リノベーションにかかる費用はどのくらい?予算の目安や費用を抑える方法を徹底解説!
自分好みの理想の住まいを実現するためにリノベーションという選択をする人が増えています。
しかし、どのくらい費用がかかるのか分からない方も多いでしょう。
中古物件を購入してリノベーションする際は、リノベーション費用だけでなく、物件の取得費用や諸経費、仮住まいの家賃などさまざまな費用がかかります。
そこで今回はリノベーションにかかる費用や予算の決め方、費用を抑える方法について解説します。
一般的なリノベーションの予算はどのくらい?
新築住宅であれば販売価格が公開されているため、予算を決めやすいですが、中古住宅を購入してリノベーションする場合の費用は、人によって大きく異なります。
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会が2022年度に行った「住宅リフォームに関する消費や(検討者・実施者)実態調査」によると、リノベーション予算は265万円です。
しかし、リノベーションにかかった費用の平均額は390万円です。
つまり、予算よりも実際にかかった費用は高いということが分かります。
予算別のリノベーション事例
ここからは予算別のリノベーション事例について紹介します。
費用1,000万円で間取り変更のリノベーションを行った事例
間取り | 4DK ▶︎ 2LDK+WTC |
施工面積 | 99㎡ |
テイスト | ナチュラル、シンプル |
リノベ費用 | 約1,000万円 |
素材にこだわってリノベーションされたこちらの住まいは、4DKの約100㎡の住まいを間取り変更することで、開放感のある住まいに仕上がっています。
また、キッチンにはデザイン性の高いアイランドキッチンを導入することで、高級感を感じられる空間となっています。
費用800万円で北欧風のおしゃれな部屋にリノベーションを行った事例
間取り | 3DK ▶︎ 2LDK+WTC |
施工面積 | 63.18㎡ |
テイスト | 北欧、カフェ風 |
リノベ費用 | 約800万円 |
こちらは「ドラマのワンシーンのような家」をテーマにリノベーションされた事例です。
ネイビーの壁紙を採用し、家具にもこだわった北欧風の部屋に仕上がっています。
全体的に落ち着いた色合いとなっていますが、採光に優れたルーバーを取り入れることで
日中は陽の光が入るため十分な明るさを感じられるでしょう。
費用1,200万円でカフェ風のリノベーションを行った事例
間取り | 2DK ▶︎ 1LDK + WIC |
施工面積 | 55㎡ |
テイスト | ナチュラル、カフェ風 |
リノベ費用 | 約1,200万円 |
こちらは「明るくも落ち着くカフェのような空間」をテーマにリノベーションされた事例です。
白×ネイビー×オーク×グリーンの色合いで統一されていて、インナーバルコニーを採用していることで大きな窓から陽の光が差し込みます。
また、キッチンの床材には水や油にも強い塩ビタイルが採用されているため、料理が趣味の方におすすめのリノベーションです。
リノベーション予算の決め方
リノベーションの予算を決める際は、工事費用だけでなく、物件取得から生活を始めるまでにかかる費用を含めて決めましょう。
また、壁の内側や基礎部分など、着工してから気づく劣化もあるため、追加工事が発生することも想定して余裕をもった予算を立てることをおすすめします。
これからリノベーションの予算を決めようと考えている方は、参考にしてください。
施工内容ごとにかかる費用
まずは、施工内容ごとにかかる費用を確認しておきましょう。
施工内容 | 費用 |
キッチン交換 | 80万〜150万円 |
ユニットバス交換 | 80万〜120万円 |
トイレ交換 | 30万〜40万円 |
洗面台交換 | 30万〜50万円 |
壁紙・床材の全面張り替え | 150万〜200万円 |
間取り変更 | 100万〜200万円 |
部屋の広さや設備のグレードによって金額は変動するため、あくまで予算を決める際の目安になります。
正確な費用を知りたい方は、リノベーション会社に相談して見積もりをもらいましょう。
諸費用や施工中の仮住まい費用を計算しよう
中古物件を購入してリノベーションする場合は、購入費用の他に諸経費がかかります。
