一戸建てのおしゃれなリノベ事例|費用相場やリノベーション時の注意点を解説!
近年、不動産価格の高騰が騒がれていますが、中古の一戸建てを購入してリノベーションすれば、費用を抑えて新築同様のマイホームを手に入れることができます。
また、内装や間取りを自由に設計できるため、理想の住まいを実現できるでしょう。
本記事では一戸建てのおしゃれなリノベ事例や費用相場、注意点について紹介します。
一戸建てのリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
一戸建てリノベーションの種類
一戸建てリノベーションの主な種類は以下の3つです。
・部分的なリノベーション
・内部のスケルトンリノベーション
・内外部のスケルトンリノベーション
一戸建てはマンションと違い、住まい全体を個人が所有しているため、内装や設備の交換だけでなく外観までリノベーションすることができます。
各種類について詳しく解説していきます。
部分的なリノベーション
部分的なリノベーションは、内装や設備の一部を新しくする工事のことを言い、一般的に築年数の浅い戸建てを購入した場合に行われます。
部分的な工事とはいえ、劣化した箇所が新しくなるため、暮らしの快適性が向上します。
ただし、間取り変更や増築を行う場合は、大規模な工事が必要なので注意が必要です。
内部のスケルトンリノベーション
内部のスケルトンリノベーションは、外壁や屋根は解体せずに建物の内部のみをスケルトンリノベーションする工事のことを言います。
天井・間仕切り壁・床を全て解体するため、室内が躯体だけの状態になります。
大幅な間取り変更や壁の内側・床下に断熱材を入れるためにスケルトンリノベーションは行われることが多いです。
ただし、内部のスケルトンリノベーションでは外観をリノベーションしないため、費用を抑えられますが、外観は古い状態のままです。
内外部のスケルトンリノベーション
内外部のスケルトンリノベーションは、住宅の土台・柱・梁などの主要構造のみを残し、全てを解体して建て直す工事です。
外壁や屋根も一度解体するため、中古戸建てが新築のように生まれ変わります。
また、建物のほとんどを解体するため、構造部分の劣化も目視で確認して補修できます。
中古一戸建ては新築一戸建てと比べると耐震性が低い傾向にありますが、内外部のスケルトンリノベーションを行うことで、耐震補強工事も同時に行えることがメリットです。
一戸建てのリノベーション事例3選
ここからは一戸建てのリノベーション事例を3つ紹介します。
白を基調にしたシンプルな戸建て
壁紙を白で統一し、シンプルなデザインにリノベーションしたこちらの戸建てのリノベーション事例です。
白を基調にすることで部屋全体が明るい雰囲気になり、大きな窓を採用することでリビングに自然光が入る設計となっています。
また、インテリアにはグレーを多く取り入れることで、メリハリをつけているのが特徴です。
そして、写真手前にあった部屋の壁を撤去し、リビングを広くすることで、家族と過ごす時間が楽しくなるリビングに間取り変更を行っています。
木材を贅沢に使った落ち着きのある戸建て
ドアや窓枠にも木材を使用し、木の温かみを感じられる戸建てにリノベーションしています。
また、梁をむき出しにして天井の高さを出すことで、ゆとりのある空間を演出しているのが特徴です。
リビングスペースに家具やインテリアを置かないことで、落ち着きのある戸建てに仕上がっています。
高級感のあるおしゃれな戸建て
お客様の希望で大型のテレビを壁掛けにし、高級感のあるリビングに仕上げています。
また、テレビ上部に横スリット窓を取り入れるのがおしゃれなポイントです。
壁紙もバランスを考えながら違う素材を使用するなど、こだわりの詰まった戸建てとなっています。
中古一戸建てを購入してリノベーションするメリット
ここからは、中古一戸建てを購入してリノベーションするメリットについて解説します。
中古一戸建てのリノベーションを検討している方は、メリットを把握しておきましょう。
メリット1.新築の一戸建てを購入するよりも費用を抑えられる
従来は新築の分譲一戸建てを購入したり、土地を用意して注文住宅を建てるのが一般的でしたが、最近は中古一戸建てを購入してリノベーションするケースも増えています。
中古一戸建てを購入してリノベーションする最大のメリットは、住宅取得費を抑えられることにあります。
当然ながら新築戸建てよりも中古戸建ての方が物件価格は低いです。
リノベーション費用を差額以内に収めれば、新築同様の一戸建てを安く手に入れられるでしょう。
メリット2.理想の間取りに変更できる
