てのリノベーションにかかる費用について紹介します。
戸建てのリノベーション・リフォームにかかる費用
戸建てを購入してリノベーションする際は以下の費用がかかります。
・戸建ての購入費用
・リノベーション費用
・諸費用
戸建ての購入費用は築年数やエリアによって異なりますが、2021年度に行った国土交通省の調査によると、平均購入価格は2,959万円です。
また、リノベーションにかかる費用は2LDK〜3LDKの中古住宅で500万円〜1,200万円が相場です。
とはいえ、リノベーションの内容によってはさらに高額な費用がかかる可能性もあるので、注意しましょう。
ここからは、部分的にリフォームした場合にかかる費用を紹介します。
リビング
リビングのリノベーションで行われる一般的な施工内容は、クロスや床材の張り替えです。
また、隣接する部屋との間仕切り壁を撤去して、リビングを拡張する大規模なリノベーションを行う場合もあります。
クロスの張り替え | 約6万〜8万円 |
床材の張り替え | 約10万〜20万円 |
リビング拡張 | 約40万〜100万円 |
リビングのリノベーションにかかる費用は、部屋の広さや選ぶ素材によって異なります。
間取り変更
家族構成やライフスタイルに合わせて空間を仕切る壁を撤去したり新設することで、間取りを自由に変えることができます。
間取りを変えるためには大規模な工事が必要ですが、快適さや効率性が高まるので、人気のリノベーションです。
間仕切り壁の撤去 | 約10万〜25万円 |
間仕切り壁の設置 | 約10万〜25万円 |
元々の間取りからどのくらい変更するかによって総額が変わるため、間取り変更を大胆に行う場合は200万円以上かかることもあります。
和室から洋室への変更
昔ながらの日本家屋には和室の部屋があることが多いですが、現代の生活に適応させるために和室を洋室に変更する事例はとても多いです。
反対に、和モダンなテイストの住まいに作り変えるために、洋室をあえて和室に変更する人もいます。
部屋のタイプを変更する場合は、約25万〜100万円をリノベーション費用として見込んでおくと良いでしょう。
水回り
キッチンやバスルーム、トイレなど水回りは毎日使用する場所のため、劣化しやすいとされています。
水回りのリノベーションにかかる費用は以下の通りです。
キッチンの交換 | 約50万〜100万円 |
ユニットバスの交換 | 約50万〜150万円 |
トイレの交換 | 約15万〜50万円 |
洗面所の交換 | 約10万〜50万円 |
上記金額は水回り設備を交換しただけの費用のため、壁紙や床材を張り替えたり、ドアを取り替えたりした場合は追加の費用がかかる可能性もあります。
外壁や屋根の塗装
マンションは管理規約の制限でリノベーションできるのは専有スペースのみに限られますが、戸建てをリノベーションする場合は、建物全体をリノベーションすることができます。
外壁や屋根は雨や太陽光の影響を直接受けるため劣化がしやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
しかし、大きな劣化症状が見られない場合は、塗装を施してコーティングするのが一般的です。
外壁塗装 | 約80万〜140万円 |
屋根塗装 | 約25万〜65万円 |
外観の塗装にかかる費用は面積によって大きく変動します。
また、劣化状況によっては、外壁の修復や屋根の葺き替えが必要なため、さらに費用は高額になるでしょう。
戸建てのリノベーション費用を抑える方法
ここからはリノベーション費用を抑える方法について解説します。
素材や設備のグレードを抑える
リノベーションにかかる費用は素材や設備のグレードによって大きく変わります。
リノベーションのプランを立てていると、こだわりを詰め込みたくなりますが、優先順位をつけて必要最低限の工事だけを行いましょう。
リノベーション費用を抑えたい人は、予算に合わせて素材や設備を選ぶことをおすすめします。
ワンストップで対応してくれる会社に依頼する
中古住宅を購入してリノベーションを行うまでには、営業から施工まで工程がいくつかあります。