また、物件取得後すぐに着工するため、完成するまでの期間仮住まいが必要になります。
その間の家賃や引っ越し費用、家具の購入費用も予算に含めて計算しましょう。
追加工事に備えて予算に余裕を持つ
プロの業者が現地調査をしても、壁の内側や基礎部分の状態は工事をしなければ正確に判断することができません。
そのため、場合によっては追加工事が発生してしまうことを理解しておきましょう。
そして追加工事の費用も考えて余裕のある予算設定をしてください。
リノベーション費用を抑える6つの方法
リノベーション後も引っ越し費用や家具の購入費用など、生活を始めるまでにお金がかかります。
リノベーション費用を抑えられることで、その後の新生活に余裕が生まれるでしょう。
少しでも費用を抑えてリノベーションを行いたい方は、費用を抑える方法を覚えておきましょう。
既存の間取りを活かす
ライフプランや家族構成に合わせて間取り変更できることが、リノベーションのメリットですが、大規模な間取り変更を行うとリノベーション費用は高額になります。
リノベーション費用を抑えたい方は、既存の間取りをできる限りそのまま活かしましょう。
中古住宅を購入してリノベーションする際は、あらかじめ納得のいく間取りの物件を探すことをおすすめします。
同時に工事を行う
工事を複数回に分けて行うと、人件費や諸経費が余分にかかってしまい、1回あたりの費用が高額になります。
リノベーション費用を抑えたい方は、できるだけ一度の工事でまとめてリノベーションするのが良いでしょう。
また、部分的なリノベーションを行うことで、素材の質感が微妙に違ってしまい、部屋の統一感がなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
設備のグレードを下げる
新しい設備を設置する予定の方は、機能にこだわりすぎず、必要最低限の機能が備わっている設備を選びましょう。
グレードの高い設備ほど機能は充実しますが、高額なため予算を圧迫してしまいます。
ただし、毎日使うキッチンなどは、グレードの高い設備を選ぶことで快適な生活を送ることができるため、設備にかける予算に合わせて優先順位をつけましょう。
相見積もりをもらい業者を比較する
リノベーションにかかる費用は、依頼する業者によって異なります。
少しでも安くリノベーションしてくれる会社を見つけるためには、複数の会社に見積もりをもらい比較しましょう。
しかし、費用が安いことには理由があります。
手抜き工事を行っていたり、追加費用を請求してくる悪徳業者も存在するため、金額だけで業者を選ばずに口コミも確認すると良いでしょう。
ワンストップで対応してくれる業者を選ぶ
依頼したリノベーション業者が設計から施工まで全てを担当することをワンストップリノベーションと言います。
しかし、全ての業者が設計から施工まで対応できるわけではなく、工程ごとに下請け業者へ委託するケースもあります。
下請け業者が設計や施工をする場合、依頼者の希望が伝わりづらく納得のいかないリノベーションとなってしまうだけでなく、手数料が発生するため費用が割高です。
できるだけワンストップで対応してくれる業者を選びましょう。
減税制度や補助金を利用する
国や各自治体が行っている補助金や減税制度を利用することで実質の負担額を軽減できます。
補助金や減税制度を利用するためには、省エネなど住宅性能を向上させる工事や子育て・バリアフリーなどライフスタイルに合わせた暮らしやすい家づくりなどの対象となるリノベーションを行う必要があります。
ただし、予算の上限に達し次第締め切りとなってしまうため、補助金や減税制度を利用したい方は、早めにリノベーションを行いましょう。
まとめ
今回はリノベーションにかかる費用や予算・相場の目安、ポイントや情報、予算を抑える方法について解説しました。
理想の住まいを目指していると費用が高くなってしまい、予算をオーバーしてしまうケースがあります。
中古物件やマンションを購入してリノベーションする場合、物件取得費用や仮住まいの家賃、諸経費などがかかるため、リノベーションの工事費用以外にかかる費用も含めて予算を決めましょう。
また、減税制度や補助金を利用することで、実質の負担額を軽減できるため、各自治体のホームページなどで利用できる補助金がないか調べることをおすすめします。