設計事務所にリノベーションの依頼をするべき?メリット・デメリットや費用相場を解説
リノベーションを検討している方の中には、どこへ相談したら良いか迷っている方も多いのではないでしょうか?
ハウスメーカーや工務店、リフォーム会社などに依頼するのが一般的ですが、設計事務所に相談することも選択肢の一つです。
そこで今回は、設計事務所にリノベーションの設計を依頼するメリット・デメリットや費用相場について紹介していきます。
設計事務所とは?
建物の設計を本業とする建築家が所属する組織を設計事務所と呼びます。
リフォーム会社や工務店は、設計した図面をもとに自社で施工を行いますが、設計事務所は直接施工を行わないのが特徴です。
また、設計事務所は、少人数だけで運営している「アトリエ系設計事務所」や大人数で大規模な建築物を設計する「組織設計事務所」などに分かれます。
設計事務所の方針にもよりますが、オフィスビルや商業施設だけでなく、一般的な住居のリノベーションに対応している設計事務所も少なくありません。
設計事務所に依頼した場合の流れ
設計事務所にリノベーションの設計を依頼した場合の流れは次のとおりです。
1.設計事務所を探す
2.リノベーションプランの設計を依頼する
3.予算内で施工会社を探す
4.着工
5.施工管理
6.完工
基本的に設計事務所はリノベーションプランの設計までを担当し、工事は施工会社が行います。
そのため、設計事務所に依頼する場合は、施工会社を探す手間がかかる点に注意してください。
設計事務所にリノベーションを依頼するメリット
ここからは設計事務所にリノベーションを依頼するメリットを紹介します。
・デザイン性の高さが期待できる
・設計の自由度が高くなる
メリット1.デザイン性の高さが期待できる
設計事務所には建築家が所属していて、建物の設計を本業にして生計を立てているため、デザイン性の高さが期待できます。
リフォーム会社や工務店がデザイン性に劣っているわけではありませんが、設計事務所にはデザインに特化させて設計した事例が多く、これまでの経験からノウハウが蓄積されています。
また、間取りやデザインの引き出しが多いので、リノベーションでおしゃれな住まいを手に入れたい方は設計事務所への依頼がおすすめです。
メリット2.設計の自由度が高くなる
リフォーム会社や工務店に設計の依頼をした場合、施工のしやすさも考慮に入れて設計を行いますが、設計事務所は直接施工しないため、自由度高く設計を行う傾向にあります。
特に大手リフォーム会社は、あらかじめ決められている基本プランから選ばなければならないケースもあるため、完全オーダーメイドで設計することが難しいでしょう。
細かい部分までこだわりたい方は、設計の自由度が高い設計事務所が適しています。
設計事務所にリノベーションを依頼するデメリット
ここからは設計事務所にリノベーションを依頼するデメリットについて紹介します。
・設計料が高くなる
・施工費用も高額になりやすい
・設計を依頼するだけで費用が発生する
・希望通りの設計事務所が見つからない
・快適性が犠牲になってしまう可能性がある
・完成まで時間がかかる
デメリット1.設計料が高くなる
リフォーム会社や工務店に設計を依頼した場合の設計料は、総工費の10〜15%が相場と言われています。
つまり、リノベーション費用が1000万円の場合、設計料は約100万円程度です。
一方で設計事務所の設計料は高めに設定されているため、同じ予算だと建材や設備のグレードを妥協しなければならないでしょう。
デメリット2.施工費用も高額になりやすい
設計事務所にリノベーションプランの設計を依頼した場合、細部までこだわれるメリットがある一方で施工箇所が多くなり、施工費用が高額になりやすいです。
コストを抑えたプラン内容を設計事務所に考えてもらうことも可能ですが、設計事務所に依頼する良さが無くなってしまいます。
設計事務所に設計を依頼しようと考えている方は、デザインとコストのバランスを考えるようにしましょう。
デメリット3.設計を依頼するだけで費用が発生する
設計事務所は工事による収益がないため、契約や発注をしなくても設計を依頼した段階で費用がかかるので注意が必要です。
設計事務所に相談する場合は、どこまで無料で相談できるかあらかじめ確認してください。
また、複数の設計事務所に見積もりをもらって比較することも難しいため、設計事務所選びは慎重に行いましょう。
デメリット4.希望通りの設計事務所が見つからない
設計事務所にはさまざまな種類があり、一般住居のリノベーションに対応していない場合もあります。
そのため、住宅リノベーションに対応している設計事務所を見つけるのに苦労するでしょう。
また、建築家によって得意なデザインやコンセプトは異なるため、施工事例を確認しながら自分の好みや目的に合う設計事務所を見つけてください。
デメリット5.快適性が犠牲になってしまう可能性がある
設計事務所にリノベーションプランの設計を依頼するとデザイン性の高いおしゃれな住まいを提案してもらえます。
しかし、デザイン性を優先するため、快適性が犠牲になってしまう傾向にあります。
そのため、住まいの見た目だけでなく、入居した後の生活もイメージして相談しましょう。
デメリット6.完成まで時間がかかる
設計事務所は建物の施工は行わず、リノベーションプランの設計のみを行うため、施工会社を別で探す手間や時間がかかります。
また、プランの自由度が高く、細かい部分までこだわることでプランが決まるまでにも時間がかかってしまうでしょう。
設計事務所への依頼を検討している方は、完成まで時間がかかることを考慮して余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
設計事務所リノベーションが向いている人の特徴
設計事務所リノベーションにはメリットとデメリットがあるため、目的や好みによって向き不向きがあります。
設計事務所リノベーションが向いている人の主な特徴は次のとおりです。
・他の家とは被らないオリジナリティの高い家をつくりたい人
・予算と時間に余裕がある人
・希望のデザインが設計事務所以外では実現できない人
・依頼したい建築家がいる人
デザインや間取りにこだわってリノベーションしたい場合は、設計事務所リノベーションが向いているでしょう。
また、依頼したい建築家が決まっていたり、希望のデザインがリフォーム会社や工務店では実現できない方も設計事務所への依頼がおすすめです。
反対に時間や手間、コストをかけずにリノベーションしたい方は、リフォーム会社や工務店が向いているでしょう。
デザインと暮らしやすさのバランスを考えたい人はリノベ専門会社がおすすめ
デザインと暮らしやすさのバランスを考えたい人はリノベ専門会社がおすすめです。
リノベーションを専門に行っているため、設計事務所に負けないおしゃれなデザインの住まいをつくることができ、リフォーム会社・工務店のように施工までワンストップで行ってくれます。
また、中古物件の購入を検討している方は、物件探しもサポートしてくれます。
まとめ
設計事務所へリノベーションプランの依頼をすることで、デザイン性の高いおしゃれな住まいを実現することができます。
しかし、リフォーム会社や工務店を利用した場合と比べると設計料が高くなったり、完成するまでの時間が長くなったりとデメリットもあります。
そのため、デザインとコストのバランスを考えてリノベーションを行いたい方は、リノベ専門会社に依頼することをおすすめします。
また、中古戸建てやマンションを購入してリノベーションしようと考えている方も、物件探しからサポートしてくれるので、一度相談してみてください。