リノベーション賃貸は危険?やめた方がいい理由やメリット・デメリットを紹介!
近年は築年数の経った賃貸物件をそのまま貸し出すのではなく、一度リノベーションしてから貸し出している事例が増えています。
リノベーション賃貸は築年数は古いですが、デザイン性の高い物件が多いです。
しかし、「リノベーション賃貸はやめた方がいい」という声も挙がっているため、どのようなデメリットがあるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、リノベーション賃貸のメリット・デメリットだけでなく、他の選択肢についても紹介します。
リノベーション賃貸とは?
リノベーション賃貸とは、内装デザインを変えたり、設備を交換したり、間取り変更を行うことで、築年数の経った住まいの価値を高めて貸し出している物件のことです。
劣化した箇所をリフォームするのとは違い、付加価値をつけることで新築物件のような魅力のある物件につくり変えているのが特徴です。
そのため、一般的な賃貸マンション・アパートよりもデザイン性や快適性に優れていることが多く、人気を集めています。
リノベーション賃貸はやめた方がいいと言われる理由
リノベーション賃貸は近年人気が高まっている一方で、「やめた方がいい」という声も存在します。
その理由としては、以下のようなことが挙げられます。
・電気容量が小さくブレーカーが落ちやすい
・防音性が低く近隣の音が聞こえる
・断熱性が低く光熱費が高くなる
・耐震性が低いため不安
・ゴキブリが出る
・水漏れや給湯器の故障が起こる
内装などは新しいため、一見新築のように見えるリノベーション賃貸物件も、基本的な住宅性能や設備の性能が低いため、快適な生活を送れない可能性があります。
また、その他の注意点としては、リノベーションのコストを抑えるために、居住者の見える範囲だけは新しくしていて、見えない部分の工事は手を抜かれているケースもあります。
そのため、安い家賃でおしゃれな家に住めるという理由だけで選んでしまうのは、実際に生活をしてから後悔してしまうかもしれません。
リノベーション賃貸のメリット
ここからはリノベーション賃貸のメリットについて紹介します。
メリット1.デザイン性の高い家に住める
リノベーション賃貸は、デザイン性の高い内装と快適性を重視した間取りが特徴で、入居者がすぐに見つかるように住宅トレンドを取り入れています。
新築の賃貸物件と比べるとバリエーションも多いため、自分好みの物件を見つけることもできるでしょう。
メリット2.水回りの設備が新しい
賃貸物件選びで多くの方が重要視するのが水回りの設備でしょう。
キッチン・トイレ・ユニットバス・洗面台などの設備は、20〜30年程度で新しいものと交換するのが一般的です。
リノベーション賃貸物件は、築30年以上の物件がほとんどなので、水回りの設備が新しい製品に交換されている場合が多いです。
メリット3.おしゃれな家に安い家賃で住める
新築の賃貸物件は建物を建設するコストも家賃に上乗せされているため、家賃が高くなる傾向にあります。
一方リノベーション賃貸であれば、既存のマンションやアパートを活用しているため、新築よりも家賃を抑えられます。
とはいえ、エントランスや廊下など共用部分は古いままの場合が多いため、注意が必要です。
リノベーション賃貸のデメリット
ここからはリノベーション賃貸のデメリットについて紹介します。
デメリット1.選択肢が少なく探しづらい
近年需要が高まり始めているリノベーション賃貸ですが、一般的な賃貸物件の数と比べると物件数が少ないです。
そのため、駅や商業施設の近くなど、人気のエリアではなかなか見つからないでしょう。
また、リノベーション賃貸に特化した不動産サイトも少ないため、探しづらいというデメリットもあります。
デメリット2.賃料相場と比べると家賃が高い
新築の賃貸物件と比べると家賃は安いですが、同じ築年数の賃貸物件と比べると相場よりも家賃が高い傾向にあります。
そのため、家賃を抑えることが第一優先の方にとっては、リノベーション賃貸を選ぶメリットが少ないと言えます。
デメリット3.見えない部分がリノベーションされていない
物件によってリノベーションされた範囲や箇所は異なります。
見えている部分や設備は新しくなっていることがほとんどですが、リノベーションコストを抑えるために、断熱材が十分に入れられていないことや床下の配線や配管は古いまま残されているケースが多いです。
快適に生活するためには、見えない部分のリノベーションも重要で、古いままだと水漏れや漏電による火災、カビや害虫の発生などのリスクが高まります。
デメリット4.共用部分は古いままのケースが多い
お部屋の中は新しくきれいになっていたとしても、エントランスや廊下といった共用部分は古いままのケースが多いです。
「掃除が行き届いているか?」「電球は切れたままになっていないか?」など、内見時に確認するようにしましょう。
また、古い賃貸物件はオートロックなどの設備がない場合もあるため、女性は特に防犯面も確認してください。
リノベーション賃貸以外の選択肢は何がある?
