和モダンな外観が人気な理由とは?家の外観をおしゃれにリノベーションする際のポイントを紹介
日本家屋の趣と現代のスタイリッシュなデザインが組み合わさった和モダンテイストの人気が近年高まっています。
伝統的な日本家屋のデザインにしてしまうと敷居が高いイメージになってしまい、モダン過ぎるデザインも落ち着きのない住まいになってしまうでしょう。
どちらの良さも合わせ持ち、バランスのとれた和モダンテイストにすることで落ち着きのあるおしゃれな住まいにすることができます。
特に外観は外の人からよく見えるため、家の顔と言える重要な箇所です。
そこで今回は家の外観を和モダンでおしゃれにリノベーションするポイントを紹介します。
和モダンな外観とは?
和モダンな外観とはどのような外観のことを言うのか疑問に思う方も多いと思いますが、明確な定義があるわけではありません。
昔ながらの日本家屋をベースに現代的でモダンなスタイルを取り入れた住宅デザインです。
和モダンな住まいはシンプルさと落ち着きが特徴で、自然素材を多く使う傾向にあります。
和モダンな外観が人気な理由や魅力
ここからは、和モダンな外観が人気な理由や魅力を解説します。
周囲との調和がとりやすい
和モダンな外観はシンプルで落ち着きのある色味をしているため、周囲との調和がとりやすい特徴があります。
モダンなテイストの中には少し尖ったデザインもあるため、周囲の街並みから浮くことで目立ってしまうでしょう。
周囲の雰囲気と調和をとり、おしゃれな外観にしたい方におすすめです。
シンプルなデザインで飽きにくい
奇抜なデザインの外観にしてしまうと、家を建てた当初は気に入っていても、時間が経つとともに飽きてしまう可能性があります。
一方で和モダンテイストの外観であれば、シンプルなデザインなため、年月が経っても飽きずに住み続けられるでしょう。
自然素材を使っていることで快適に暮らせる
昔ながらの日本家屋には、自然素材が多く使われています。
そのため、和モダンな外観をつくる場合も自然素材が使われる傾向にあります。
自然素材を使うことで、住む人にとって快適暮らしやすい住環境を実現できるでしょう。
家の外観をおしゃれな和モダンデザインにする5つのポイント
ここからは、家の外観をおしゃれな和モダンデザインにするポイントを5つ紹介します。
・落ち着きのある色合いを取り入れる
・屋根の形状にこだわる
・自然素材を多く取り入れる
・日本家屋特有のパーツを使う
・外構に和モダンテイストを取り入れる
ポイント1.落ち着きのある色合いを取り入れる
和モダンテイストに必要な要素は「落ち着き」です。
そのため、家の外観に使う色も落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。
原色のような明るい色ではなく、白・黒・茶色・ベージュ・グレーなどの自然素材に近い色がおすすめです。
また、複数の色を使うのではなく、2色や3色程度に抑えてシンプルに仕上げましょう。
ポイント2.屋根の形状にこだわる
和モダンでおしゃれな家の外観にするためには、屋根の形状にもこだわりましょう。
昔ながらの日本家屋で採用されている屋根の形状としては、切妻屋根、片流れ屋根、寄棟屋根などがありますが、フラットな屋根にすることでモダンなテイストに寄せるのもおすすめです。
外観全体のバランスを考えながら屋根の形状を決めてください。
ポイント3.自然素材を多く取り入れる
和モダンな外観にするために欠かせないのが自然素材を取り入れることです。
伝統的な日本家屋は木造で、自然素材が多く使われています。
他にも土壁や石などをうまく取り入れると良いでしょう。
とはいえ、たくさんの素材を使ってしまうと、バランスが悪くなってしまう可能性があるので注意が必要です。
また、自然素材を多く使うと、モダンなデザインからは遠ざかってしまいます。
ポイント4.日本家屋特有のパーツを使う
和モダンな外観を実現するためには、日本家屋特有のパーツを使うと良いでしょう。
壁を漆喰で塗装したり、フェンスを格子にしたりすることが一般的です。
他にも縁側・引き戸・簾などがあり、好みに合わせて取り入れましょう。
ただし、全てを取り入れると和風な印象が強くなってしまうので、モダンなデザインとのバランスを考えて部分的に取り入れることをおすすめします。
ポイント5.外構に和モダンテイストを取り入れる
家の外観を和モダンにする場合は、外壁や屋根など家自体を変えるだけでなく、外構部分にも和モダンテイストを取り入れると良いでしょう。
庭がある家であればシンボルツリーを植えたり、アプローチ部分に砂利や石畳を敷いたりすると和のイメージが増します。
家の外観を和モダンにしたいと考えている方は、外構部分にも和のテイストを入れることも検討してください。
ポイント6.和モダンな外観にする際の注意点
ここからは和モダンな外観にする際の注意点をいくつか紹介します。
和モダンな外観づくりで失敗しないためにも注意点を押さえておきましょう。
注意点1.完成イメージを明確にする
和モダンといっても、デザインの種類は幅広いため、完成イメージを明確にすることが重要です。
イメージが先に決まっていないと、工事に取り掛かれずに工期が伸びてしまったり、こだわりを詰め込み過ぎて納得のいく外観にならなかったりします。
施工会社のホームページに載っている施工事例を見て、自分が作りたい和モダンな外観の完成イメージを明確にしましょう。
注意点2.プライバシーや防音に配慮する
和モダンな家を作りたいと考えている方は、 外観だけでなく内装にも和のテイストを入れる場合が多いでしょう。
しかし、障子や引き戸などの建材は防音性が低いので外の音が漏れてきてしまいます。
また、寝室などの空間には引き戸ではなく、一般的なドアを設けることで家族のプライバシーが保たれやすくなります。
注意点3.定期的にメンテナンスを行う
和モダンでおしゃれな外観に仕上げても、年数が経つにつれて劣化していきます。
そのため定期的にメンテナンスが必要です。
また、自然素材を多く使用する和モダンな住まいは、化学的な素材を使用する一般的な住宅と比べて劣化しやすいため、メンテナンスの頻度をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
外観リノベーションにかかる費用
外壁リノベーションにかかる費用は、工事箇所の広さや使用する素材によって異なります。
とはいえ、ある程度の費用相場を知らないと予算を決めることができないため、外観リノベーションにかかる費用を確認しておきましょう。
以下の費用相場を参考にしてください。
外壁
施工内容 | 費用 |
外壁塗装 | 80万~120万円 |
張り替え | 150万~250万円 |
重ね張り | 100万~200万円 |
屋根
施工内容 | 費用 |
屋根塗装 | 40万~70万円 |
葺き替え | 100万~250万円 |
重ね張り | 60万~200万円 |
玄関ドア
施工内容 | 費用 |
木製ドアの塗装 | 5万~20万円 |
扉・引き戸本体の交換 | 20万~40万円 |
ドア枠ごと全体を交換 | 40万~60万円 |
外構
施工内容 | 費用 |
窓ガラス交換 | 5万~20万円 |
雨戸・シャッターの交換や設置 | 15万~40万円 |
サッシ枠の交換や増設 | 20万~60万円 |
まとめ
本記事では家の外観、建物を和モダンでおしゃれにリノベーションするポイントや情報について紹介しました。
和モダンテイストはシンプルなデザインが多く、落ち着きのある家に仕上げることができます。
とはいえ、デザインの幅が広いため、あらかじめ完成イメージを決めていないと、納得のいく外観づくりができないでしょう。
和モダンな外観にリノベーションしたいと考えている人は、今回紹介したポイントや注意点を参考に、施工会社へ一度相談してみてください。