2024.2.13

リノベーションとは?意味や使い方、リフォームとの違いについて分かりやすく解説!

古くなった建物を改修・改築する意味でよく使われる「リノベーション」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

 

一方で、リノベーションの意味を正しく理解していない人も多いでしょう。

 

また、リフォームを同じ意味として使ってはいないでしょうか?

 

そこで今回はリノベーションの意味やリフォームとの違いや情報について解説します。

 

リノベーションとは?

まずはリノベーションの意味について確認していきましょう。

 

リノベーションの意味

リノベーションとは、古くなった家全体を一新することで、新たな価値を生み出す工事のことを意味します。

 

工事の内容は「内装デザインの変更」「間取り変更」「設備の取り付け」など多岐にわたり、家族構成やライフスタイルに合わせてプランを立てるのが一般的です。

 

リノベーションの由来

renovation(リノベーション)は、「re(再び)」「nov(新しい)」「ation(する)」の3つが由来の言葉です。

 

元々は建築用語として普及したわけではなく、徐々に建物の改修工事に使われるようになりました。

 

リノベーションとリフォームの違い

リノベーションとリフォームの大きな違いは、改修工事を行う目的や規模です。

 

リノベーションは古くなった住まい全体を改修して、快適に暮らせるように新しい価値を生み出すことを目的としています。

 

一方でリフォームは、劣化した箇所を部分的に補修することで、継続的に住み続けられる住まいにすることを目的としています。

 

またリノベーションの場合、住まい全体を改修するため、リフォームと比べると工事の規模が大きくなることも特徴の一つです。

 

リノベーションをするメリット

リノベーションをすることでいくつものメリットを受けられるため、中古物件を購入してリノベーションするケースが増えています。

 

ここからはリノベーションをするメリットについて紹介していきます。

 

・住まいを自由にデザインできる

・物件選びの選択肢が広がる

・新築物件を購入するよりもコストを抑えられる

 

住まいを自由にデザインできる

リノベーションを行うことで、中古住宅も新築同様の綺麗な家に変えることができるだけでなく、自分好みのデザインへ自由に変えられることが魅力です。

また、間取り変更を行うことで生活動線を繋ぎ、生活の快適性を向上させることもできます。

物件選びの選択肢が広がる

不動産市場において、新築住宅よりも中古住宅の方が多く流通しています。

そのため、中古住宅も選択肢に入れて探すことで、希望の居住エリアで理想の物件を見つけることができるでしょう。

特に駅近くなど、人気のエリアにはすでに建物が建っているため、新築物件が販売されるケースが少ないため、居住エリアにこだわりたい方は中古住宅がおすすめです。

新築物件を購入するよりもコストを抑えられる

新築物件と中古物件を比べると、中古物件の方が価格が安いため、購入費用を抑えられるでしょう。

また、物件価格との差額以内にリノベーション費用を抑えることで、理想の住まいを少ないコストで手に入れることができます。

 

リノベーションをするデメリット

リノベーションにはメリットだけでなく、デメリットもあります。

 

リノベーションを考えている人は、デメリットも理解した上で検討しましょう。

 

・耐震性能が優れていない

・断熱性が低い可能性がある

・電気容量が少ない場合が多い

 

耐震性能が優れていない

リノベーションは築年数が経った中古の物件を購入して行うのが一般的ですが、古い物件ほど耐震性能が低いです。

 

戸建てを購入した場合は建て替えることで耐震性能の問題は改善されますが、中古マンションの場合は建物全体を改修することは現実的に難しいため、耐震性能に不安が残ったままとなってしまうでしょう。

 

特に1981年に耐震基準が大幅に改正されたため、それ以前に建てられた物件は万が一大きな地震が発生したときに倒壊してしまう可能性もあります。

 

断熱性が低い可能性がある

断熱材は室内の気温を整えて快適に暮らせる環境をもたらしてくれます。

 

最近建てられた物件は壁や床、天井に断熱材が十分に敷かれていますが、古い物件には全く断熱材が入っていない場合もあります。

 

断熱材がないことで、冷暖房を使用したとしても効果が半減してしまい、電気代も高くなってしまうでしょう。

 

電気容量が少ない場合が多い

建物ごとに電気容量が定められています。

 

