中古マンションのリノベーションにかかる費用はどのくらい?費用相場やリノベーション事例について紹介
中古マンションをリノベーションする際に気になるのが費用についてでしょう。
自分好みのデザインにできるのが魅力なリノベーションですが、予算には限りがあるため費用をあらかじめ把握してからプランを立てるのがおすすめです。
「リノベーションにかかる費用相場?」
「おしゃれなりな部屋にするためにはどのくらいの金額が必要?」
今回はこのような疑問を持っている方のために、費用相場やリノベーション事例について紹介していきます。
リノベーションとは?
リノベーションとは古くなった住まい全体を刷新し、新たな価値を生み出すことを目的として行う工事のことです。
リノベーションと似た言葉としてリフォームがありますが、リフォームは劣化した箇所を元の状態に戻す工事のため、目的は大きく異なります。
リノベーションは間取りの変更や新しい設備の取り付けなどを行う場合もあるため、工事が大規模になります。
また、設備の品質や素材にこだわることで、費用が高額になることもあるでしょう。
リノベーションにかかる費用の相場
3LDKの中古マンションをリノベーションした場合、リノベーションのプランニングにもよりますが、100万円~500万円程度かかるでしょう。
また、間取り変更など元々の住まいを大きく変えるフルリノベーションの場合は1,000万円以上かかる場合もあります。
以下では、場所ごとの費用について一覧にまとめてありますので、参考にしてください。
洗面所のリノベーション費用相場
項目 | 費用相場 |
洗面台本体の交換 | 10万~30万円 |
グレードアップやオプション追加 | 50万~1000万円 |
浴室のリノベーション費用相場
項目 | 費用相場 |
ユニットバス本体の交換 | 50万~80万円 |
ユニットバス本体の補修 | 30万~60万円 |
浴室の補修 | 20万円~ |
浴室の交換 | 100万円~ |
トイレのリノベーション費用相場
項目 | 費用相場 |
便器本体の交換 | 15万~ |
壁紙や床材の交換 | 10万~30万円 |
キッチンのリノベーション費用相場
項目 | 費用相場 |
キッチン本体の交換 | 50万~300万円 |
付属品の交換 | 5万~30万円 |
リノベーションをするメリットとデメリット
リノベーションを行うメリットやデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
それぞれを理解せずに施工をしてしまうと、リノベーションが完成してから、「こんなはずではなかった」と後悔する結果になってしまうかもしれません。
メリットについて
費用を抑えて理想の住まいを手に入れられる
中古マンションは新築マンションを購入するのに比べて20%~30%も安く購入することができます。
マンション価格は築年数により変動し、築20年が経つと価格の下落が緩やかになります。
また、理想の住まいを手に入れる方法として新築の注文住宅を購入する方法もありますが、立地によっては中古マンションを購入してリノベーションするのと比べて3倍以上もかかる場合もあります。
物件探しの選択肢が増える
住まいの購入を検討する際は希望するエリアを絞り込み、その範囲から探すのが一般的ですが、新築の物件はタイミングが合わないと流通していないため、エリアの範囲を広げて探さなければなりません。
一方、中古マンションはすでにあるマンションの中から探すことができるため、エリアだけでなく、2LDK・4LDKなど家族構成に合わせて広さも選びやすいです。
デメリットについて
工事期間は別の場所に住まなければならない
中古マンションは物件を購入した後からリノベーションの工事が始まるため、工事が完成するまでは購入した家に住むことができません。
当然ながら工事期間は別の場所に住まなければならないため、ローンを借りている場合は、2重の支払いが発生します。
工事期間がどのくらいかかるのかの目安も見積をもらった段階で聞いておくと良いでしょう。
住宅ローンの金利が高くなる
中古マンションを購入してリノベーションする場合は、費用が高額になるため、金融機関から借り入れを行い支払う選択をする方が多いでしょう。
住宅ローンは物件を購入した場合にのみ利用できるローンです。
