壁をリノベーションすれば部屋の雰囲気が変わる!?壁材の種類や工事費用について事例付きで解説
壁は部屋の大部分を占めているため、リノベーションすることで部屋の雰囲気を大きく左右します。
また、壁だけを自分好みに変えたとしても部屋全体のバランスが崩れてしまうので、統一感のある部屋となるように、壁材を選ばなければなりません。
今回は「壁をリノベーションして部屋の雰囲気を変えたい」「自分好みの部屋につくりかえたい」と考えている方に向けて、壁リノベーションのポイントについて解説します。
壁材の種類や工事費用の情報を事例付きで解説しますので、ぜひ参考にしてください。
壁のリノベーション方法について
壁のリノベーション方法は大きく分けて以下の3つの方法があります。
・壁材を変える
・壁を撤去する
・壁で間仕切りをする
完成後の部屋のイメージに合わせて、最適なリノベーション方法を選びましょう。
ここからは、それぞれの方法について詳しく解説します。
壁材を変える
壁材を既存のものから新しいものへ変えることで、デザインを変更できるだけでなく、機能性を高めることができます。
壁材にはさまざまな種類があるため、理想の部屋の雰囲気に合わせて素材を選びましょう。
また、壁材を変えるタイミングで、壁の内部に断熱材を入れることで、夏は涼しく、冬は暖かい、快適な住まいを実現できるでしょう。
壁を撤去する
壁を撤去することで、これまで仕切られていた空間が繋がり、広い部屋へと生まれ変わります。
特に近年は広いリビングの人気が高まっているため、使わない居室とリビングの間にある壁を撤去する方が多いです。
また、子供が家を出ていった家庭では、使わなくなった子供部屋とリビングをリノベーションで繋げる方もいます。
家族構成やライフスタイルに合わせて間取りを変更しましょう。
壁で間仕切りをする
壁を撤去して、広い部屋を実現させる方がいる一方で、新たに壁を設置して間仕切りをする選択をする方もいます。
壁を設置することで部屋を増やせるため、「子供部屋が欲しい」「趣味や仕事用の書斎が欲しい」などの希望を叶えることができます。
ただし、仕切られた部屋は狭くなってしまうので注意が必要です。
壁材の種類や特徴
ここからは壁材の種類や特徴について解説します。
壁紙(クロス)
シートにデザインを施した壁紙(クロス)を壁に貼り付けることで、壁のデザインを簡単に変えることができます。
壁リノベーションの中で最も一般的な施工方法で、他の壁材では表現できない複雑なデザインも可能です。
費用は1㎡あたり、1,000〜1,500円と安いことも特徴の1つです。
タイル
タイル素材は、水に強いことが最大の特徴で、トイレやキッチンなどの水回りで用いられる壁材です。
デザインの種類は少ないですが、高級感を演出することができます。
費用は1㎡あたり、5,000〜15,000円です。
塗り壁
多くの住宅で使用されている塗り壁は、他のインテリアとも合わせやすく、部屋全体の雰囲気を壊すことなくリノベーションできるのが特徴です。
また、漆喰や珪藻土、土壁など様々な種類があり、自然にも配慮している壁材と言えるでしょう。
費用は1㎡あたり、6,000〜7,500円です。
パネル材
パネル材は機能やデザインのバリエーションが豊富なことが最大の特徴です。
また、施工がしやすく消臭効果が高いため、ペットを飼っている部屋やトイレ、キッチンなどによく使われます。
費用は1㎡あたり、10,000〜20,000円と他の壁材と比べて高額です。
石材
石材は名前の通り、石を使った壁材で、自然の風合いを残して重厚感のある部屋を作ることができます。
また、一部に石材の壁材を使うことでアクセントにもなるでしょう。
費用は1㎡あたり、10,000〜15,000円です。
木材
木材を使用した壁材は、リラックス効果を生み出してくれます。
また、和モダンや北欧風のテイストとも相性が良いです。