電気容量とは同時に使用することができる電気の量を指し、電気容量が少ない住まいでは複数の電化製品を同時に使うことでブレーカーが落ちてしまうでしょう。

 

築年数の古い物件では電気設備も古い傾向にあるため、入居前に必ず大家や管理会社に確認してください。

 

電気設備を新しくするとなると大規模な工事が必要になるため、リノベーションにかかる費用も高額になるので注意が必要です。

 

リノベーションの費用相場

リノベーションにかかる費用は工事内容や面積によって異なりますが、600万円〜1,200万円が相場です。

 

ですが、新しい設備を取り付ける場合は、設備のグレードによって費用が大きく変わるため注意が必要です。

 

箇所別のリノベーションにかかる費用

箇所別のリノベーションにかかる費用は次の通りです。

クロスの張り替え 約6万〜8万円
床材の張り替え 約10万〜30万円
リビング拡張 約40万〜90万円
キッチンの交換 約50万〜100万円
ユニットバスの交換 約50万〜150万円
トイレの交換 約15万〜50万円
洗面所の交換 約10万〜50万円
間仕切り壁の撤去 約10万〜25万円

 

ただし、部屋の広さや使用する素材によって費用は変動するため、費用の詳細についてはリノベーション会社に相談しましょう。

 

リノベーションの施工事例

ここからは、実際に行われたリノベーションの施工事例について紹介します。

 

自分好みのデザインにリノベーションされた事例を見つけて、リノベーション会社に相談する際の参考にしてください。

 

上品な空間で過ごす大人の時間

 

落ち着いた色に統一し、上品さを感じさせる大人なリノベーションを施したこちらの住まいは、全く光が入らなかったリビングダイニング部分を間取り変更することで自然の光が入るように設計されています。

 

LDKと洋室の間は壁ではなく、棚で仕切ることで空間を大きく見せるこだわりも詰まっています。

 

 

また、独立した大きなアイランドキッチンは動線も考えられたつくりで、カウンターを設置することで調理スペースが広がるだけでなく、バーカウンターとして使うことも可能です。

 

素材感際立つ大人のインダストリアル

 

アウトドアなアクセントを暮らしの中に取り入れるようにリノベーションされたこちらの住まいは、コンクリートを荒々しく露出した室内が特徴です。

 

また、白い壁に黒いライティングレールを設置することで空間を引き締めます。

 

 

また、むき出しのダクトやステンレス製のシステムキッチンなど、人気のリノベーションが施されていて、おしゃれなカフェ風の住まいに仕上がっています。

 

シンプルな土間とモダンな空間

 

無骨でシンプルな内装と土間からLDKまでを区切らず1つの空間にまとめたこちらの住まいは、インダストリアルとモダンが上手くマッチしているおしゃれな空間に仕上がっています。

 

LDK部分には収納スペースはあえて作らずに、家具を配置して自分好みの部屋へと変えていく楽しみも残しています。

 

 

最近のリノベーションで人気な土間には、自転車を置いたり、ガーデニングをしたりと趣味のためのスペースとしても活用することができるでしょう。

 

都会で楽しむ身近な自然

 

「内」と「外」の仕切りを取り除き、暮らしと自然を1つの空間として再構築することをコンセプトにリノベーションされたこちらの事例は、土間からはじまり、うちっぱなしのモルタルに囲まれた水回りステンレスキッチンが特徴です。

 

また、数種類の無垢材をふんだんに使用し、優しい色合いのライティングで暖かさを演出しています。

 

 

玄関からベランダまでひと続きになるよう0LDKに間取り変更され、開放的な空間となっていますが、壁や床材の素材を変えることで視覚的に分かれているように見えるでしょう。

 

そして、ステンレス製のキッチンの壁には、インダストリアルテイストと相性の良いレンガタイルを使用し、異素材が組み合わさっていても落ち着きを感じられます。

 

まとめ

リノベーションには、モノを新しくするという意味があり、建築用語としては改修工事に用いられます。

 

また、リフォームと同じ意味で使っている人もいるかもしれませんが、リノベーションは住まいを一新して新しい価値を生み出す目的があります。

 

そのため、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、住まいを作り変えたい人におすすめです。

 

リノベーションを検討している人は、本記事を参考にリノベーション会社へ一度相談してみてください。

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