リノベーション・リフォームでおしゃれな平屋に!工事のポイントやアイデアを紹介
平屋は高齢になっても暮らしやすい家というイメージを持っている方が多いと思いますが、近年は老後の暮らしを考え、若い世代からも注目を集めています。
また、「新築住宅は高くて購入できない」という方は、中古住宅を購入してリノベーション・リフォームするのも選択肢の一つとして考えておくと良いでしょう。
本記事では、平屋をリノベーション・リフォームするメリットや費用相場、おしゃれな平屋にするアイデアを紹介します。
平屋リノベーション・リフォームのメリット
平屋は老後の住まいというイメージを持っている方も多いと思いますが、以下のようなメリットがあります。
・動線が短くなる
・家族との距離感が近くなる
・階段や段差が少ない
・光熱費が抑えられる
・間取りの自由度が高い
平屋に住もうと考えている人は、メリットを把握しておきましょう。
メリット1.動線が短くなる
平屋は一つのフロアに住空間が広がっているため、異なる部屋やエリアへのアクセスがスムーズで、移動距離が少なくなります。
例えば、水回りが近い位置にあることで家事が効率的になり、洗濯物を1階から2階に持っていくなどの無駄な動線が少なくなるでしょう。
メリット2.家族との距離感が近くなる
ワンフロアに住空間がまとまっている平屋は、家族との距離感が近くなり、日常のコミュニケーションが増えるメリットがあります。
これにより、家族同士が気軽に会話を楽しんだり、情報を共有しやすくなったり、家族の結びつきが強くなるでしょう。
メリット3.階段や段差が少ない
平屋は一つの階に住空間が広がっているため、異なる階に移動する必要がありません。
階段の上り下りや段差が少ない分、高齢者や小さな子ども、身体的な制約のある方々にとっても移動がしやすいメリットがあります。
また、バリアフリー構造が取り入れられているため、玄関などの段差も少ないのが特徴です。
メリット4.光熱費が抑えられる
平屋は外部との接触面が少なく、断熱性の高さが特徴です。
また、冷暖房が均等に行き渡るため、室内の温度を一定に保ちやすくなります。
冷暖房の使用頻度が減り、光熱費の節約に繋がるため、家計に優しい住まいです。
メリット5.間取りの自由度が高い
2階部分の重量が建物にかからないため、部屋を広くしたり、間取りを自由に変えたりと理想通りの住まいにリノベーションすることができます。
また、2階以上ある家と比べると部屋数が一般的に少ないため、内装やデザインの変更にかかる費用を別の工事に使うことができるでしょう。
おしゃれな住まいを手に入れたい方は、平屋リノベーションがおすすめです。
平屋リノベーション・リフォームにかかる費用
平屋リノベーション・リフォームの費用相場は、500万〜2,000万円程度です。
施工内容ごとにかかる費用を以下の一覧にまとめたので参考にしてください。
施工内容 | 費用相場 |
クロスの張り替え | 約6万〜8万円 |
床材の張り替え | 約10万〜30万円 |
リビング拡張 | 約40万〜90万円 |
間仕切り壁の撤去 | 約10万〜25万円 |
間仕切り壁の設置 | 約10万〜25万円 |
キッチンの交換 | 約50万〜100万円 |
ユニットバスの交換 | 約50万〜150万円 |
トイレの交換 | 約15万〜50万円 |
洗面所の交換 | 約10万〜50万円 |
外壁塗装 | 約80万〜140万円 |
屋根塗装 | 約25万〜65万円 |
耐震補強 | 約50万〜300万円 |
とはいえ、広さや素材・建材・設備のグレードによって、費用は変動するので、あらかじめ予算を決めておきましょう。
リノベーション・リフォーム費用を抑えるポイント
ここからはリノベーション・リフォーム費用を抑えるポイントを紹介します。
素材や設備のグレードを抑える
リノベーションにかかる費用は素材や設備のグレードによって大きく変わります。
リノベーションのプランを立てていると、こだわりを詰め込みたくなりますが、優先順位を決めて必要最低限の工事だけを残しましょう。
リノベーション費用を抑えたい人は、予算に合わせて素材や設備を選ぶことをおすすめします。
ワンストップで対応してくれる会社に依頼する
中古平屋を購入してリノベーションを行うまでには、設計や施工などいくつかの工程があります。
それぞれ専門の会社が存在しますが、多くの会社が関わることでリノベーションにかかる費用は高額になる傾向にあります。
特に大手のリノベーション会社は、施工を下請けに外注することが多いです。
会社を選ぶ際は全てをワンストップで対応してくれる会社に依頼しましょう。
相見積もりをとる
リノベーション費用は依頼する業者によって異なります。
提示された金額が適正な価格か確かめるためにも、複数の業者から見積もりをもらい比較しましょう。
また、相見積もりはリノベーション費用を抑えられるだけでなく、高額な費用を請求する悪徳業者を見つけ出すことにも繋がります。
一方で、適正価格よりも安すぎる金額を提示する業者は、手抜き工事を行っているか、追加費用を請求してくる可能性があるため注意してください。
おしゃれな平屋にリノベーションする4つのアイデア
おしゃれな平屋にリノベーションしたい方は、これから紹介する4つのアイデアを参考にしてみてください。
天井を高くして開放感のある平屋にする
平屋は2階建て住宅よりも屋根の面積が広いため、天井裏のスペースを活用することで、開放感のある空間を実現できます。
ワンフロアに住空間がまとまっている平屋は、家具や家電のサイズにもよりますが、狭く感じられるかもしれません。
そのため、フラットな天井から勾配のある天井にリノベーションして天井の高さを出し、視覚的な広さを創り出しましょう。
屋外と繋げて居住スペースを広くする
平屋内の居住スペースは2階建ての住宅と比べると狭くなる傾向にあります。
居住スペースを広げたいという方は、屋内と屋外を繋げるリノベーションがおすすめです。
一般的な方法としては、ウッドデッキやテラスなどの設置があります。
また、窓を大きくすることで屋内と屋外が一繋ぎになっているような感覚になります。
ただし、窓を大きくすると断熱性や防犯性が低下するため、メリットとデメリットのバランスを考えて設計しましょう。
玄関ドアを高級感のあるものに変える
玄関ドアは人が出入りする場所だけでなく、家の顔としての役割もあります。
そのため、玄関ドアが古いままになっていると、おしゃれな外観の実現はできないでしょう。
とはいえ、住宅全体のデザインが統一されていないと、玄関ドアを交換してもおしゃれな外観には近づきません。
完成後のイメージが違って後悔しないためにも、施工会社に相談してカラーシュミレーションを行ってもらいましょう。
プライベートな空間をつくる
平屋は居住空間がワンフロアに固まっているため、家族との距離感が近づくメリットがありますが、プライベートな空間が少なくなってしまいます。
趣味を楽しんだり、一人になりたいときに家族との距離を取れる、プライベートな空間を設計に取り入れるようにしましょう。
また、プライベートな空間は部屋を作るだけでなく、段差で空間を仕切ってブラインドを設置するアイデアもあります。
まとめ
平屋は老後も安心して住める住宅としてだけでなく、さまざまなメリットがあります。
そして、中古の平屋を購入してリノベーションすることで、新築と変わらないデザインや機能性を安い費用で実現できます。
ただし、2階建て住宅よりも居住スペースが少ないなどデメリットもあるため、これから平屋をリノベーションしようと考えている方は、今回紹介したおしゃれで快適な生活を送れるリノベーションアイデアを参考にしてください。