和モダンな部屋にリノベーションするとき意識すべき8つのポイント!費用相場や施工事例も紹介
自宅をリノベーションする際は、最初にどのようなデザインテイストにするか決めると計画をスムーズに進めることができます。
自分好みのデザインに住まいを変えられるのがリノベーションのメリットで、「落ち着いた雰囲気のある部屋にしたい」という方は和モダンなテイストがおすすめです。
しかし、「和」と聞くと、昔の日本家屋を思い浮かべる人も多いでしょう。
そこで今回は、和モダンリノベーションをすることで、どのようなデザインの住まいが完成するのか詳しく解説していきます。
和モダンとは?
和モダンとは、昔ながらの日本家屋と現代のスタイリッシュな住まいのデザインを掛け合わせたテイストのことです。
どこか懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気が和モダンにはあることから、近年リノベーションで選ばれるテイストとして人気が高まっています。
また、現代風のおしゃれなデザインの中に、落ち着きのある和の要素を取り入れることで、他の住まいとは差別化できるデザイン性の高さが特徴です。
和モダンリノベーションで意識すべき8つのポイント
和と現代風のテイストを上手に融合させる必要があるため、和室の部屋を作るだけでは和モダンなデザインは実現できません。
和モダンリノベーションを検討している方は、これから紹介する8つのポイントを押さえておきましょう。
ポイント①自然素材を多く取り入れる
昔ながらの日本家屋はほとんどが木造建築です。
そのため、和モダンリノベーションをする際は、木材を多く取り入れると良いでしょう。
家具もウッドインテリアを基調にすると、おしゃれな和モダンなテイストに仕上がります。
また、壁にはクロスを使用せず、珪藻土などの自然素材を使うことをおすすめします。
ポイント②和風に寄りすぎないデザインを意識する
和モダンリノベーションをする際は、和風に寄りすぎないデザインを意識しましょう。
和風に寄りすぎたデザインにしてしまうと、現代の家電製品やインテリアとうまく合わせることができません。
設計士と相談しながら、和風と洋風のバランスがとれた和モダンな住まいを実現させましょう。
ポイント③コンクリートやプラスチック素材を見える箇所に使わない
おしゃれな和モダン空間を作るためには、コンクリートやプラスチック素材を見える箇所に使わないことを意識しましょう。
コンクリートやプラスチック素材は人工的なイメージを連想させてしまいます。
和モダンな住まいにリノベーションする際は、人工物をできるだけ排除することをおすすめします。
また、日用品などを収納するスペースには、ものが見えないように扉を付けると良いでしょう。
ポイント④畳のある和室を作る
和モダンな住まいに欠かせないのが、畳のある和室です。
ですが、本格的な和室にしてしまうと、モダンなテイストとはマッチしないため、リビングに隣接するスペースに畳を敷くリノベーションがおすすめです。
畳の部屋があると、小さい子供を遊ばせたり、おむつを交換する場所にしたり、冬にはこたつを置いてくつろいだりと、さまざまな使い方ができるでしょう。
ポイント⑤引き戸を採用する
日本家屋で古くから採用されている引き戸を取り入れることで、扉を開閉するスペースを無駄なく使うことができます。
最近では、レールの上を滑らせるタイプの引き戸ではなく、段差の少ないタイプの引き戸が増えています。
段差が少ないことで、お掃除ロボットも通ることができ、汚れも溜まりづらくなるのでおすすめです。
ポイント⑥ルーバーと取り入れる
ルーバー(格子)は日本で古くから取り入れられている建築方法です。
換気や採光を確保するだけでなく、角度を調整すれば反対側からの視線を遮ることもできます。
部屋のデザインにアクセントをつけるためにも、格子を取り入れることをおすすめします。
ポイント⑦温かみのある照明を取り付ける
おしゃれな和モダンテイストの住まいにリノベーションする際は、温かみのある照明を取り付けることをおすすめします。
白色の明るすぎる照明を採用してしまうと、和モダンの落ち着いた雰囲気をつくることができません。
ただし、勉強したり、読書をしたりと明るい環境で作業をしたい場合は、手元を照らすライトを設置しましょう。
ポイント⑧柱や梁を見せる
木造軸組み工法を大きく分けると「大壁」と「真壁」の2つがあります。
柱が見えないようにパネル材を貼り付ける「大壁」は洋式建築で多く取り入れられ、柱と柱の内側にパネル材を貼り付けて、柱や梁を見せる「真壁」は日本で古くから取り入れられています。
和モダンな住まいにリノベーションする際は、「真壁」の建築方法で柱や梁をわざと見せるのもおすすめです。
和モダンリノベーションの費用相場
和モダンリノベーションで行う主な施工内容と費用相場は以下の通りです。
リノベーションにかける予算を決める際の目安にしてください。
施工内容 | 費用相場 |
フローリングから畳に変更 | 7〜20万円(6畳の部屋の場合) |
フローリングの上に畳を敷く | 約6万円(6畳の部屋の場合) |
クローゼットから押入れに変更 | 2〜5万円 |
漆喰や珪藻土で壁を塗装 | 6〜20万円(6畳の部屋の場合) |
畳に小上がりを設置 | 約15万円 |
開き戸から引き戸に変更 | 3〜10万円 |
ただし、リノベーションにかかる費用は、使用する素材や部屋の広さによって異なります。
詳細な金額を把握したい方は、リノベーション会社に相談することをおすすめします。
おしゃれな和モダンリノベーション事例
ここからは、おしゃれな和モダンリノベーション事例を3つ紹介します。
和モダンテイストにリノベーションしたいと考えている方は、実際の施工事例を参考にしてください。
リビングの一角に和室を取り入れた住まい
こちらの事例では、リビングルームの一角に和室を取り入れたリノベーションを行っています。
引き戸を採用することで、和室として使うだけでなく、リビングと繋げて広いスペースとして活用することもできるのが特徴です。
長い時間を過ごすリビングルームでは、子供が畳のスペースで遊んでいて、家族は近くから見守ることができます。
ダークブラウン基調のおしゃれな和モダンハウス
天井や床に木材を多く使用し、インテリアにもウッドインテリアを多く取り入れることで和風なテイストに仕上げたリノベーション事例です。
また、全体をダークブラウンに統一することで、落ち着きのある印象を感じさせてくれます。
和モダンリノベーションを検討している方は、ダークブラウンを基調に部屋をデザインすることをおすすめします。
インテリアにこだわった和室
こちらの事例では、クローゼットを押入れに変更し、フローリングの中央部分を畳に変えるリノベーションを行っています。
また、和室にも合う現代的なインテリアを設置することで、和風に寄り過ぎないスタイリッシュな和モダン空間に仕上がっています。
壁紙や床材とインテリアの相性を考えてリノベーションすることで、納得のいく和モダンリノベーションができるでしょう。
まとめ
本記事では、おしゃれな和モダンの住まいにリノベーションするポイントや費用相場、施工事例を紹介しました。
特に和風とモダンのバランスを考えた設計にすることが重要なので、素材やカラーバランスを考えてリノベーションプランを考えることをおすすめします。
和モダンリノベーションを検討している方は、暮らしをイメージし、自分の好みに近い施工事例を見つけて、リノベーション会社に相談しましょう。