リノベーション済みマンションの7つのデメリット!買う前に知っておきたい物件選びのポイントとは?
市場に流通している物件には、新築マンションや中古マンション以外に、中古マンションをリノベーションしてから販売しているものもあります。
そのような物件をリノベーション済み物件と言いますが、「やめたほうがいい」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、リノベーション済みマンションを購入するデメリットや買う前に知っておきたい物件選びのポイントを解説します。
中古マンションの購入を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
リノベーション済みマンションのデメリット
まずは、リノベーション済みマンションを購入するデメリットから確認しておきましょう。
・目に見えない箇所が劣化している
・販売価格が割高なケースが多い
・耐震性が低い可能性がある
・断熱性が低い可能性がある
・電気容量が少ない可能性がある
デメリット1.目に見えない箇所が劣化している
リノベーション済みマンションは、すでにリノベーションが済んでいる状態で販売されているため、工事の過程を確認することができません。
壁紙・床材の張り替えや新しい設備に取り替えていることは内見で気づくことができますが、目に見えない箇所が劣化したままだとしても気づけないでしょう。
特に、建物の躯体部分や配管、配線などは劣化したままの状態の可能性があるため、注意が必要です。
デメリット2.販売価格が割高なケースが多い
リノベーション済みマンションは、リノベーションにかかった費用を価格に上乗せして販売しています。
そのため、リノベーションがされていない中古マンションと比べると販売価格が割高なケースが多いです。
中古マンションを購入して自分でリノベーションする方が、費用を抑えられる場合もあるので、リノベーション済みマンションが適切な価格で販売されているか調べましょう。
デメリット3.耐震性が低い可能性がある
建築基準法によって定められた耐震基準に従って建築物は設計され、1981年の改正前の基準を旧耐震基準、改正以降の基準を新耐震基準と言います。
そのため、中古マンションを購入する際は、1981年以降に建てられた物件を選ぶと良いでしょう。
リノベーション済みマンションは、新築同様の綺麗な部屋にリノベーションされていますが、建物の構造はそのままのため注意してください。
デメリット4.断熱性が低い可能性がある
リノベーション済みマンションは耐震性だけでなく、断熱性も低い可能性があるため、注意しましょう。
最近建てられたマンションは、壁や床、天井に断熱材が入れられていますが、築年数の古いマンションでは十分な断熱材が入っていないケースもあります。
リノベーション時に断熱材を入れていれば問題ありませんが、断熱材を充填せずに工事を完了していることも少なくありません。
リノベーション済みマンションを購入する際は、断熱材を充填したか施工内容を確認してください。
デメリット5.電気容量が少ない可能性がある
築年数の古いマンションでは、電気容量が少なく設定されているケースもあります。
そのため、電化製品を同時に使用するとすぐにブレーカーが落ちてしまうでしょう。
基本的には、電力会社に連絡をすれば電気容量を増やすことができますが、電気盤自体が古い場合は交換が必要です。
リノベーション済みマンションのメリット
リノベーション済みマンションを購入するのはデメリットだけでなくメリットもあります。
メリットについても確認しておきましょう。
・新築マンションと比べると安い
・デザイン性の高い物件が多い
・購入後すぐに入居できる
メリット1.新築マンションと比べると安い
リノベーション済みマンションは、新築のように内装や設備が綺麗な状態にリノベーションされていますが、新築マンションと比較すると安く購入できるメリットがあります。
そのため、費用を抑えてマンションを購入したい人は、リノベーション済みマンションも選択肢の一つとして考えると良いでしょう。
ただし、リノベーションにかかった費用が物件価格に上乗せされているため、中古マンションと比べると割高になる点は注意してください。
メリット2.デザイン性の高い物件が多い
リノベーション済みマンションでは、人気の高い間取りやデザインが取り入れられているケースが多いため、デザイン性の高い物件を探している方におすすめです。
築年数の古い物件とは思えないほど、おしゃれな内装と最新の設備が備わっているため、満足した状態で新生活をスタートできるでしょう。
デメリット3.購入後すぐに入居できる
リノベーション済みマンションでは、事前に工事が完了しているので購入後すぐに入居できることもメリットの一つです。
新築マンションは完成する前に購入する場合がほとんどのため、マンションが完成するまでは入居することができません。
また、中古マンションは、リノベーションしなければ住めない場合もあるため、工事が完了するまで仮住まいが必要です。
おしゃれな住まいに購入後すぐに住み始めたい方には、リノベーション済みマンションがおすすめです。
リノベーション済みマンションを購入する際の注意点
リノベーション済みマンションを購入する際は次の注意点を抑えておきましょう。
・リノベーションにかかった費用と工事の範囲
・築年数や耐震性
・住宅瑕疵保険やリフォーム瑕疵保険の加入状況
それぞれについて詳しく紹介します。
リノベーションにかかった費用と工事の範囲
リノベーション済みマンションを購入する際は、リノベーションにかかった費用と工事の範囲を確認しましょう。
目に見える部分は新しく綺麗になっていたとしても、目に見えない壁の内側や躯体部分、配線などは劣化したままの状態の可能性もあります。
また、リノベーションにかかった費用を確認することで、物件価格に費用を過剰に上乗せしている業者か判別することができるでしょう。
築年数や耐震性
最近建てられたマンションは大きな地震にも耐えられる耐震性がありますが、築年数の古いマンションでは、耐震性が不安な場合があります。
耐震性を判断するためには、1981年の6月以降に確認申請が行われた物件かで判断すると良いでしょう。
1981年の6月に改正された耐震基準では、震度6強以上の地震でも耐えられる基準が義務付けられています。
ただし、築年数が古いマンションも耐震補強工事が行われている可能性があるため、築年数の古いマンションを購入する際は、補強工事の履歴も確認することをおすすめします。
住宅瑕疵保険やリフォーム瑕疵保険の加入状況
リノベーション済みマンションを購入する際は、住宅瑕疵保険やリフォーム瑕疵保険の加入状況を必ずチェックしてください。
これらの保険に加入していると、購入後に問題が発生した場合に保険が適用されます。
気になるリノベーション済みマンションが見つかった方は、販売会社に保険の加入状況を問い合わせましょう。
まとめ
「リノベーション済みマンションはやめがほうがいい」という声をよく耳にする方も多いと思いますが、デメリットだけでなくメリットもあるため、一概に良くないとは言えないでしょう。
ですが、中古マンションを購入してリノベーションした方が、費用を抑えられたり、自分好みの希望通りの住まい、暮らしに近づけられたりする可能性があるため、複数の選択肢を持っておくことが大切です。
また、リノベーション済みマンションを販売している会社の中には、リノベーション費用を過剰に上乗せしていたり、手抜き工事を行っている悪徳業者も存在するため注意してください。
物件を購入する際は、施工内容やリノベーション費用だけでなく、住宅瑕疵保険などの加入やその他の条件についても確認しましょう。