2023.9.17

リノベーションの費用相場はどのくらい?費用を抑えるポイントや利用できるローンを解説

新築住宅を購入するよりも安く理想の住まいを手に入れられるリノベーションですが、中古住宅を購入してリノベーションする場合や施工内容によっては、高額な費用がかかります。

 

そのため、「どのくらいの費用がかかるか分からない」「どのようなプランにするか決まっていない」「ローンでどのくらいお金を借りられるか不安」といった悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?

 

今回はそのような方に向けて、リノベーションの費用相場や費用を抑えるポイント、利用できるローンについて解説します。

 

リノベーションの費用相場

まずは、リノベーションを行った場合、どのくらいの費用がかかるか確認しておきましょう。

 

リノベーションは、新築住宅を購入するのと比べると少ない費用で理想の住まいを手に入れることができますが、決して安い費用ではありません。

 

ここでは、マンションと戸建てをリノベーションした際にかかる費用について、それぞれ解説していきます。

 

マンションリノベーションの相場

マンションの購入費用は新築物件よりも中古物件の方が当然ながら安くなります。

 

そのため、リノベーションにかかる費用が差額よりも少なければ、費用を抑えて理想の住まいを手に入れられるでしょう。

 

マンションの躯体部分のみを残し、全てを一新するリノベーションをスケルトンリノベーションと言いますが、スケルトンリノベーションにかかる費用は1㎡あたり15万〜20万円が相場です。

 

ファミリータイプの一般的な広さである70㎡のマンションをリノベーションする場合、1,050万〜1,400万円を目安として考えてください。

 

戸建てリノベーションの相場

戸建てのリノベーションにかかる費用は1㎡あたり30万〜150万円が相場です。

 

新築注文住宅を購入した場合や建て替えを行った場合と比べると費用は安いですが、施工の対象となる箇所が多いため、マンションをリノベーションする場合と比べると費用は高額になる可能性があります。

 

戸建てをリノベーションする場合は、プロの施工業者に相談しながら予算を決めることをおすすめします。

 

施工事例から見る費用相場

ここでは、実際の施工事例から費用相場を紹介します。

 

施工事例から費用相場を見ることで、かけた費用に対してどのような仕上がりになるかイメージがつきやすくなるでしょう。

 

予算を決める際の参考にしてください。

 

1,000万円以下でリノベーションした事例

こちらは1,000万円以下の費用でリノベーションした事例です。

 

ネイビー×木目調のデザインで落ち着く大人のアーバンスタイルにまとめられていますが、おしゃれな丸い洗面鏡や壁紙を使い、所々落ち着きすぎないようにする工夫も見られます。

 

また、キッチンの床材には水や油に強い素材を使用して、デザインを変えることでリビング・ダイニングとのスペースを仕切っています。

 

1,000万円以上をかけてフルリノベーションした事例

1,000万円以上の費用をかけてリノベーションしたこちらの事例は、面積 100㎡の広さを活かした大規模な間取り変更やおしゃれなアイランドキッチンを設置するなど、こだわりをたくさん詰め込み実現しています。

 

素材にこだわった内装と高級感のある家具を揃え、開放感のあるLDKの空間が一番の特徴です。

 

また、部屋の中央にあるバルコニーから大きな窓を通して明るい光が多く差し込み、家族の表情も明るくなるような暮らしの住まいへと仕上げています。

 

リノベーション費用を抑えるポイント

ここからはリノベーション費用を抑えるポイントについて解説します。

 

ポイント①既存の間取りを最大限活かす

リノベーションを行うことで、家族構成やライフスタイルに合わせた間取り変更を自由に行うことができます。

 

しかし、壁を取り除いたり、水回りの配置を変える工事は高額な費用がかかるため、既存の間取りを活かしてリノベーションすることで費用を抑えられます。

 

しかし、生活に支障が出てしまう可能性がある場合は、間取り変更をすることをおすすめします。

 

