リノベーションとリフォームにかかる期間の目安は?工事の流れや費用についても解説!
リノベーションやリフォームの計画を立てる際、費用だけでなく設計から施工完了までにかかる期間を把握しておくことは大切です。
しかし、初めてリノベーションをする場合、工事の期間や費用がどのくらい必要か分からない方も多いのではないでしょうか?
今回はリノベーションにかかる期間や費用について解説していきます。
リノベーションを成功させるためにも工事の流れを整理し、全体像を把握しましょう。
リノベーションとリフォームにかかる期間の目安
まずはリノベーションとリフォームにかかる期間について確認していきましょう。
フルリノベーションにかかる期間
柱や梁などの躯体部分だけを残して内装や設備を一新し、間取り変更なども行うことをフルリノベーションと言います。
施工の範囲が広いため、工事にかかる期間も長くなります。
マンション | 2〜3ヶ月程度 |
戸建て | 3〜4ヶ月程度 |
ただし、広さや構造によってもリノベーションにかかる期間は異なるため、あらかじめ施工業者に確認しましょう。
リフォームにかかる期間
住まい全体を一新するリノベーションに対して、劣化した一部分を改修する工事のことをリフォームと言います。
リフォームをする箇所によって工事にかかる期間は異なるため、それぞれ解説していきます。
リビング
リビングで行われるリフォームは様々な種類があります。
壁紙の張り替えは1〜2日程度、フローリングの張り替えは2〜3日程度が期間の目安になります。
また、床暖房を設置する場合はさらに1日程度追加でかかります。
そして、隣接する部屋との間にある壁を取り除きリビングを拡張する場合は3〜7日程度必要です。
キッチン
キッチンを新しい者に交換する場合は既存のキッチンを撤去した後に床の補修や排水管の工事が必要になるため、1週間程度かかります。
また、キッチンの位置を変更する場合は、上記工事に加えて内装工事を行うため、2週間以上の期間がかかります。
浴室
既存のユニットバスを新しいものへ交換する際にかかる工事の期間は4日程度が目安です。
既存のユニットバスの解体、配管や電気回線の工事、新しいユニットバスの設置という流れで工事は行われます。
また、風呂場の位置を変える場合には内装の工事も必要になるため、1週間以上の期間が必要になります。
トイレ
トイレのリフォームは当日中に完了するのが一般的で、他の箇所を工事するのに比べて簡単な内容です。
ただし、和式トイレから洋式トイレに変更する場合は2〜3日程度の期間が必要です。
また、トイレの位置を変え、壁紙や床材を張り替える場合はさらに時間がかかり、1週間程度で工事が完了します。
洗面所
洗面所本体の交換のみを行う場合は1日で工事が完了することが多いです。
壁紙や床材の張り替えなど、洗面所全体をリフォームする場合は3日〜1週間程度を見込んでおきましょう。
工事期間が延びることもある
リノベーション・リフォームの工事にかかる期間はプランニングの段階である程度は分かりますが、解体しないと気づかない問題が発生した場合、工事期間が延びてしまうことがあります。
工事期間が延びてしまうことでゴールデンウィークや年末年始などの連休と重なってしまうでしょう。
リノベーション会社にも休日があり、近隣住民への配慮から日曜日や祝日は工事を進めることができないため、工事期間が延びてしまっても問題ないように準備しておくことをおすすめします。
特にフルリノベーションをする場合は、仮住まいが必要になるため、工事が完了してから退去するまで余裕を持ちましょう。
リノベーションの流れ
フルリノベーションや場所ごとのリフォームにかかる期間について解説してきましたが、ここからはリノベーションの流れについても確認しておきましょう。
リノベーションを行うためには施工前にいくつかの工程があります。
全体の流れを把握することで、必要なものを事前に準備をすることや工事期間中の生活で起こるトラブルに対応できます。
スムーズにリノベーションを進めるためにもあらかじめ流れを把握することが大切です。
業者への相談・予算決め
リノベーションをすることを決めたら、まずはリノベーション会社に相談をします。
図面やマンションをリノベーションする際は管理規約などを用意しておきましょう。
また、リノベーションにかける予算もこの段階で決めておくことで、この後の計画をスムーズに進めることができます。
現地調査
リノベーション会社の担当者が自宅を訪れ、図面からは分からない情報を把握するために現地調査を行います。
現地調査の内容としては寸法を測ったり、記録として写真を撮ることが一般的です。
また、現地調査を行う際は室内に担当者が入るため、立ち会いが必要です。
その際に、要望を伝えたり、疑問点について質問をしておくと良いでしょう。
プランニング・費用確定
ヒアリングした情報や現地調査の結果をもとにリノベーションのプランニングを立てます。
プランニングでは間取りを決めるだけでなく、内装に使用する壁紙や床材などの素材を決めたり、新しく交換する設備の種類などを決めます。
ただし、リノベーション会社によっては、プランニングの変更に回数制限が設けられている場合もあり、プランニングを何度も変更する場合には追加で費用を支払う必要があるでしょう。
プランニングが定まれば、正式に見積もり金額が提示され契約へと進んでいきます。
契約
リノベーションのプランニングが完了したら、リノベーション会社との間に工事請負契約を締結します。
また、マンションをリノベーションする際は、管理組合へリノベーションを行うことを申請して、承認をもらう必要があります。
施工
ここまで工程が進むと実際にプランニング通りに工事が開始されます。
部分的なリフォームをする場合は、そのまま自宅で生活をすることができますが、フルリノベーションする場合は仮住まいをする必要があります。
突然住まいが無くなってしまったり、着工までに時間がかかってしまわないよう、計画的にリノベーションを進めましょう。
完成・引き渡し
リノベーション工事が完了したら、所有者立ち会いのもと最終検査を行い、問題がなければ引き渡しとなります。
引き渡し前の検査時は室内の状況がはっきりと見えるよう明るい時間に行うことをおすすめします。
リノベーションにかかる費用
リノベーションを考えている方にとって期間の目安だけでなく、どのくらいの費用がかかるかも気になるでしょう。
ここからはリノベーションにかかる費用の項目や相場について紹介していきます。
リノベーションにかかる費用の内訳
リノベーションにかかる費用の内訳は次の通りです。
・現場管理費
・人件費
・建材や設備にかかる費用
・諸経費
リノベーションにかかる費用の内3分の1が人件費です。
また、新たに物件を購入してリノベーションする際は、登記費用・仲介手数料・固定資産税などが別途発生します。
リノベーション費用相場
リノベーションの費用は広さや建物の構造によっても異なりますが、1,000万円以下が相場です。
マンション | 250万円〜750万円 |
戸建て | 750万円〜1,000万円 |
まとめ
中古物件を一新することで暮らしやすい快適な住まいを実現することができるリノベーションですが、全体の流れを把握した上で進めるようにしましょう。
リノベーションの工事を着工するまでには、現地調査やプランニングなど様々な工程があります。
全体の流れを把握せずに進めてしまうと希望する時期までに完成させることができません。
またフルリノベーションをする場合は、一定期間仮住まいが必要になります。
これからリノベーションを検討している方は、本記事で解説した期間の目安や費用相場を参考に余裕を持った計画を立てましょう。