スケルトンリノベーションで何ができる?コーディネーターが解説します!
中古マンションの部屋を建物の骨組み(スケルトン)だけの状態にし、ほぼゼロの状態から間取りやデザインをつくり込んでいく「スケルトンリノベーション」。
以前、その魅力についてこちらのコラムでお伝えしましたが、実際にスケルトンリノベーションを行うとなると、またさまざまな疑問が湧いてくると思います。
そこで今回は、スケルトンリノベーションの疑問・質問について、プロシードデザインのコーディネーター・田代が詳しくお答えします♪
スケルトンリノベーションでできること、難しいこと
Q.スケルトンにしたマンションの部屋を初めて見ましたが、こんなに何もない状態なんですね!
【田代】普段はあまり目にすることがないと思いますが、内装を全部剥がすとこんな風になっているんですよ。この状態から間取りをつくっていくので、お客さまの好きなように住みやすいお家をつくることができます。ただし、パイプが通っているところやダクトの位置は変えることができないので、そこだけは注意していただく必要があります。
Q.パイプなどの位置は、壁を壊す前にわかる方法があるんですか?
【田代】あります。建物の「竣工図(新築時の設計図面)」を見れば給排水管や換気設備がどうなっているのかわかりますから、私たちはプランニングに入る前に必ずこれらの書類を確認させてもらって、それに応じて間取りを作っています。ただし、昔のマンションだとパイプが壁に埋め込まれていることもあり、それは解体してみないとわかりません。その場合は追加の工事が必要となるのでご了承ください。
見て納得!スケルトンリノベーションの豆知識あれこれ
Q.こちらのマンションは天井が高いですね!
【田代】そうですね。普通は梁の下のところ(写真の青い点線の高さ)に天井があるのですが、今は天井板も取り払っている状態で、より天井高が上がっているので高く感じると思います。このまま天井板を張らずに、梁を見せたまま(=スケルトン天井)にすることもできますよ。お部屋の開放感を高めたい場合にオススメです。
Q.それはいいですね♪どんな物件でもスケルトン天井にできるんですか?
【田代】写真のようにコンクリートの状態が良ければ可能ですが、時々、劣化が進んでいたりして難しい場合もあります。これも、壁を剥がしてみないとわからないのである種の賭けですね。もっとも、こちらの物件は築19年でもこんなに綺麗ですし、過去には築47年の物件をスケルトン天井にしたこともありますから、気軽にご相談いただければと思います♪
▼スケルトン天井の事例はこちら
https://re-proceeddesign.com/works/メンタルを満たしてくれる家/
1点、注意していただきたいのは、天井につける照明です。ペンダントライトをつける場合はこのままの天井高でOKですが、ダウンライトの場合は天井板に埋め込む必要があるので、今よりも少し低い位置に天井がくる形になります。そのあたりも含めてプランニングの際に細かく打ち合わせをしていきますから、ご安心ください。
Q.壁のクリーム色っぽい部分は何ですか?
【田代】これは断熱材です。この上に、内装の下地となる壁を張っていきます。この物件は工事途中なので、まだ下地の一部が残っている状態(写真左手の白い部分)ですね。
Q.この下地の壁を取り払わずにそのまま利用することもできますか?
【田代】できないわけではありませんが、一度剥がして張り替えた方がきれいに仕上がりますから、多くの場合は張り替えをオススメしています。下地を残してクロスだけ張り替えることも可能ですが、古い物件の場合は壁の小さな凹みなどが意外と目立ってしまうので。
Q.なるほど。現場を見ながら教えてもらうと、より理解が深まりますね!
【田代】今後もこのようなスケルトン状態の現場見学会を開催していく予定なので、興味のある方はぜひイベントページをこまめにチェックしてください!
写真のスケルトン状態だったマンションは、この度リノベーション工事が完了し新しい住まいに生まれ変わりました♪
8月31日(土)・9月1日(日)、7日(土)8日(日)に完成見学会を開催予定となっていますので、ご覧になりたい方はご予約の上、ご来場ください!
▼ご予約・お問い合わせはこちらから
https://re-proceeddesign.com/inquriy_reserve/
多くのご参加お待ちしています^^