天井のリフォーム・リノベーションアイデア集!費用相場や注意点を種類別に解説
一般的な住まいの天井は白色のクロスが貼られていますが、リフォーム・リノベーションを行うことで、おしゃれな天井に作り変えられます。
また、照明や収納設備を取り付けることで、快適性を向上させることも可能です。
そこで今回は、天井のリフォーム・リノベーションアイデアや費用相場、注意点を解説していきます。
天井リフォーム・リノベーションのメリット
まずは天井リフォーム・リノベーションのメリットについて解説します。
・劣化した天井を綺麗に直せる
・天井の高さを変えられる
・照明設備を新しくできる
・断熱性を高められる
劣化した天井を綺麗に直せる
年数が経つごとに天井は経年劣化していくため、汚れや傷が目立つようになるでしょう。
天井をリフォーム・リノベーションすれば新築同様の綺麗な天井に生まれ変わらせることができます。
天井に使われる一般的な素材のクロスは、耐用年数が10年と言われているため、築年数が10年以上もしくは前回リフォームしてから10年以上経過している場合は、リフォームやリノベーションを検討しましょう。
天井の高さを変えられる
天井の裏側には配線や配管があり、天井にはそれらを隠す役割もあります。
この構造を建築業界では「二重天井」と呼びます。
配線や配管をあえて見せるデザインにしたいと考えている方は、1枚目の天井を撤去することで高くすることができるでしょう。
照明設備を新しくできる
一般的な住まいでは、一つの部屋に一つの灯りが設置されている設計が多いです。
しかし、天井をリフォーム・リノベーションする際に、照明の数を増やしたり、大きさを変えたりすることができます。
また、簡易的に取り付けられるダイレクトレールもおすすめです。
照明設備を変えることで、「夜でも明るい部屋」や「薄暗く落ち着いた部屋」ど、自分好みの雰囲気に変えられます。
断熱性を高められる
中古住宅を購入して天井をリフォーム・リノベーションする場合は、天井裏に断熱材を入れて断熱性を高めることができます。
断熱性が高いことで外気の影響を受けづらくなり、季節に関係なく快適な室温に保たれるでしょう。
天井リフォーム・リノベーションの仕上げの種類
天井リフォーム・リノベーションの仕上げの種類は主に以下の4つです。
・クロス
・スケルトン
・塗装
・ウッドパネル
仕上げ方によって部屋の雰囲気が大きく変わるため、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
クロス
天井部分に石膏ボードの下地を作り、その上からクロスを貼り付ける方法が最も一般的な天井の仕上げ方法です。
さらにクロスは、紙・シルク・ビニールなどの種類に分かれ、それぞれ質感や機能に特徴があります。
耐用年数は約10年と言われており、定期的なメンテナンスが必要ですが、その度にクロスを好みに合わせて変えられることが魅力です。
スケルトン
スケルトン天井は石膏ボードやクロスを剥がし、躯体を見せるデザインです。
一般的にはコンクリート造のマンションで用いられることが多く、おしゃれなカフェのような雰囲気を演出することができます。
また、天井を一重にすることで高さを出し、開放感が生まれることもメリットの一つです。
塗装
天井の塗装仕上げは、クロスにはない独特な質感が特徴で、海外の家のようなデザインにできることから近年人気が高まっています。
ツヤを消してマットに仕上げたり、塗料を混ぜて理想の色合いにしたりとカラーバリエーションの豊富さが特徴です。
塗料の匂いが苦手という方は、水性塗料を使うことをおすすめします。
ウッドパネル
自然素材の木をパネルのように組み合わせて天井に敷き詰めることで、ぬくもりのある優しい雰囲気を作り出すことができます。
選ぶ種類や色によってイメージも変えることができるため、理想のイメージに近づけやすいでしょう。
また、経年劣化によって味が出てくるため、長く変化を楽しめます。
おしゃれな天井にする5つのアイデア
ここからは、おしゃれな天井にするアイデアを5つ紹介します。
配線やダクトをむき出しにする
無骨なインダストリアルスタイルに仕上げたい方は、配線やダクトをあえて むき出しにする デザインがおすすめです。
また、スケルトン天井との相性も良く、おしゃれなカフェやレストランのような雰囲気の部屋に仕上がります。
ダイレクトレールを取り付ける
部屋の照明にこだわりたい方は、ダイレクトレールの取り付けをおすすめします。
ダイレクトレールを取り付けることで、照明の位置が固定されず、位置や向きを自由に変えられます。
また、白色の天井に黒色のダイレクトレールを取り付ければ アクセントになり、部屋の雰囲気が引き締まるでしょう。
梁を隠さずアクセントにする
住まいの構想によっては大きな梁があり、リフォーム・リノベーションする際に邪魔に感じる方も多いでしょう。
しかし、梁をうまく活かすことで、おしゃれな部屋に仕上げることができます。
例えば、梁にウッドパネルを敷いたり、梁を境にダイニングとリビングの天井仕上げを変えることで緩やかなゾーニングも可能です。
シーリングファンを取り付ける
おしゃれな店舗に使われていることの多いシーリングファンを天井をリフォーム・リノベーションする際に取り付けることで高級感のある部屋に仕上げることができます。
またシーリングファンには、部屋全体の空気を循環させる役割があるため、冷暖房の効率が良くなり、快適性が増すでしょう。
吊り下げポールを取り付ける
天井部分に吊り下げポールを取り付けることで、 おしゃれな空間にすることができます。
また、キッチンでは吊り下げポールにS字フックを付けて調理器具をかけて収納スペースとして活用したり、脱衣所では洗濯物を部屋干しするために洋服をかけておくこともできるでしょう。
天井リフォーム・リノベーションの費用相場
一般的に行われる天井リフォーム・リノベーションの施工内容と費用相場は次のとおりです。
施工内容 | 費用相場 |
クロスの貼り替え | 約4万円 |
スケルトン仕上げ | 20万〜25万円 |
塗装仕上げ | 3.5万〜4.5万円 |
ウッドパネル仕上げ | 15万〜45万円 |
*6畳の部屋をリフォーム・リノベーションした場合
ただし、天井のリフォーム・リノベーションにかかる費用は、仕上げの種類や使用する素材によって異なります。
予算を決めた上で、施工会社に相談することをおすすめします。
天井リフォーム・リノベーションの注意点
ここからは、天井リフォーム・リノベーションの注意点について解説します。
部屋全体のバランスを考えて色を決める
天井は部屋の中でも広い面積を占める場所のため、天井の色によって部屋の雰囲気が大きく異なります。
そのため、部屋全体のバランスを考えて色を決めましょう。
また、色にはそれぞれ視覚効果があるので、好みで選ぶだけでなく、色の特性を理解しておくことをおすすめします。
素材の特性を理解した上で選ぶ
天井にはクロス・塗料・無垢材・珪藻土・漆喰など、さまざまな素材が使われます。
素材によって特性や機能性が異なるため、あらかじめ理解した上で選ぶと良いでしょう。
マンションの天井は自由にリフォームできない可能性がある
マンションの天井をリフォーム・リノベーションする場合は、管理規約の情報を必ず確認しましょう。
物件によっては、天井の改装に制限を設けている可能性があり、自由に作り変えられません。
特に中古マンションを探している方は、不動産会社に相談してみてください。
まとめ
今回は天井のリフォーム・リノベーションアイデアや費用相場、注意点について解説しました。
天井のデザインや素材を変えることで、部屋の印象が大きく変わり、理想の住まいに近づけることができるでしょう。
ただし、仕上げ方法やアイデアの種類が多いので、理想に近い事例を探し、施工会社に相談してください。