中古一戸建てを購入してリノベーションすることで、家族構成やライフスタイルに合わせて間取りを理想どおりに変更することができます。
新築の分譲一戸建ての場合は、すでに間取りが決められているため、家族の人数に対して部屋が少ない場合もあるでしょう。
全ての部屋を有効に活用したい方や生活動線を考えた間取りにしたい方は、中古一戸建てのリノベーションをおすすめします。
メリット3.良い条件のエリアで物件を見つけられる可能性が高い
駅や商業施設の近くなど、人気の高いエリアにはすでに建物が建っているため、タイミング良く空いている土地や販売されている新築戸建てを探すことは難しいでしょう。
しかし、中古一戸建てであれば、既存の住宅が対象となるため、希望するエリアで物件を見つけられる可能性が高いです。
エリアにこだわりたい方は、中古一戸建ても選択肢の1つとして検討してみると良いでしょう。
一戸建てリノベーションにかかる費用
一戸建てリノベーションの費用相場は500万〜2,000万円と幅広く、施工内容や工事の規模によって大きく変わります。
リノベーションプランを全て決めてからでないと、正確な費用を算出できないため、以下の表を目安にしてください。
施工内容 | 費用相場 | |||
500万円〜 | 1,000万円〜 | 2,000万円〜 | 2,500万円〜 | |
内装(壁・床・天井)を一新 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
間取り変更 | △ | △ | ◯ | ◯ |
水回り(キッチン・浴室・トイレ)設備を一新 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ |
外観を一新 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ |
外構を一新 | ✕ | ✕ | △ | △ |
窓サッシの交換 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
耐震補強・断熱リノベーション | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
一戸建てをリノベーションする際の注意点
ここからは、一戸建てをリノベーションする際の注意点を解説します。
注意点1.自由に間取り変更できない構造がある
間取りを自由に変更できることがリノベーションを行うメリットの1つですが、建物の構造によっては間取り変更に制限がかかる場合もあります。
例えば、木造一戸建ての構造は大きく「造軸組工法」と「ツーバイフォー(2×4)工法」の2つに分けられます。
造軸組工法は柱や梁が建物を支えているため、壁をある程度自由に撤去しても構造に大きな影響はありません。
一方、ツーバイフォー(2×4)工法は壁が建物を支えているので、壁を撤去してしまうと建物が崩れてしまう可能性があります。
自由に間取りを変えたい方は、造軸組工法の一戸建てを選ぶと良いでしょう。
注意点2.旧耐震基準の一戸建ては耐震性が低い
建物の耐震基準は建築基準法によって定められています。
そして、1981年の大改正以前の基準を「旧耐震基準」、以降の基準を「新耐震基準」と言われています。
建材や地盤にもよりますが、旧耐震基準で建てられた一戸建ては新耐震基準の一戸建てよりも耐震性が低い傾向にあるため注意が必要です。
中古一戸建ての耐震性に不安を感じている方は、購入前にインスペクションを行うと良いでしょう。
注意点3.物件によってはローンの審査が通りづらい
一戸建てのリノベーションには1千万円以上の費用がかかることもあります。
そのため、ローンを利用して資金を準備したいと考えている方も多いでしょう。
ただし、建築基準法や都市計画法の改正により、再建築不可とされている物件が存在します。
再建築不可物件は相場よりも安い価格で購入できますが、建て直しができないことから資産生が低く、建物を担保にして借り入れるローンの審査が通りづらい傾向にあります。
再建築不可物件をリノベーションする場合は、自己資金で支払える金額で収まるか見積もりを確認しましょう。
まとめ
費用を抑えて理想のマイホームを手に入れたい方は、一戸建てのリノベーションがおすすめです。
リノベーションを行えば、内装や設備を新築同様に新しくしたり、家族構成やライフスタイルに合わせた間取りに変更することができます。
ただし、中古の一戸建てを購入してリノベーションする場合は、構造や耐震性、ローン審査の通りやすさなど、注意しなければならない点がいくつかあります。
一戸建てのリノベーションを検討している方は、施工実績のあるリノベーション会社に一度相談しましょう。