リフォームやリノベーション業界で役立つ資格10選!資格の概要・試験日・受験資格について解説
お客様からリフォームの依頼を受けるためには、提案力だけでなく信頼を築くことが重要です。
誠実な応対を心がけることも大切ですが、資格を取得していれば、住宅に関する深い知識を持っていることを裏付けられ、業務内容にも深みがでて、信頼を得ることができるでしょう。
しかし、リフォームやリノベーションに役立つ資格は数多くあるため、どの資格の取得を目指すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、これから資格取得を目指している方に向けて、リフォームやリノベーションに役立つ資格の情報を紹介します。
リフォーム業界に資格は必要?
そもそもリフォーム業界は資格がないと働くことができないのか疑問に思っている方も多いでしょう。
まずは、リフォーム業界で働く上で資格は必須か、資格を取得しているとどのようなメリットがあるのかについて解説します。
資格の取得は必須ではない
リフォーム業界や会社で働くために資格の取得は必須ではありません。
リフォームは「軽微な建設工事」に該当し、建設業法第3条で建設業の許可を受けなくてもよいと記載されています。
「軽微な建設工事」とは、以下のような工事を指します。
・建築一式工事については、工事1件の請負代金の額が1,500万円未満の工事または延べ面積が150㎡未満の木造住宅工事
・建築一式工事以外の建設工事については、工事1件の請負代金の額が500万円未満の工事
引用:国土交通省
就職する際は有利になる可能性もある
リフォーム業界で働くために必須の資格はありませんが、資格を持っていると就職活動で有利になる可能性があるため安心です。
資格の難易度や社内での必要性に応じて、給与や待遇が変わるため、就職活動のために資格を取得することはおすすめです。
リフォームやリノベーションに役立つ資格10選
ここからはリフォームやリノベーションに役立つ資格を紹介していきます。
資格①:インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは、公益社団法人インテリア産業協会が認定する専門資格であり、インテリアに関する知識や技能を一次試験(学科)と二次試験(実技)で測ります。
資格を取得することで、快適な住空間を作るための提案や助言を行うことができます。
2023年度の試験日 | 一次試験:9月15日(金)~10月15日(日)
二次試験:12月3日(日) |
受験料 | 基本タイプ:1万4,850円
一次試験タイプ:1万1,550円 |
合格率 | 24.5% |
受験資格 | 特になし |
資格②:住空間収納プランナー
住空間収納プランナーは、日本収納プランナー協会が認定する資格であり、心地よい住空間を提供するためのアドバイスができる能力を身につけていることを証明できます。
資格にはベーシック、エキスパート、マスターの3つの種類があり、それぞれ取得者が身につける知識やノウハウ、活躍する分野が異なります。
2023年度の試験日 | いつでも受験可能 |
受験料 | ベーシック:2万3,000円
エキスパート:5万円 マスター:6万 |
合格率 | ベーシック:95%
エキスパート:80% マスター:80% |
受験資格 | 特になし |
資格③:マンションリフォームマネジャー
マンションリフォームマネージャーは、マンションの専有部分のリフォームにおいて、居住者の要望を実現するための専門知識を持ち合わせていることを認定する資格です。
資格保有者は、施工業者や管理組合と調整しながら、企画やリフォームを進めます。
2023年度の試験日 | 10月1日(日) |
受験料 | 1万4,300円 |
合格率 | 30.5% |
受験資格 | 特になし |
資格④:リフォーム提案士
リフォーム提案士は、リフォームの専門知識を活用して、お客様に合わせて提案できるリフォーム営業マンに与えられる認定資格です
リフォーム営業のフローや建築知識、リフォーム顧客心理を講座で学ぶため、身につけた知識を新人教育に活かせます。
2023年度の試験日 | いつでも受験可能 |
受験料 | 3万9,600円 |
合格率 | 80% |
受験資格 | 特になし |
資格⑤:住宅診断士
住宅診断士は、住宅の劣化状況や欠陥の有無を調査し、修繕時期や費用などをアドバイスする専門家に与えられる資格です。
年4回開催される試験に合格することで認定会員として登録することができ、住宅診断士を名乗ることができます。
2023年度の試験日 | 3⽉1日(火)〜14⽇(月)
6⽉1⽇(水)〜14⽇(火) 9⽉1日(木)〜14⽇(水) 12⽉1日(木)〜14⽇(火) |
受験料 | 1万5,000円 |
合格率 | 30% |
受験資格 | 特になし |
資格⑥:住宅医
住宅医は、既存の木造住宅の調査・診断・改修設計・施工・維持管理などに関連する知識を持ち、スペシャリストで、住宅医協会が認定している建築士を指します。
住宅医として認定されるためには、毎年12月に開催される住宅医スクールを受講・修了し、改修の実績を住宅医検定会の場で発表する必要があります。
2023年度の試験日 | 毎年12月に住宅医検定会にて開催 |
受験料 | 10万円 |
合格率 | 70% |
受験資格 | 住宅医スクール修了生であること |
資格⑦:インテリアアテンダント
インテリアアテンダントとは、一般社団法人日本インテリアアテンダント協会が認定した、住宅や店舗などのインテリアに関するアドバイスや提案を行うための資格です。
資格取得後は、専門家と円滑なコミュニケーションをとれるように、お客様へ必要な知識や技術を伝えていくインストラクターとして活躍できます。
2023年度の試験日 | 随時開催 |
受験料 | 1万2,375円〜 |
合格率 | 99% |
受験資格 | 特になし |
資格⑧:リノベーションコーディネーター
リノベーションコーディネーターは、リノベーションに従事する宅建事業者や建築事業者、将来的にリノベーションに関わろうと考えている方の中で、リノベーション協議会に認定された人だけが取得できる資格です。
「暮らしの編集者」とも呼ばれ、お客様の要望を受けて、最適なリノベーションの提案を行います。
2023年度の試験日 | 11⽉1日(火)〜30⽇(水) |
受験料 | 8,800円 |
合格率 | 90% |
受験資格 | 特になし |
資格⑨:住宅ローン診断士
住宅ローン診断士は、住宅ローンに関する豊富な知識を備えていることを証明する資格で、資金計画のプランニングや実務能力を備えた方に与えられます。
住宅ローン診断士を取得した方は、お客様から予算や住宅ローンの相談を受け、資金計画のプランニングのサポートを行います。
2023年度の試験日 | 随時開催 |
受験料 | 3万1,370円 |
合格率 | 100% |
受験資格 | 特になし |
資格⑩:リフォーム資金アドバイザー
リフォーム資金アドバイザーとは、リフォームにおける資金計画のサポートを行う専門家に与えられる認定資格です。
資格を取得するためには、一般社団法人日本ライフスタイル協会が実施する認定試験に合格するだけでなく、講義を受講する必要があります。
2023年度の試験日 | 11月26日 |
受験料 | 2万2,000円 |
合格率 | 91% |
受験資格 | 特になし |
まとめ
今回はリフォームやリノベーション業界で役立つ資格について紹介しました。
前述したとおり、リフォーム業界で働くために資格の取得は必須ではありません。
しかし、資格を取得しているとお客様からの信頼が得やすいため、資格を持っていない人と比べると営業活動で成果が出しやすいでしょう。
また、転職時に良い条件で採用してもらえる可能性が高く、資格を取得しておくとメリットが大きいと言えます。
リフォーム業界で役立つ資格は数多くあり、建築士や宅地建物取引士のような取得難易度が高い資格もありますが、数時間の勉強や講習を受けるだけで取得できる資格もあるので、資格の取得を検討している方は、本記事を参考にしてください。