すでに所有している物件をリノベーションしたり、購入から数年後にリノベーションする場合は住宅ローンを利用できません。
リノベーションだけを行う場合はリフォームローンで借り入れを行いますが、住宅ローンと比べて金利が高いため、リノベーションは物件購入と同時に行うのがポイントです。
中古マンションのおしゃれなリノベーション事例3選
「白×木×開放感」でつくる憧れの海外の家
リビングの中央にはステンレス製のアイランドキッチンを配置し、壁面にはブリックタイルを採用することで、料理をする音が室内全体のBGMになりそうな海外風の家にリノベーションした事例です。
また、壁いっぱいの大きさの窓は依頼者様のこだわりで、昼間は明るく、夜になるとキッチンの上に設置された電球が落ち着く大人の空間を演出してくれます。
こちらのリノベーションにかかった費用は約900円です。
素材にこだわってつくる開放感のあるお部屋
こちらの事例では、「インダストリアル」「ナチュラル」「アーバン」なテイストの内装に仕上げました。
もともと4DKだった住まいを2人暮らし用の2LDK + WTCの間取りに変更し、特徴である約100㎡の広さを存分に活かした開放感のある空間を演出しています。
また、キッチン部分は素材にこだわり、収納棚などに木材を取り入れることでインダストリアルなテイストのアクセントとなっています。
リノベーションにかかった費用は約1,100万円です。
中古マンションで叶えるスマートハウス
シンプルで素材感のあふれる空間をテーマに、白を基調としたホテルライクな住まいにリノベーションした事例です。
そして、ご依頼者様の要望でロボット掃除機が移動しやすいよう段差のない室内を実現しています。
また、リビングとダイニングの境目は「グレー」と「木材」の床材で仕切り、キッチンの幅も同じにすることで、メリハリのあるリビングダイニングが特徴です。
2人暮らしを想定したこちらの住まいは約900万円をかけ、2LDK + WICを1LDK + WICに間取り変更しています。
リノベーションで失敗しないための注意点
リノベーションを行う前に抑えておくべき注意点についても解説します。
これから解説する注意点を参考にしていただければ、リノベーションに失敗する可能性は低くなるでしょう。
プラン通りのリノベーションができるか構造をチェックしておく
建物の構造によって、間取り変更等の大規模工事を行うことができない場合があります。
マンションの構造は「ラーメン構造」と「壁式構造」の2つに大きく分けられ、壁式構造の物件は壁が住まい全体を支えているので、間取りの変更を行うことができません。
間取りの変更を検討している方はラーメン構造の物件を選ぶようにしましょう。
マンションの構造については、不動産会社やリフォーム会社のサイトなどで確認することができます。
マンションの管理規約をチェックしておく
マンションには住人が快適に生活するためのルールが管理規約として定められています。
リノベーションに関する規約も定められている場合があるため、中古マンションをリノベーションする際は必ず確認をしてください。
管理規約の情報は管理会社に問い合わせをすれば見せてもらうことができます。
あらかじめ見積もりをチェックしておく
フルリノベーションは工事が大規模になるため、費用も高額になるケースがほとんどです。
おしゃれな家にしたい気持ちが先行してしまうと、予算を超えてしまうため、希望する条件に優先順位を付けましょう。
そして、リノベーション会社の人に一度見積もりをもらうのがおすすめです。
無料相談をしているリノベーション会社は数多くあるため、相談をしながら信頼できる会社を選ぶのも良いでしょう。
まとめ
今回は中古マンションのリノベーションにかかる費用について紹介しました。
費用の相場は100万円~500万円程度ですが、間取り変更などの大規模工事が必要な場合は1,000万円以上もかかる可能性があります。
物件の購入費用も考えると総額は高くなるため、住宅ローンの利用をすることをおすすめします。
また、デザインや設備にこだわりすぎてしまうと予算をオーバーしてしまうので、優先順位をつけて、複数のリフォーム会社に相談と見積もりをもらうようにしましょう。
中古マンションを購入してリノベーションを考えている方は本記事を参考にしてください。