費用は1㎡あたり、4,000〜20,000円と様々な価格帯があるため、予算に合ったグレードを選ぶようにしましょう。
壁を取り壊す際の注意点
壁を取り壊すことで2つの部屋が繋がり、広い空間を手に入れることができますが、注意しなければならない点があります。
それは、建物の構造によって、壊せる壁と壊せない壁があるということです。
壁を取り壊して間取り変更するのに向いている構造について、戸建てとマンションのそれぞれの構造を紹介します。
間取り変更に向いている戸建ての構造
戸建て住宅で用いられる構造は主に以下の4つです。
木造軸組工法(在来工法) | 木製の柱や梁で枠組みを作り建物を支える日本で古来から用いられている構造 |
木造枠組壁工法(2×4工法) | 木製のパネルで壁や床、天井を作り、壁が建物を支える構造 |
鉄骨造 | 鉄骨の柱と梁で枠組みを作り建物を支える構造 |
ALC造 | 鉄骨と軽量気泡コンクリートで建物を支える構造 |
間取り変更に向いている戸建ての構造は「木造軸組工法」と「鉄骨造」の2つです。
これらの構造は柱や梁が建物を支えているため、壁を取り除くことによって建物全体に大きな負担がかかることは少ないと言えるでしょう。
一方、「木造枠組壁工法」や「ALC造」は壁が建物を支えているため、取り除くことで建物が倒壊してしまう恐れがあります。
間取り変更に向いているマンションの構造
マンションで用いられる構造は主に以下の2つです。
ラーメン構造 | 柱と梁で枠組みを作り、建物を支える構造 |
壁式構造 | 柱や梁の代わりに耐力壁が建物を支える構造 |
マンションを間取り変更する場合は、ラーメン構造の建物がおすすめです。
壁式構造は壁が建物を支えているため、壁の大きさや箇所によっては取り除くこともできますが、間取り変更の自由度は低いでしょう。
また、マンションの管理規約には間取り変更に関するルールが定められていることもあるため、間取り変更をする前に規約の内容を必ず確認しましょう。
間仕切りをする3つの方法
壁を新たに設置して間仕切りをするといっても、さまざまな方法があります。
間仕切りをする際に、よく用いられる3つの方法について解説します。
壁を新たに設置する
間仕切りの中で最も一般的なリノベーションが、壁を新たに設置する方法です。
子供が大きくなって子供部屋が必要な場合や仕事や趣味に集中して取り組むための書斎・ワークスペースなど、様々な用途に合わせて完全に独立した部屋をつくることができます。
他の間仕切り方法と比べて、プライバシーが守られるのが最大の特徴です。
可動式の間仕切りを設置する
間仕切り方法の2つ目は、壁に開口部を設け、可動式の仕切りで間仕切りする方法です。
仕切りを開けておけば、普段は1つの広い部屋として使うことができます。
一方、来客を家に泊めたり、プライベートな私物を隠したい場合は部屋を仕切ることで、別の用途に部屋を使うことができます。
フレキシブルな使い方ができるため、人気の間仕切り方法です。
家具で間仕切りする
間仕切り方法の3つ目は、家具で部屋を間仕切る方法です。
特にシェルフや本棚を使って間仕切りをすることで、インテリアや雑貨を飾ることで部屋をおしゃれに見せられるだけでなく、仕切りの奥が透けて見えるので壁特有の圧迫感がなくなります。
空間を間仕切ることができ、収納も増やせるため、一石二鳥と言えるでしょう。
まとめ
今回は壁のリノベーションについて詳しく解説しました。
壁の面積は広く、壁をリノベーションするだけで部屋の雰囲気は大きく変わります。
また、壁をリノベーションすることで、断熱性を高めたり、機能性も高めることができます。
一方で、壁を取り除いたり、新たに設置するには大規模な工事が必要なため、高額な費用がかかってしまうでしょう。
予算内でどのような壁リノベーションをするか、本記事をぜひ参考にしてください。