中古マンションのリノベーション費用相場はどのくらい?施工事例や失敗しないための注意点について紹介
中古マンションのリノベーションを考えている方にとって、最も気になるのが費用についてでしょう。
デザインや間取りを理想通りにできるのがリノベーションの魅力ですが、予算には限りがあるため、費用相場を把握した上でどのようなリノベーションを行うか決めましょう。
今回は「リノベーションにかかる費用はどのくらい?」という疑問を持っている方に向けて、費用相場や施工事例について紹介していきます。
リノベーションにかかる費用の相場
3LDKの中古マンションをリノベーションした場合、100万〜500万円が費用相場です。
また、間取り変更など元々の住まいを大幅に変更するフルリノベーションを行う場合は、1,000万円以上の費用がかかるでしょう。
ただし、リノベーションにかかる費用は、施工内容や取り付ける設備によって大きく変動します。
ここからは、リノベーションにかかる費用を場所別にまとめていますので、参考にしてください。
キッチンのリノベーション費用相場
項目 | 費用相場 |
キッチン本体の交換 | 50万~300万円 |
付属品の交換 | 5万~30万円 |
トイレのリノベーション費用相場
項目 | 費用相場 |
便器本体の交換 | 15万~ |
壁紙や床材の交換 | 10万~30万円 |
浴室のリノベーション費用相場
項目 | 費用相場 |
ユニットバス本体の交換 | 50万~80万円 |
ユニットバス本体の補修 | 30万~60万円 |
浴室の補修 | 20万円~ |
浴室の交換 | 100万円~ |
洗面所のリノベーション費用相場
項目 | 費用相場 |
洗面台本体の交換 | 10万~30万円 |
グレードアップやオプション追加 | 50万~100万円 |
リノベーションを行うメリットとデメリット
ここからは、リノベーションを行うメリットやデメリットについて解説します。
メリットについて
少ない費用で理想の住まいを手に入れられる
中古マンションの価格は新築マンションの価格と比べて20%~30%も低いため、少ない費用で物件を購入することができます。
また、新築の注文住宅を購入する選択肢もありますが、立地によっては中古マンションを購入してリノベーションするのと比べて3倍以上もかかります。
マンション価格は築年数により変動し、築20年が経つと価格の下落が緩やかになるため、中古マンションを購入してリノベーションする場合は築20年以上の物件を探すのがおすすめです。
物件探しの選択肢が増える
希望するエリアで予算に収まる物件を探すのが一般的な物件探しですが、新築物件がタイミングよく希望エリアで販売されているとは限りません。
一方、中古マンションはすでに流通しているマンションの中から探すことができるため、希望エリアで見つけやすいです。
また、新築物件よりも価格が低いので、間取りや設備などの条件にこだわっても予算に収めることが容易でしょう。
デメリットについて
工事期間は別の場所に住まなければならない
中古マンションを購入してリノベーションする場合、物件と購入してすぐに工事が始まるtめ、工事が完了するまでは別の家に仮住まいしなければなりません。
当然ながら物件の購入した月からローンの返済は始まるため、数ヶ月仮住まいが必要な場合は、住宅費が2重にかかってしまうでしょう。
工事期間の目安をリノベーション会社に教えてもらい、支払いが生活の負担にならないようにお金を用意しておくと安心です。
住宅ローンの金利が高くなる
中古マンションのリノベーションには高額な費用がかかるため、金融機関から借り入れを行い支払う方がほとんどです。
しかし、注意しなければならないのが、住宅ローンは物件の購入費に対して借りられるローンのため、所有している住まいをリノベーションする場合や物件購入から時間を空けてリノベーションする場合は、住宅ローンを利用できません。
リノベーションのみを検討している方はリフォームローンの利用をしましょう。
中古マンションのリノベーション事例3選
素材にこだわってつくる開放感のあるお部屋
こちらの事例では、「インダストリアル」「ナチュラル」「アーバン」なテイストの内装に仕上げました。
