リノベーション済みデザイナーズ賃貸物件とは?メリット・デメリットや住む際の注意点を紹介!
一人暮らしをするために賃貸物件を探している人の中で、部屋のデザイン性を重視している方は多いでしょう。
そのような方におすすめなのが、リノベーション済みのデザイナーズ物件です。
近年、他の賃貸物件と差別化を図るために、デザイン性の高い新築賃貸物件が増えています。
しかし、特殊な工事が行われていたり、特別な素材が使われていたりすることで、一般的な賃貸物件と比べるとデザイナーズ賃貸物件の家賃は高い傾向にあります。
一方で築年数の経った住まいをリノベーションした物件は、デザイナーズ物件のような内装のお部屋に家賃を抑えて住むことが可能です。
そこで今回は、リノベーション済みデザイナーズ賃貸に住むメリットやデメリット、注意点を紹介します。
リノベーション済みデザイナーズ賃貸とは?
リノベーション済みデザイナーズ賃貸とは、既存の賃貸物件の内装や間取り、設備などを大規模な工事によって作り変えた賃貸物件です。
さまざまな理由でリノベーションが行われますが、デザイン性が高く、おしゃれなお部屋に住みたい方におすすめです。
特に、リノベーション済みデザイナーズ賃貸と言われる物件は、他の賃貸物件と差別化を図るために、特徴的な内装や最新設備が整っている傾向にあります。
また、リノベーションとリフォームを同じ言葉として認識している方も多いと思いますが、リフォームは劣化した箇所を部分的に修繕する工事のため、部屋全体が綺麗になっているとは限りません。
内装のおしゃれさや設備の機能性を重視したい方は、リノベーション済みデザイナーズ賃貸を選んでみるのも良いでしょう。
リノベーション済みデザイナーズ賃貸に住むメリット
ここからはリノベーション済みデザイナーズ賃貸に住むメリットを紹介します。
・内装がおしゃれ
・新築物件よりも比較的家賃が安い
・最新設備が整っている
内装がおしゃれ
リノベーション済みデザイナーズ賃貸は、部屋全体のクロスや床材を貼り替えているため、綺麗な内装になっている場合が多いです。
また、白のクロスに木目のフローリングのような一般的な賃貸物件で多い内装ではなく、アクセントカラーを取り入れていたり、奇抜なデザインの物件もあるため、自分好みの部屋を見つけることができるでしょう。
そして、クロスや床材以外に、収納棚や照明もデザイン性が高い傾向にあります。
新築物件よりも比較的家賃が安い
基本的に賃貸物件の家賃は、築年数が古くなるにつれて安くなります。
そのため、リノベーション済みデザイナーズ賃貸であれば、新築物件のような新しくおしゃれな住まいに家賃を抑えて住むことが可能です。
最新設備が整っている
リノベーション済みデザイナーズ賃貸には、温水洗浄便・システムキッチン・浴室乾燥機など、最新の人気設備が整っている場合が多いです。
また、収納も一般的なクローゼットからウォークインクローゼットやウォークスルークローゼットに変更されていて、収納スペースが足りないという問題を解消してくれます。
新築物件は建設費を抑えるために設備を整えていないこともあるので、設備を重視して賃貸物件を探している方は、リノベーション済みデザイナーズ賃貸がおすすめです。
リノベーション済みデザイナーズ賃貸に住むデメリット
リノベーション済みデザイナーズ賃貸はメリットがある一方でデメリットもあります。
メリットだけでなくデメリットも確認しておきましょう。
・外観が古い
・耐震性が低い
・電気容量を少ない
外観が古い
リノベーション済みデザイナーズ賃貸は室内だけをリノベーションしているため、建物の外観は古いままになっていることが多いです。
外壁塗装を行う目安は約10年と言われており、築10年が経過するだけで建物の外観には劣化が見え始めます。
さらに築年数が経過すると劣化も進んでいくため、賃貸物件に外観の綺麗さを求めている方にとっては大きなデメリットと言えるでしょう。
耐震性が低い
建物の耐震基準は建築基準法によって定められています。
