2023.9.5

古民家リノベーション・リフォームが人気な理由は?メリットや費用相場について徹底解説!

歴史を感じられる風情や雰囲気を残しながら利便性を高められる古民家リノベーション・リフォームの注目が、中古物件を購入してリノベーションする人の増加により高まっています。

 

しかし、レトロモダンなデザインで個性のある住まいに作り変えられるメリットがある一方で、建て替えよりも費用がかかってしまうなどの注意点もあります。

 

今回は古民家リノベーション・リフォームを検討している方に向けて、メリットや費用相場について解説していきます。

 

古民家リノベーション・リフォームの種類

古民家リノベーション・リフォームの種類は主に次の4つに分かれます。

 

・一般的なリノベーション

・半解体再生リノベーション

・全解体再生リノベーション

・移築再生リノベーション

 

それぞれについて詳しく解説します。

 

一般的なリノベーション

外壁・屋根・床材の補修や水まわり設備の入れ替えなどを中心にリノベーションすることが古民家リノベーションで一般的です。

 

柱や梁などの躯体部分のリノベーションはせず、外壁や屋根などの外観の雰囲気を構成している箇所は一新せずに補修のみに止めます。

 

部分的にリノベーションをすることで、既存住宅の雰囲気をそのまま残すことができます。

 

物件を購入してリノベーションを検討している方は、和室がある住まいを選ぶと良いでしょう。

 

ただし、劣化状況によっては、補修した部分が目立ってしまわないように周りと馴染ませる必要があります。

 

半解体再生リノベーション

半解体再生リノベーションでは、屋根や外壁、床を撤去して、柱や梁などの躯体部分の補修工事も行います。

 

古民家の良さを残しつつ、劣化した部分のみを補修できることが最大のメリットです。

 

長く安心して住み続けられるように、補修に使う素材は強度の高い素材を使用するため、古民家の不安な要素である耐久性も向上します。

 

全解体再生リノベーション

全解体再生リノベーションは、古民家を全て解体し、柱や梁などの建材は一度洗ってから再利用する方法です。

 

解体した建材で劣化が進み過ぎてしまっているものがあれば補強を行ったり、新しいものと交換します。

 

建材の多くを再利用するため、古民家の雰囲気を残したままリノベーションすることができます。

 

ただし、耐震性に不安がある場合には、耐震性の高い建材を取り付ける必要があるため、リノベーション会社へ相談しましょう。

 

移築再生リノベーション

移築再生リノベーションは、古民家を新しい土地に建て替えるリノベーション方法で、古民家を自分の気に入った土地に建てられる点がメリットです。

 

施工内容は「完全移築」「部分移築」「構造体移築」と3種類に分けられ、解体した住まいを再利用する割合で決まります。

 

メリットがある一方で、運搬の費用がかかることから費用が高額になる可能性があるので注意しましょう。

 

古民家リノベーション・リフォームにかかる費用相場

古民家リノベーション・リフォームにかかる費用は一般的なリノベーションにかかる費用よりも高額になります。

 

また、広さや建物の状況によって費用は異なります。

 

内装のデザインを変更したり、設備を新しいものに入れ替える程度であれば約500万円、古民家を購入してリノベーションする場合は1,000万円以上の予算を想定しておくと良いでしょう。

 

費用相場はあくまで目安になるため、実際にかかる費用はリノベーション会社に見積もりをもらいましょう。

 

古民家リノベーション・リフォームをするメリット

ここからは古民家リノベーション・リフォームをするメリットについて紹介します。

 

古民家の雰囲気と高い利便性を両立できる

古き良き日本家屋ならではの雰囲気が好みという方はとても多いです。

 

しかし、現代の生活を考えると古民家を購入してそのまま暮らすのは、どうしても不便さを感じてしまうでしょう。

 

例えば、梁の高さが低いため、首を曲げなければ通ることができないなどが挙げられます。

 

古民家リノベーション・リフォームなら、そのような問題も解決でき、古民家の雰囲気を残しながらも高い利便性を実現できます。

 

耐久性を向上させることができる

「古民家=古い住宅」というイメージから耐久性に不安を感じる方が多いかもしれません。

 

しかし、長年倒壊せずに建ち続けていることは、耐久性の高さの証明になります。

 

リノベーションやリフォームで補強することで、さらに耐久性が高まり、安心して暮らせる住まいになります。

 

新築に比べて固定資産税が安くなる

建物には資産としての価値があり、評価額に応じた固定資産税を納めなければなりません。

 

ただし、評価額は一定ではなく、建物の築年数や劣化状態に合わせて定められるため、建てられてから数十年経った古民家は新築物件よりも固定資産税が安くなります。

 

建物を新しく建て替えた場合も評価額は上がってしまうため、リノベーションやリフォームを選択する方が多いです。

 

優遇制度が利用できる

古民家のリノベーション・リフォームは、古くなった住まいの再利用や貴重な自然資源を守る点からさまざまな優遇制度を利用することができます。

 

代表的な優遇制度は以下の通りです。

 

・自治体の補助金制度

・リフォーム減税

 

とくに空き家となってしまっている古民家が多い自治体では、補助金制度に力を入れており、断熱工事や耐震補強を行う場合には追加の支援をしてくれるケースもあります。

 

古民家リノベーション・リフォームをするデメリット

ここからは古民家リノベーション・リフォームをするデメリットについて紹介します。

 

一般的なリノベーションやリフォームより費用が高くなる

古民家のリノベーションやリフォームにかかる費用は建物の劣化状況によって異なります。

 

また、釘や金具を使用しない工法で建てられた古民家もあるため、補修に高い技術が必要になるケースもあります。

 

そのため、一般的な住宅をリノベーションやリフォームしたときと比べて高額な費用が請求されることも想定しておきましょう。

 

予算を超えてしまうことがないようにあらかじめ見積りをもらい、優先順位の低い工事は行わないことをおすすめします。

 

対応できるリノベーション会社が少ない

現存する古民家の造りは基本的に1軒1軒異なります。 

 

そのため、工事を行いながら適切な判断が求められます。

 

古民家のリノベーション事例は中古戸建てや中古マンションと比べると少ないため、対応できないリノベーション会社も多いです。

 

古民家をリノベーション・リフォームしたいと検討している方は、工事を依頼できる会社を早い段階から探すようにしましょう。

 

気密性と断熱性能が低い

現代の住宅は断熱性能を高め、冷暖房を使用することで快適な暮らしを送ることができますが、古民家は断熱性能が低いため、夏は暑く冬は寒くなりやすいです。

 

空調設備がない時代の古民家は断熱性能が低い分、外気を取り込み空気を循環させることを前提として設計がなされていて、気密性も低いのが一般的です。 

 

現代の住宅とは違う造りになっているため、購入してそのまま住むことは難しく、快適に過ごせるようリノベーションをしなければなりません。

 

まとめ

レトロモダンな住まいを手に入れる方法として、風情ある古民家を購入してリノベーション・リフォームをする人が増えています。

 

しかし、古民家のリノベーション・リフォームには高い技術力が必要になるため、対応できるリノベーション会社が見つからなかったり、費用が高額になってしまう可能性があります。

 

古民家リノベーション・リフォームに失敗しないためにも本記事を参考にしてください。

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