ここからはリノベーション賃貸以外の選択肢について紹介します。
コストを抑えておしゃれな家に住みたい方は、リノベーション賃貸以外の選択肢も検討してみてください。
賃貸DIY
大工作業が得意な方や好きな方は、DIYで賃貸物件をおしゃれにするのもおすすめです。
工具や材料はホームセンターで買い揃えることができるため、手軽に内装を変えられるのが魅力です。
とはいえ、借りている住まいのため、全てを自由に変えることはできません。
また、高額な原状回復費用を請求される可能性もあるので、注意が必要です。
中古マンションを購入してリノベーション
気に入っている地域で長く生活する予定の方は、中古マンションを購入してリノベーションする選択肢もあります。
購入して所有する物件であれば、自分の希望通りにリノベーションできるため、賃貸物件以上に快適な生活を送ることができるでしょう。
また、中古マンションを購入してリノベーションを行う際は、リノベーション費用も住宅ローンで借りることができます。
リノベーション賃貸物件に支払う家賃よりも、ローンの返済額の方が低くくなるケースも多いため、コストを抑えるメリットもあります。
転居が必要な場合もマンションであれば売却したり、人に貸し出しやすいため、リノベーション賃貸以外の選択肢としておすすめです。
中古マンションをリノベーションした事例3選
中古マンションを購入してリノベーションすることも考えている方は、これから紹介する事例をデザインを決める際の参考にしてください。
メンタルを満たしてくれる家
中古マンションの持つ「味」を活かし、全ての要素が丁度良く交わるインダストリアルテイストな住まいにリノベーションした事例です。
洋室を2室取り込んだLDK+ベッドコーナーが特徴で、オープンな対面キッチンにすることでキッチンもインテリアの一部になるように設計されています。
打ちっぱなしコンクリート以外の部分は、キレイ目に仕上げることでデザインのバランスをとり、おしゃれに見せているのがポイントです。
憧れのカフェハウス
家族4人で暮らすこちらの住まいは、家族の笑顔があふれるカフェのような空間に仕上げています。
リビングの天井の高さは3.5mあり、ロフト部分はもともと壁で仕切られていましたが、手すりに変えることでリビング全体の開放感をプラスしています。
また、床材やドアを木目柄で統一することで高級感を演出しているのがポイントです。
家族のシンプルライフを叶える家
家族の暮らしやすさと住みやすさを考え、動線にこだわって設計されたリノベーション事例です。
部屋のテイストは「北欧」「ナチュラル」「カフェ風」を採用し、家族全員が楽しく、そして明るく暮らせる心地よい住まいを実現しています。
また、家族の好みに合わせてドアの色を選んでおり、子供部屋にはいつでも気配を感じられるように、チェッカーガラス入りのドアを設置しています。
まとめ
今回はリノベーション賃貸のメリットやデメリットについて解説しました。
近年人気が高まっているリノベーション賃貸ですが、安くておしゃれな物件に住めるメリットがある一方で、住宅性能の低さや共用部分が古いなどのデメリットもあります。
また、希望のエリアで物件が見つからない可能性が高いため、中古マンションを購入してリノベーションする選択肢も考えておくと良いでしょう。