もともと4DKだった住まいを2人暮らし用の2LDK + WTCの間取りに変更し、特徴である約100㎡の広さを存分に活かした開放感のある空間を演出しています。
また、キッチン部分は素材にこだわり、収納棚などに木材を取り入れることでインダストリアルなテイストのアクセントとなっています。
リノベーションにかかった費用は約1,100万円です。
中古マンションで叶えるスマートハウス
シンプルで素材感のあふれる空間をテーマに、白を基調としたホテルライクな住まいにリノベーションした事例です。
そして、ご依頼者様の要望でロボット掃除機が移動しやすいよう段差のない室内を実現しています。
また、リビングとダイニングの境目は「グレー」と「木材」の床材で仕切り、キッチンの幅も同じにすることで、メリハリのあるリビングダイニングが特徴です。
2人暮らしを想定したこちらの住まいは約900万円をかけ、2LDK + WICを1LDK + WICに間取り変更しています。
「白×木×開放感」でつくる憧れの海外の家
リビングの中央にはステンレス製のアイランドキッチンを配置し、壁面にはブリックタイルを採用することで、料理をする音が室内全体のBGMになりそうな海外風の家にリノベーションした事例です。
また、壁いっぱいの大きさの窓は依頼者様のこだわりで、昼間は明るく、夜になるとキッチンの上に設置された電球が落ち着く大人の空間を演出してくれます。
こちらのリノベーションにかかった費用は約900万円です。
リノベーションで失敗しないための注意点
中古マンションのリノベーションは数百万円以上の費用がかかるため、失敗したからといって何度も工事をやり直すことはできないでしょう。
リノベーションを検討している方は、これから紹介する注意点を押さえておいてください。
希望通りのリノベーションができるか構造を確認する
建物の構造によって、間取り変更等の大規模工事を行えない可能性があるので、あらかじめ希望通りのリノベーションができるか確認しましょう。
マンションの構造は「ラーメン構造」と「壁式構造」の2つがあり、壁式構造の物件は壁が建物を支えているので、壁を取り除いて間取り変更することができません。
間取りの変更を検討している方はラーメン構造の物件を選ぶようにしましょう。
マンションの構造については、不動産会社のホームページなどから情報を確認することができます。
マンションの管理規約を確認しておく
マンションには住人が快適に生活するために管理規約としてルールが定められています。
管理規約にはリノベーションに関するルールも記載されている場合があるため、中古マンションをリノベーションする際は必ず確認をしてください。
管理規約の情報は管理会社に問い合わせをすれば見せてもらうことができます。
複数のリノベーション会社から見積もりをもらう
中古マンションのリノベーションにかかる費用は、依頼するリノベーション会社によって異なります。
少しでも費用を抑えたい方は複数の会社から見積りをもらい、比較検討しましょう。
見積りを比較することによって、高額な費用を請求してくる悪徳業者を見分けることにも繋がります。
ただし、費用が安いからといって信頼できる会社とは限りません。
そのため、複数のリノベーション会社から見積りをもらうと同時に、各会社の口コミや評判を調べることをおすすめします。
まとめ
今回は中古マンションのリノベーションにかかる費用について紹介しました。
費用の相場は100万円~500万円程度ですが、間取り変更などの大規模工事が必要な場合や面積によっては1,000万円以上もかかる可能性があります。
新築物件を購入するよりも費用は安いですが、実際には中古マンションの購入費用とリノベにかかる費用を合わせると高額な金額を支払わなければならないため、住宅ローンの利用をおすすめします。
また、デザインや設備のグレードにこだわりすぎてしまうと予算をオーバーしてしまう可能性が高いため、優先順位をつけて不要な工事はしないようにしましょう。
中古マンションのリノベーションを検討している方は本記事をぜひ参考にして、お気軽にお近くのリノベーション会社などにご相談ください。