2024.1.16

リノベーションで抜いてはいけない柱がある!?抜けない柱の見分け方や活かす方法を紹介

中古物件を購入してリノベーションする魅力の1つに、建物を支える柱を抜いて間取り変更できることが挙げられます。

 

しかし、建物の構造によっては、抜くことができない柱があることをご存知でしょうか?

 

柱が抜けないことで、一繋ぎの広い空間を実現できない可能性があるので、これから購入する中古物件を探している方は注意が必要です。

 

ただし、リノベーションで抜くことができない柱を活用する事例も増えています。

 

今回は抜けない柱を活用したリノベーション事例や抜けない柱の見分け方について紹介します。

 

リノベーションで抜ける柱と抜けない柱がある

戸建て住宅を建てる際に用いられる在来工法では、柱が構造を支える重要な役割を担っているため、リノベーションにより抜くことができない場合があります。

 

抜ける柱と抜けない柱を知らずにリノベーションしてしまうと、最悪の場合建物が崩れてしまうリスクもあります。

 

ここでは、リノベーションで抜ける柱と抜けない柱の特徴について紹介します。

 

抜ける柱とは

まずはリノベーションで抜いてしまっても問題のない柱に、「間柱」があります。

 

間柱は壁を支える役割を担っていますが、建物自体を支えてはいないので、抜いてしまっても構造上は問題ありません。

 

また、それ以外にも梁を補強することで抜くことができる柱もあります。

 

ですが、全体の構造や建物の耐震性から判断しなければならないため、プロのリノベーション会社に一度相談することをおすすめします。

 

抜けない柱とは

リノベーションで抜くことができない柱は「通し柱」と「管柱」の2つです。

 

この2つの柱は建物を支えるための大きな役割を担っているため、抜いてしまうと建物が倒壊してしまうリスクが高まります。

 

通し柱

通し柱とは、土台部分から軒まで1本で繋がっている柱のことです。

 

建物を支える上で最も重要な柱で、これを抜いてしまうと耐震性が大幅に低下する可能性があるため、抜くことは不可能です。

 

基本的には建物の四隅に設置されることが多いですが、他の位置に通し柱がある場合もあります。

 

管柱

管柱とは、2階以上の木造建築に使用されている柱のうち、土台部分から軒まで一本で通さずに、途中の桁などで中断されている柱のことを言います。

 

つまり、通し柱以外の柱は管柱と考えて良いでしょう。

 

この柱も建物を支える役割があるので、基本的には抜くことはできません。

 

筋交いも撤去できない

リノベーションで抜くことができない柱について紹介しましたが、在来工法で用いられる筋交いも撤去することはできません。

 

筋交いとは、耐震性を高めるために、柱と柱の間に斜めに取り付けられる建材のことです。

 

建物を支える役割を担っている筋交いを抜くためには、梁などの補強工事が必要です。

 

また、筋交いは壁の中に取り付けられていることもあり、その場合は壁は撤去できても筋交いは取り除けず、完全に空間を一つに繋ぐことができません。

 

建物の構造のよっては壁や梁も取り除けない

リノベーションで抜くことができない柱について紹介しましたが、壁や梁なども同様にリノベーションで取り除けない場合があります。

 

リノベーションで取り除くことができるかは、建物の構造によって大きく異なります。

 

例えば、ツーバイフォー工法で建てられた木造戸建てであれば、柱だけでなく、梁や壁も建物を支えているため、取り除くことができません。

 

マンションであれば、壁式構造の場合は壁が建物を支えているため、壁の撤去ができません。

 

構造によってリノベーションで実現できることとできないことが別れるので、中古物件の購入を検討している方は、建物の構造も確認した上で購入を検討しましょう。

 

抜ける柱と抜けない柱を見分ける方法

今住んでいる家や中古物件を購入してリノベーションすることを検討している方は、希望通りのリノベーションを行うことができるか、あらかじめ確認する必要があります。

 

抜ける柱と抜けない柱を見分ける方法として、最も一般的な方法が図面を見て確かめる方法です。

 

今住んでいる家であれば設計してくれた業者に、これから購入予定の物件であれば不動産会社に図面をもらいましょう。

 

ただし、図面を見ても抜ける柱か抜けない柱か見極めることは難しいため、リノベーション会社に図面を持っていき、相談することをおすすめします。

 

リノベーションで抜けない柱を活用するアイディア

ここからは、リノベーションで抜けない柱を活用するアイディアを4つ紹介します。

 

中古物件を購入する際は、建物の構造だけでなく、予算や立地など様々な項目を比較して検討するでしょう。

 

構造上抜けない柱があったとしても、購入したい物件が見つかった時は、これから紹介するアイディアを参考にしてみてください。

 

柱を装飾で見せる柱に変える

リノベーションで抜けない柱を活用するアイディアとして最も一般的な方法が、柱に装飾を施しておしゃれに見せる方法です。

 

大胆に柱のデザインを変えたい場合は、画像の様に柱に溝を入れたり、柱の表面をレンガやタイルなどの素材で装飾すると良いでしょう。

 

また、住まいの雰囲気に合わせて塗装をするだけでも大きく印象は変わるため、費用を抑えて装飾したい方にはおすすめです。

 

柱を活かして家具を造作する

柱だけが部屋の中央にあるとスペースを無駄にしているような気持ちになるでしょう。

 

リノベーションで抜くことができなかった柱を造作して収納棚にすることで、柱を有効的に活用することができます。

 

おしゃれなインテリアや雑貨を飾るのが好きな方は、柱を造作して収納棚に作り変え、部屋の雰囲気に合ったインテリアなどを飾りましょう。

 

柱と筋交いだけを残して開放的な空間にする

柱と同様に、筋交いも建物の構造によっては取り除くことができません。

 

壁をそのまま残すよりも筋交いがあえて見えるようにリノベーションすることで、空間が繋がっている様に見え、開放的な部屋になるでしょう。

 

また、筋交いを残す場合は、画像の事例のように筋交いを柱に合った色に塗装することをおすすめします。

 

柱をキャットタワーにアレンジする

リノベーションで抜けない柱も猫を飼っている方であれば、有効的に活用することができるでしょう。

 

画像左側に写っている柱のように柱の内部をくり抜くことで、キャットタワーとして活用する事例が増えています。

 

猫の運動不足を解消することを目的として使われるキャットタワーですが、一般に販売されている製品のサイズが大きいことから設置するのをためらってしまっている方も多いでしょう。

 

リノベーションで抜くことができなかった柱を活用することで、キャットタワーを新たに設置しなくても、猫が運動できる大きなキャットタワーを置くことができます。

 

ただし、柱をくり抜いて作られるため、耐久性に問題がないかリノベーション会社に一度相談することをおすすめします。

 

まとめ

本記事では、抜けない柱を活かす方法や見分け方について紹介してきました。

 

構造上の問題から、抜くことができない柱の種類はいくつかあります。

 

ですが、今回紹介したアイディアや情報のように、工夫次第でおしゃれで快適な住まいにリノベーションすることができます。

 

特にこれから中古物件を購入してリノベーションを考えている方は、今回紹介したことを物件選びの参考にしてください。

 

また、抜けない柱を判断するのは難しいため、図面を用意してリノベーション会社に相談することをおすすめします。

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