また、建築基準法は定期的に改正され、耐震基準は引き上げられているため、中古物件よりも新築物件の方が耐震性が高いです。
特に1981年6月の改正で大幅に耐震基準が変わったため、それ以前に建築確認を受けた物件を「旧耐震基準」と言います。
旧耐震基準のリノベーション済みデザイナーズ賃貸を検討している方は、耐震性が低い可能性があることを理解しておきましょう。
電気容量が少ない
賃貸物件のような集合住宅の場合、建物全体で同一の電気容量が設定されていることが多いです。
しかし、リノベーション済みデザイナーズ賃貸は、電気を消費する設備が新しく取り付けられたことで電気容量が足りず、ブレーカーが落ちてしまう可能性が高いです。
リノベーション済みデザイナーズ賃貸に住む際の注意点
賃貸物件は自由に契約を解除して新しい住まいに移り住むこともできますが、違約金を支払わなければならない可能性もあり、引っ越し費用もかかってしまいます。
そのため、リノベーション済みデザイナーズ賃貸に住む予定の方は、注意点もあらかじめ把握しておきましょう。
リノベーションを行った箇所を確認する
目に見える箇所はどのようなリノベーションが行われたのか内見時に確認することができますが、壁の内側や配管など目に見えない部分は確認することができません。
目に見えない箇所に問題があり、そのままになっていると入居後のトラブルに繋がる可能性があるため、契約前に不動産会社に確認をすることをおすすめします。
十分な電気容量があるか確認する
前述したように、築年数の古い集合住宅は電気容量が少ない傾向にあります。
電化製品を複数使ったときにブレーカーが落ちてしまわないように、リノベーション済みデザイナーズ賃貸に住む際は電気容量を必ず確認しましょう。
また、どの電化製品がどのくらいの電気容量を使うかを把握しておくことで、ブレーカーが落ちないように調整することができます。
築40年以上の物件は避ける
築年数が古い物件は、外観が古いことや耐震性が低いことなど、デメリットがいくつかあります。
そのため、築年数が古すぎるリノベーション済みデザイナーズ賃貸は避けた方が良いでしょう。
特に築40年以上の物件は旧耐震基準に該当するため、物件を検索サイトで探す際に「築30年未満」という条件を加えることをおすすめします。
中古マンションを購入してリノベーションする選択肢も考えよう
リノベーション済みデザイナーズ賃貸物件に注目が集まり始めたのは最近のため、市場に流通している数はあまり多くありません。
そのため中古マンションを購入してリノベーションする選択肢も考えておくと良いでしょう。
ここからは中古マンションを購入してリノベーションした事例を紹介していきます。
快適に暮らせる都心の小さな家
こちらの物件は、都市部の駅に近いエリアにあり、利便性の高さが特徴です。
「木目と白をベースに黒と緑を入れたい」というお客様の希望に沿って、落ち着いたカジュアルなデザインに仕上げています。
2LDKを1LDK+ウォークインクローゼットに間取り変更したことで、賃貸物件で課題となる収納の少なさも解消しています。
現代アートミュージアムのようなおしゃれな家
こちらは、部屋全体にお洒落な家具・雑貨・絵画をディスプレイしたいというお客様の要望を実現した住まいです。
インダストリアル・モダン・コンクリートをコンセプトにシンプルだけどかっこいい内装に仕上げています。
また、コンクリート打ちっぱなしの天井とむき出しの配管で無機質な印象の部屋になり、現代アートミュージアムのような雰囲気を演出しています。
まとめ
今回は、リノベーション済みデザイナーズ賃貸に住むメリットやデメリット、注意点を紹介しました。
新築の賃貸物件のような新しくおしゃれな部屋に、比較的安い家賃で住めるため、賃貸物件を選ぶ際にデザイン性を重視している方はおすすめです。理想の暮らしを実現しましょう。
しかし、外観の古さや耐震性の低さなどデメリットもあります。
契約した後に後悔したくない方は、メリットとデメリットを比較して慎重に選びましょう。