それぞれ専門の会社が存在しますが、多くの会社が関わることでリノベーションにかかる費用は高額になる可能性が高いです。
特に大手リノベーション会社は、施工を下請けに外注することが多いです。
会社を選ぶ際は全てをワンストップで対応してくれる会社に依頼しましょう。
相見積もりをとる
リノベーションにかかる費用は依頼する業者によって異なります。
提示された金額が相場から大きく逸脱していないか確かめるためにも、複数の業者から見積もりをもらい比較しましょう。
一方で、適正価格よりも安すぎる金額を提示する業者は、手抜き工事を行っているか、追加費用を請求してくる可能性があるため注意してください。
戸建てをリノベーションするメリット
ここからは戸建てをリノベーションするメリットについて解説します。
理想の住まいを実現できる
戸建てのリノベーションは、マンションをリノベーションするときのように施工内容を制限されることがないため、建築基準法の範囲内であれば自由に作り変えることができます。
そのため、外観や内装といったデザインだけでなく、新しい設備を取り付けたり、家族構成やライフスタイルに合わせて間取り変更をすることも可能です。
買い替えや建て替えよりも費用がかからない
築年数の経った住まいは、リノベーション以外にも買い替えや建て替えなどの選択肢があります。
しかし、他の選択肢と比べてリノベーションは費用を抑えられるメリットがあります。
また、買い替えをする場合は、住み慣れた土地を手放し、新しい場所に移住しなければなりません。
リノベーションをすることで、費用を抑えて家を改修できるだけでなく、現在の生活拠点から動かずに快適な暮らしを送れるでしょう。
戸建てをリノベーションするデメリット
ここからは戸建てをリノベーションするデメリットについて解説します。
高額な費用がかかる可能性がある
リノベーションは費用を抑えて住まいを一新できるメリットがありますが、使用する素材の種類や設置する設備のグレードによって、費用が高額になってしまう可能性があります。
そのため、優先順位を決めて、必要最低限の工事だけ行いましょう。
また、リノベーションにかかる費用は依頼するリノベーション会社によっても変わるため、見積もりは1社からだけでなく複数社からもらい、比較してください。
希望通りの工事ができない可能性がある
戸建てをリノベーションする際は、建築基準法や都市計画法に基づいて設計しなければなりません。
そのため、3階建ての住まいを希望していても、違法となってしまう場合は実現できないので注意が必要です。
また、自宅や購入予定の戸建が建築された当時の法律から改正されている可能性が高く、広さや階数を同じにできない可能性があります。
建て替えた場合にどの程度同じ住まいを再現できるかリノベーション会社に相談した上で、リノベーションをするか判断してください。
おすすめの戸建てメンテナンス時期
住宅は築年数が経つにつれて経年劣化していくため、定期的なメンテナンスが必要になります。
工事はまとめて行うことで費用を抑えることにも繋がるため、以下のメンテナンス時期の目安を参考にしてください。
築年数 | メンテナンス内容 |
築5〜10年 | ・壁や天井のクロス張り替え
・カーペットやクッションフロアの交換 ・畳の裏返しまたは表替え |
築10〜20年 | ・床材やフローリング材の交換
・畳の新調 ・水回り設備の交換 ・給湯器の交換 ・外壁や屋根の塗装 |
築20〜30年 | ・内装全体の一新
・外壁や屋根のリフォーム |
まとめ
今回は戸建てのリノベーションにかかる費用について紹介しました。
リノベーション費用の相場は一坪あたり20万〜70万円が相場です。
また、戸建て全体をリノベーションする場合は、1,000万円以上かかると考えておくと良いでしょう。
リノベーションの方が建て替えや住み替えよりも金額が安いですが、施工内容や選んだ建材・設備によって高額な費用がかかる可能性もあります。
そのため、戸建てのリノベーションを考えている人は本記事を参考にしてください。