予算2000万円でどこまでリフォームできる?リフォーム費用の相場と施工事例を紹介
住宅のリフォームを検討する際に、まず気になるのが費用とどこまでリフォームできるかでしょう。
そこで今回は予算2,000万円を1つの目安として、施工事例を挙げながらどこまでリフォームすることができるか紹介します。
また、予算2,000万円でリフォームできないケースや費用相場についても解説するので、リフォームの予算をこれから決める方も参考にしてください。
予算2000万円でできるリフォーム
まずは予算2,000万円でできるリフォームを以下の4つに分けて説明します。
1.内装のフルリフォーム
2.外装のフルリフォーム
3.水回りのリフォーム
4.間取り変更
内装のフルリフォーム
築年数の古い住まいは自然と劣化していき、気をつけて生活していても知らない間に傷つけてしまっているものです。
築30年を経過した家はリフォームが必要になると一般的に言われているため、リフォームを行う目安として考えておくと良いでしょう。
また、内装をリフォームすることで、劣化した箇所を修復するだけでなく、デザインや雰囲気を変えられるメリットもあります。
予算2,000万円では、以下のような内装リフォームを行うことが可能です。
・壁紙や床材の張り替え
・和室を洋室に変更
・押入れをウォークインクローゼットに変更
内装のリフォームは使用する素材やリフォームの範囲によって費用が変わるため、費用を抑えたい方はリフォーム会社と相談しながらプランを決めましょう。
外装のフルリフォーム
戸建て住宅の場合、紫外線や雨風などの影響を受ける外装が最も劣化しやすい箇所と言われています。
そして、築年数が経過することで、塗装が剥がれてしまったり、ひび割れが起こったりしてしまい、外観にも悪い影響を与えてしまうでしょう。
外装リフォームは2,000万円以内で十分行うことができ、建物に以下のようなメリットを与えてくれます。
・紫外線や雨風から家を守る
・断熱性を高められる
・防水機能を追加できる
・家の資産価値が高まる
外装に劣化や汚れが目立つと感じている方は、外装リフォームがおすすめです。
しかし、マンションのような集合住宅の外装は共用部分にあたり、個人の判断でリフォームできないので注意しましょう。
水回りのリフォーム
他のリフォームと比べて費用がかかる水回りですが、予算2,000万円であれば水回り全体を十分リフォームすることができるでしょう。
水回りを家族全員が毎日使う場所であることから劣化しやすく、10~20年を目安にリフォームした方が良いと言われています。
また、普段見ることのない配管も経年劣化により、サビが発生して生活用水に溶け込んでしまったり、ひび割れが原因で水漏れを引き起こす可能性があります。
水回り全体をリフォームする際は、外から見えない部分も確認し、適切にメンテナンスを行いましょう。
水回りをリフォームするメリットには以下のようなことが挙げられます。
・最新設備に交換することで光熱費の削減が期待できる
・家事の効率が上がる
・設備の劣化によるトラブルを未然に防げる
間取り変更
リフォームの予算が2,000万円あれば、家の間取りを比較的自由に変更することができるでしょう。
間取り変更は以下のような人におすすめです。
・広々としたリビングにしたい人
・開放的な住まいづくりをしたい人
・使わなくなった部屋を有効活用したい人
・家事効率を考えた導線にしたい人
・バリアフリーな住環境にしたい人
生活のしやすさを向上させるリフォームとして、間取り変更は有効な手段です。
既存の間取りに満足していない人は、家族構成やライフスタイルに合わせて
間取り変更することをおすすめします。
予算2000万円でリフォームできないケース
ここからは予算2,000万円でリフォームできないケースについて解説します。
広い戸建てをフルリフォームする場合
一般的な戸建て住宅の広さは30〜40坪程度ですが、その広さの戸建てをフルリフォームする場合は2,000万円を超えてしまう可能性が高いです。
部分的なリフォームであれば解体を伴わないケースが多いですが、フルリフォームを行う場合は住宅の解体が必要になり、撤去・廃棄費用が加算されてしまいます。
ただし、一般的な戸建て住宅より小さかったり、解体を伴わないリフォームを行う場合は2,000万円に収まるかもしれません。
スケルトンリフォームを行う場合
柱や梁などの躯体部分を残し、残りの建材を解体してリフォームすることをスケルトンリフォームと言います。
大規模な間取り変更を行う際に用いられるリフォーム方法で、比較的大規模な工事が必要となります。
そのため、施工範囲によっても異なりますが、予算2,000万円を超えてしまう可能性もあるので注意が必要です。
完全に分かれている二世帯住宅にリフォームする場合
既存の物件をリフォームして、共用スペースがなく、完全に分離した二世帯住宅にする場合は2,000万円以上費用がかかる可能性があります。
費用が高額になってしまう理由は、キッチンやトイレなどの設備を世帯別に用意する必要があることです。
設備のグレードによっては、一箇所のリフォーム費用で数百万円かかるケースもあるため、予算に合わせて設置する設備のグレードを選びましょう。
リフォームの費用相場
施工箇所別に主なリフォームの費用をまとめたので、以下を予算を決める際の参考にしてください。
水回りのリフォームにかかる費用
施工箇所 | 費用相場 |
キッチンの交換 | 80万〜200万円 |
お風呂の交換 | 60万〜150万円 |
トイレの交換 | 30万〜60万円 |
洗面所の交換 | 10万〜30万円 |
内装のリフォームにかかる費用
施工箇所 | 費用相場 |
壁紙の張り替え | 1,100〜1,500円/㎡ |
床材の張り替え | 4万〜17万円/6畳 |
間取り変更 | 100万~300万円 |
和室を洋室に変更 | 50万~90万円 |
外壁や屋根のリフォームにかかる費用
施工箇所 | 施工方法 | 費用相場 |
外壁 | 塗装 | 90万~100万円 |
重ね張り | 120万~220万円 | |
張り替え | 150万~240万円 | |
屋根 | 塗装 | 50万~100万円 |
重ね葺き | 100万~150万円 | |
葺き替え | 150万~200万円 |
予算2000万円でリフォームした事例
ここからは予算2,000万円でリフォームした事例について紹介します。
子育てに快適なやさしいお家
内装にこだわり、白と木目をベースにナチュラルウッドなデザインに仕上げています。
また、リビングに隣接した子供部屋は、キッチンに立っても視線が合うような造りとなっているため、子育てのしやすさに配慮されています。
景色を楽しむ最上階のお家
最上階からの眺望と天井高を最大限に活かすLDKの配置と家事動線を意識して間取りを実現しています。
また、景色を眺めながら複数人で立てるキッチンは、料理・配膳しても行き交える広さで 家族で楽しく料理ができるでしょう。
真鍮を取り入れた北欧フレンチのお家
LDKは、リビング・ダイニング・キッチン・和室が「ゆるやか」に繋がって、あちこちに心地よい居場所が見つかる空間に仕上げています。
また、洋風スタイルの部屋と合うように、和室の畳にはデザイン性と耐久性に優れた琉球畳を採用しています。
まとめ
予算2,000万円あれば、戸建てとマンションのどちらも室内はフルリフォームやリノベーションすることができるでしょう。
ただし、戸建てをリフォームする場合、外装も施工範囲に含めると2,000万円を超えてしまう可能性があります。
また、中古物件を購入してリフォームする場合は、物件の取得費用が追加でかかるため、注意してください。
予算が足りない方は住宅ローンやリフォームローンの利用を検討してみてはいかがでしょうか。今回の記事の情報を参考に活用してみてください。