300万円でマンションはどこまでリフォームできる?箇所別の費用相場や費用を抑えるポイントを解説!
新築マンションを購入するよりも中古マンションを購入してリフォームしたほうが、費用を抑えて理想の住まいを実現できるため、近年はリフォームの選択をする人が増えています。
しかし、リフォームに費用をかけすぎてしまうと、新築マンションを購入したほうが安くなってしまう可能性もあります。
そこで今回はマンションを300万円でどこまでリフォームすることができるのか、箇所別の費用相場を紹介します。
また、費用を抑えるポイントも解説するので、これから中古マンションをリフォームしようと考えている人は参考にしてください。
【工事内容別】マンションリフォームの費用相場
まずは、一般的なマンションのリフォームにかかる費用について確認しておきましょう。
主な工事内容は以下の5つです。
・壁紙
・フローリング
・水回り
・間取り変更
・スケルトンリフォーム
それぞれの費用相場について解説します。
壁紙
壁紙を張ってから10年以上経っている場合は、張り替えを行っても良いタイミングでしょう。
壁は部屋の大部分を占めているため、壁紙を張り替えることで汚れのない綺麗な壁紙に変わるだけでなく、雰囲気を一変してくれます。
壁紙の汚れや黄ばみが気になる人や部屋の雰囲気を変えたい人は、壁紙の張り替えを検討してみてください。
スタンダードクロス | 2.6万〜4.8万円 |
ハイグレードクロス | 4万〜6.8万円 |
※6畳の居室の壁紙を張り替えた場合にかかる費用
フローリング
フローリングの上を毎日人が歩いていたり、机やタンスなどの家具を置いていたりすることで、凹みや傷、色褪せなどが目立つようになります。
そのままにしていても大きな支障はありませんが、気になる人はリフォームしましょう。
また、既存のフローリングを剥がして張り替える場合は、床下の劣化状況も確認し、必要に応じてリフォームすることをおすすめします。
フローリングの重ね張り | 10万〜12万円 |
フローリングの張り替え | 11万〜15万円 |
畳をフローリングに変更する | 10万〜40万円 |
※6畳の居室の壁紙を張り替えた場合にかかる費用
水回り
キッチン・トイレ・浴室・洗面所のことを水回りと言い、水回りの設備は毎日使用するため、他の箇所よりも劣化しやすいとされています。
新しい設備に交換するのが一般的ですが、配置を変えることで配管の移動も必要になると大規模なリフォームが必要です。
費用を抑えたい人は、配置はそのままにして、新しい設備と交換するだけにしましょう。
システムキッチンの交換 | 50万〜150万円 |
ユニットバスの交換 | 60万〜120万円 |
トイレ本体の交換 | 25万〜50万円 |
洗面台の交換 | 25万〜50万円 |
間取り変更
古いマンションは間取りが細かく分けられていることが多いため、現代の生活スタイルに合わない可能性があります。
そのため、中古マンションを購入してリノベーションする際は、間取り変更も行うケースが多いです。
しかし、マンションであれば「壁式構造」、戸建てであれば「ツーバイフォー(2×4)工法」の場合、壁が建物を支えている構造のため、壁を取り除いてしまうと建物全体が崩れてしまうかもしれません。
建物の構造によっては自由に間取り変更ができないことを理解しておきましょう。
間仕切り壁を取り除いて部屋を1つに繋げる | 40万〜100万円 |
間仕切り壁を設置して部屋を2つに分ける | 10万〜20万円 |
キッチンを移動させてLDKの間取りを変える | 100万〜300万円 |
スケルトンリフォーム
スケルトンリフォーム(リノベーション)とは、内装や設備を全て取り除き、躯体部分のみを残した状態からリフォームをする施工方法です。
工事の規模が大きくなることから費用は高額になりますが、住まい全体を一新できるのがメリットです。
また、スケルトンリフォームの費用相場は、部屋の広さによって異なります。
ファミリータイプとして一般的な広さである80㎡のマンションをスケルトンリフォームした場合の費用は1,000万円以上かかるため、費用を抑えたい人は既存の間取りや設備を活かす設計にすると良いでしょう。
マンションを300万円でフルリフォームした場合の施工内容と費用内訳
マンションのリフォームにかかる費用については、前述したとおりです。
また、住まい全体をリフォームし、建材や設備にこだわりすぎてしまうと、費用が高額になってしまうでしょう。
そのため、費用を抑えたい人は施工内容に優先順位をつけ、取捨選択してください。
そして、以下が3LDKのマンションを300万円の予算でリフォームした場合の内訳です。
施工内容 | 費用 |
全体の壁紙を張り替える | 約50万円 |
LDK部分のフローリングを張り替える | 約30万円 |
システムキッチンを交換する | 約80万円 |
ユニットバスを交換する | 約60万円 |
洗面台を交換する | 約10万円 |
トイレ本体を交換する | 約10万円 |
間仕切りを取り除いて部屋を繋げる | 約40万円 |
和室を洋室に変える | 約20万円 |
合計 | 約300万円 |
1つ1つの素材や設備のグレードを抑えることで、住まい全体をリフォームすることができます。
また、中古マンションを購入してリフォームする際は、和室の部屋がないマンションや希望に近い間取りのマンションを探すと良いでしょう。
費用を抑えてリフォームする3つのポイント
ここからは費用を抑えてリフォームするポイントを3つ解説します。
工事費用を抑えると、その分の費用を引っ越し代金や家電の購入費用に充てることができます。
入居後の生活に余裕が生まれるため、これから紹介するポイントを押さえておいてください。
ポイント1.複数のリフォーム会社から見積もりをもらう
リフォームにかかる費用は、同じ施工内容であったとしても、依頼するリフォーム会社によって異なります。
相場よりも高い金額を請求する悪徳会社もあるため、複数のリフォーム会社から見積もりをもらい、比較するようにしましょう。
ですが、費用が安いだけで選んでしまうと、アフターサービスがなく、工事後のトラブルに対応してもらえないケースや契約後に発生した追加工事の費用を相場よりも高く請求されるケースがあります。
他のリフォーム会社より安い見積もりを提示したとしても、信頼して工事を任せることができるのか、口コミを確認することをおすすめします。
ポイント2.建材や設備のグレードを下げる
建材や設備のグレードを下げることで、リフォーム費用を抑えることができます。
最新の設備は機能が豊富で便利ですが、金額は高額になります。
こだわりたい箇所に優先順位をつけ、優先度が低い箇所には、最低限必要な機能がついている設備を選ぶようにしましょう。
また、建材はグレードの低いものほど、メンテナンスが必要になる場合が多いです。
長期的に住む場合は、メンテナンスにかかる費用も考えて選ぶことをおすすめします。
ポイント3.補助金を活用する
リフォーム時に受けられる補助金を活用することで、実際に支払う費用を減額できるでしょう。
特に耐震性や断熱性など、住宅性能を高めるためのリフォームには補助金が出る場合が多いです。
ただし、補助金制度は予算に達し次第終了となるため、利用したい補助金がある人は早めにリフォームを行いましょう。
まとめ
マンションのリフォームにかかる費用は300万円以内に収めることができます。
しかし、全てにこだわることはできないため、優先順位をつけて、優先度の高い箇所に費用をかけましょう。
リフォームを検討していて、費用面に不安のある人は、本記事で紹介した費用相場や費用を抑えるためのポイントをぜひ参考にしてください。