予算を踏まえてプロの業者に施工内容を提案してもらいましょう。

 

ポイント②1回の依頼でリノベーションを済ませる

リノベーションを数回に分けて行うことや最低限の箇所だけリノベーションすることも可能ですが、住まいを築年数が経つごとに劣化していくため、いつかはリノベーションしなければなりません。

 

また、リノベーションを施工業者に依頼する度に諸費用がかかるため、リノベーションにかかった総額は高くなってしまいます。

 

できるだけ1回の依頼でリノベーションを済ませるようにしましょう。

 

ポイント③設備のグレードを下げる

リノベーションの費用が高くなってしまう要因として、新しく設置する設備のグレードが高いことが挙げられます。

 

グレードの高い設備は多機能で性能も良いですが、こだわり過ぎてしまうと費用はその分高くなってしまいます。

 

必要最低限の機能が搭載されている設備を選ぶことで、費用を抑えられるでしょう。

 

ポイント④複数のリノベーション会社から相見積もりをもらう

リノベーションにかかる費用は、同じ施工内容でも依頼するリノベーション会社によって異なります。

 

1社にしか依頼しない場合、相場の価格よりも高い金額を請求されている可能性もあるため、複数のリノベーション会社から相見積もりをもらうようにしましょう。

 

ポイント⑤補助金や減税制度を利用する

リノベーションをする際に利用できる補助金や減税制度があります。

 

補助金を利用することで予算オーバーしている分に充当することができ、減税制度を利用することで支払う税金が少なくなることで支出を実質減らすことができるでしょう。

 

ただし、補助金や減税制度は自治体によって異なるため、住んでいる自治体のホームページを確認してください。

 

リノベーションで利用できるローンの種類

中古住宅を購入してリノベーションする場合、1,000万円以上の費用がかかるため、ローンを組んで資金を用意することを考えている方も多いのではないでしょうか?

 

ここからは、リノベーションで利用することができるローンの種類について解説します。

 

リフォームローンとは

リノベーションで一般的に利用されているローンである「リフォームローン」は、無担保型と有担保型の2つがあり、土地や建物に抵当権を設定して担保にするかで分けられます。

 

無担保型のリフォームローンは有担保型と比べて審査に通りやすいですが、返済が出来なくなってしまった場合に資産を売却して残債に充当することが出来ないため、借り入れできる金額が少なく、返済期間も短いです。

 

一方、有担保型のリフォームローンは担保となる資産の価値に応じてお金を借りることができるため、手元に資金が少なくてもローンでお金を借りてリノベーションをすることができるでしょう。

 

リノベーション一体型ローンとは

住宅購入で利用するローンと聞くと住宅ローンを思い浮かべる方も多いと思いますが、リノベーションの工事費用は住宅ローンで借りることが出来ません。

 

しかし、物件を購入してリノベーションをする場合に限り、住宅購入費用とリノベーション費用を合算して住宅ローンを利用することができ、リノベーション一体型ローンと言われています。

 

リフォームローンの金利は2〜5%程度に対して、0%台の金利で住宅ローンはお金を借りることができるため、少ない利息の返済で済みます。

 

また、返済期間は最長35年のため、月々の返済額を抑えられるため、安心して返済し続けられるでしょう。

 

まとめ

リノベーションにかかる費用は、マンションの場合1㎡あたり15万〜20万円、戸建ての場合30万〜150万円が相場です。

 

新築物件よりも中古物件を購入した方が費用は安くなるため、リノベーションにかかる費用がその差額に収まり条件が合えば、自分の希望通りの家を手に入れられるリノベーションは大きなメリットがあるでしょう。

 

ただし、リノベーションにかかる費用は施工業者によって異なるため、無料で見積もりをしてくれる業者に相談し、比較した上で検討することをおすすめします。

 

リノベーションを考えている方は、本記事で紹介した費用相場や費用を抑えるポイントの情報を参考にしてください。

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